キーワード解説
IoTとは
IoTとは、「Internet of Things」の略で、あらゆるものがインターネットにつながるということです。
人やモノ、環境の動きをデータ化し、自動化などを実現したり、単体の機器に接続機能を持たせて、遠隔操作を可能とする新サービスなど、あらゆる情報をネットワーク化しようとする取り組みが進んでいます。
IoTの進歩に伴い、データ量は急増しています。
集めた情報はビッグデータとなり、データベースに保管され、人工知能(AI)などでデータ分析が行われます。
ビッグデータによる分析の重要性は高まり、データ活用の用途も広がっています。
大量のデータを蓄積するには、膨大なデータ通信が必要となり、通信キャリアの役割や関連ソフトのニーズも高まっています。
増え続けるビッグデータの活用を支援する製品やサービスは成長を続けています。
各社は新たなサービスを提供するためのプラットフォームを競っています。
IoT活用に向けた投資は、製造業などを中心にさまざまな産業で活発化し、業界全体で市場は成長しています。
IoTの活用により、ネットとあらゆる情報がつながるようになると、サイバー攻撃を受けるリスクも高まるため、セキュリティ対策の重要度がこれまで以上に高くなります。
ソフトウェア、サイバーセキュリティ対策など関連サービスも拡大しています。
IoT製品やIoTサービスの普及が急速に広がり、セキュリティ対策の重要度は高まっていますが、セキュリティ対策を担う人材の不足が課題となっています。
IoTソリューションの領域(例)
- 都市
・行政サービス
・集客施設
・駐車場
・建設現場
・電力・ガス - 製造
・工場最適化、SCM最適化
・産業機械・設備 - 物流
・人員、輸送、倉庫等の最適化
・宅配ボックス - 暮らし
・住宅(家電、電力、空調、セキュリティ)
・オフィス
・人の見守り
・生体情報モニタ
・服薬モニタ
・歯科モニタ - 流通
・無人店舗
・無人レジ
・店舗機器
・接客 - 金融
・決済
・ATM
・接客 など
(情報処理推進機構「IoTソリューション領域へのスキル変革の指針」より)
ITサービス
IoTを促進するためのサービスを提供しています。
IoTの国内市場は年々拡大し、製造業での活用のほか、インフラ、物流などの需要も増えています。
- NTTデータ
- 日本ユニシス
- 日鉄ソリューションズ
- IBM
- インテル

メーカー
製造業では、IoTの活用で先行しています。
機器のデータを収集・分析して、新サービスを提供するために「IoTプラットフォーム」が重要になっています。
豊富なソリューションを武器にフルサービスを目指しています。
- 日立製作所
- 富士通
- NEC
- 三菱電機

通信キャリア
通信キャリアは、5G時代に向けて、IoT関連分野を強化しています。
- ソフトバンクグループ
- NTTドコモ
- KDDI

ベンチャー
IoT分野は成長が続き、新サービスやベンチャーの動きも活発です。
- オプティム
- エコモット
- ソラコム
- エブリセンス
- トレジャーデータ
ソフトウェア開発系
IoTの実用化が進み、需要が拡大しています。
- 富士ソフト
- クレスコ
- ACCESS




- IoTの活用が進み、ソフトウェアやセキュリティ対策など関連サービスも拡大
- セキュリティ対策の重要度は高まっているが、セキュリティ人材の不足が課題