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技能士・技能検定で有利なおすすめ資格

「技能士」は技能検定に合格すると名乗ることができる国家資格です。

技能検定は各分野の職種について、技能レベルを国が証明する試験で、合格者は高く評価されます。

技能士・技能検定で有利なおすすめ資格をご紹介します。

技能士・技能検定の資格

技能検定とは

技能検定とは、働くうえで必要とされる技能を検定し、特定の職種(作業)について一定の基準に達していると国が評価する国家検定制度です。

試験は職種により都道府県(111職種)と民間の指定試験機関(20職種)で実施されています。

技能検定に合格すると、その職種について「技能士」を名乗ることができます。

各級のレベル

  • 特級:管理者または監督者レベル
  • 1級:上級技能者レベル
  • 2級:中級技能者レベル
  • 3級:初級技能者レベル

※職種によっては等級を区分せず単一等級(上級技能者レベル)としています。

受験資格

都道府県が実施する職種の技能検定を受験するには、原則として実務経験が必要となります。

検定職種に関する職業訓練や学歴で短縮されるものがあります。

  • 特級:1級合格後5年以上
  • 1級:7年以上
  • 2級:2年以上
  • 3級:なし
  • 単一等級:3年以上

3級は検定職種に関する職業訓練を受けていたり、学科に在籍していれば実務経験がなくても受験することができます。

試験方法

実技試験と学科試験が行われ、両方の試験に合格する必要があります。

どちらか一方のみ合格した場合は、次回以降は不合格となった試験のみ受験し、合格すれば技能士になることができます。(特級については5年以内)

実技試験

  1. 製作等作業試験
    制限時間内に物の製作・組立て・調整などを行う試験
  2. 判断等試験、計画立案等作業試験
    実際的な対象物または現場の状態、状況について説明した設問により、判別・判断・測定・計算などを行う試験

学科試験

都道府県が実施する職種の検定は、真偽式と多肢選択式により出題されます。

民間の試験機関で実施する検定は、職種によって異なります。

試験日

  • 実技試験:【前期】6月~9月【後期】12月~翌年2月
  • 学科試験:【前期】7月~9月【後期】1月~2月

職種ごとに試験日は異なります。

問い合わせ

中央職業能力開発協会、都道府県職業能力開発協会、指定試験機関

建設関係の技能士

建設関係では32職種の技能検定が実施されています。

3級は実務経験がなくても受験できますので、目指しやすいといえます。

鉄筋施工技能士(1級~3級)

鉄筋工事の施工に必要となる技能です。

  • 実技:鉄筋施工図作成作業、または鉄筋組立て作業
  • 学科:建築構造、施工法、材料、建築設計図、関係法規、安全衛生

とび技能士(1~3級)

とび工事の施工に必要となる技能です。

  • 実技:とび作業
  • 学科:施工法、材料、建築構造、関係法規、安全衛生

建築大工技能士(1~3級)

木造建築物の大工工事の施工に必要となる技能です。

  • 実技:大工工事作業
  • 学科:建築構造、規矩術、施工法、材料、製図、関係法規 など

塗装技能士(1級~3級)

塗装に必要となる技能です。

  • 実技:建築塗装作業、金属塗装作業、鋼橋塗装作業 などから1科目
  • 学科:塗装一般、材料、色彩、関係法規、安全衛生 など

内装仕上げ施工技能士(1級~3級)

内装仕上げ工事の施工に必要となる技能です。

  • 実技:プラスチック系床上げ工事作業、鉄製下地工事作業 など
  • 学科:内装仕上げ一般、建築構造、建築製図、関係法規 など

型枠施工技能士(1級~3級)

型枠工事の施工に必要となる技能です。

  • 実技:枠型工事作業
  • 学科:施工法、材料、建築構造および土木構造、製図、関係法規 など

金属加工関係の技能士

金属加工関係では19職種の技能検定が実施されています。

特級がある職種は、経験を積んでキャリアアップを目指すことができます。

鋳造技能士(特級~3級)

鋳物製造工程における造型および鋳込みに必要となる技能です。

  • 実技:鋳鉄鋳物鋳造作業、非鉄金属鋳物鋳造作業 などから1科目
  • 学科:鋳造一般、機械工作法、製図、電気 など

機械加工技能士(特級~3級)

工作機械による金属などの切削加工、研削加工、けがきなどに必要となる技能です。

  • 実技:普通旋盤作業、数値制御旋盤作業、フライス盤作業 などから選択
  • 学科:工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料 など

仕上げ技能士(特級~3級)

手工具および工作機械による機械部品の仕上げおよび組立てに必要となる技能です。

  • 実技:治工具仕上げ作業、金型仕上げ作業、機械組立て仕上げ作業から選択
  • 学科:仕上げ法、機械要素、機械工作法、材料 など

機械関係の技能士

一般機械器具関係では12職種の技能検定が実施されています。

そのうち機械保全は民間の指定機関で実施されている職種です。

機械検査技能士(特級~3級)

機械の部品および作動機構の検査に必要となる技能です。

  • 実技:機械検査作業
  • 学科:測定法、検査法、品質管理、機械要素 など

機械保全技能士(特級~3級)

機械の保全に必要となる技能です。

  • 実技:機械系保全作業、電気系保全作業、設備診断作業から1科目
  • 学科:機械一般、電気一般、機械保全法一般、材料一般 など

内燃機関組立て技能士(特級~3級)

内燃機関の製造工程における組立ておよび調整に必要となる技能です。

  • 実技:量産形内燃機関組立て作業
  • 学科:内燃機関、内燃機関組立て法、機械要素、材料、製図 など

テクニカルイラストレーション技能士(1級~3級)

テクニカルイラストレーションの作成に必要となる技能です。

  • 実技:テクニカルイラストレーション手書き作業、またはCAD作業
  • 学科:製図、立体図、立体図作成法、CAD など

機械・プラント製図技能士(1級~3級)

機械およびプラント配管の製図に必要となる技能です。

  • 実技:機械製図手書き作業、機械製図CAD作業、プラント配管製図作業から1科目
  • 学科:製図一般、材料、材料力学一般、溶接一般 など

電機関係の技能士

電気・精密機械器具関係では8職種の技能検定が実施されています。

スキルアップしていくことで、キャリアでの強い武器にすることができます。

電子回路接続技能士(単一等級)

電子回路における部品の接続に必要となる技能です。

  • 実技:電子回路接続作業
  • 学科:電子回路接続法、材料、製図、安全衛生

電子機器組立て技能士(特級~3級)

電子機器の組立ておよびこれに伴う修理に必要となる技能です。

  • 実技:電子機器組立て作業
  • 学科:電子機器、電子および電気、組立て法、材料、製図、安全衛生

電気機器組立て技能士(特級~3級)

電気機器の組立ておよびこれに伴う修理に必要となる技能です。

  • 実技:回転電気組立て作業、変圧器組立て作業 などから1科目
  • 学科:電気機器組立て一般、電気、製図、機械工作法 など

プリント配線板製造技能士(特級~3級)

半導体等の電子部品を配列・接続するためのプリント配線板の製造に必要となる技能です。

  • 実技:プリント配線板設計作業、またはプリント配線板製造作業
  • 学科:プリント配線板一般、電気、プリント配線板製造法一般 など

技能士・技能検定の資格を取るには

技能士・技能検定の試験対策

技能士・技能検定の資格を取得するには、独学や資格・通信講座で勉強する方法があります。

受験資格の実務経験や学歴、基礎知識の有無などに応じて、最適な方法を選ぶことが大切です。

技能講習や特別教育を修了していないと実技試験を受けられない検定もあります。

求職中で手に職をつけたいと考えている人には職業訓練の受講をおすすめします。

在職中であっても無料で訓練のみ受講することができます。

技術系の通信講座

多くの企業でも採用されている技術系通信講座・資格取得対策のJTEXでは、技能向上のための技術系通信講座を数多く取り扱っています。

現場で役立つ専門性の高い通信教育で、技能検定の学科試験が免除となる認定訓練講座もあります。

  • 40年以上の実績
  • 利用企業数6,000社以上、受講者総数は200万人突破
  • 東京都知事の認可を受けた職業訓練法人

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まとめ

技能士・技能検定は関係する職種で確かな技能レベルを証明することに役立ちます。

技能士の評価は高く、転職や就職、キャリアアップに有利になります。

参考:厚生労働省「技能検定制度について」

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