転職・就職に役立つ事務機器の業界研究


事務機器とは、オフィスなどで使われる複写機やプリンターなどの機器を指しています。

ペーパーレス化やテレワークの普及により、事務機器の使用は減少し、需要も縮小しています。

プリント需要が減るなか、事務機器各社はオフィスのDXを支援するITサービスに力を入れています。

転職・就職で押さえておきたい事務機器の業界動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

事務機器業界の最新動向(2023年)

事務機器とは

事務用機械器具とは、複写機やその他の複合機、プリンターなどの事務機器のことで、「日本標準産業分類」では、業務用機械器具に分類されています。

事務機器のなかで代表的な製品は、プリンターやコピー、ファックス、スキャナーなどの機能をもつオフィス向けの複合機です。

プリンターやコピー、ファックスなどのパソコン周辺機器は、エレクトロニクス製品でもあります。

事務機器メーカーではオフィス向け機器の販売や保守を中心としたサービスからリースで運用・管理を一括して行うサービスへとシフトを進めています。

ペーパーレス化が進むと、デジタルでのやり取りは増えることから、セキュリティー対策などオフィスのIT支援に力を入れています。

業務用機械の分類

  • 事務用機械器具
  • 計量器・測定器
  • 医療用機械器具・医療用品
  • 光学機械器具・レンズ
  • 光学機械用レンズ・プリズム など

複合機の世界シェア(2021年)

  1. キヤノン
  2. リコー
  3. コニカミノルタ
  4. 富士フイルム
  5. 京セラ

インクジェットプリンターの世界シェア(2021年)

  1. HP(米)
  2. セイコーエプソン
  3. キヤノン
  4. ブラザー工業

複合機

複合機は一般的にプリンターやコピー、スキャナー、ファックス機能などを備えた多機能の情報機器です。

先進国では成長が鈍化していますが、メーカー各社は業務効率化やクラウドなどITサービスに力を入れています。

リコー

複合機世界首位。

プロジェクターにも強みがあります。

  • 従業員数:78,360人
  • 平均年齢:45歳

キヤノン

事務機器大手。

複合機やプリンターなど複数の事業で世界シェアトップクラスです。

  • 従業員数:184,034人
  • 平均年齢:44歳

富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)

富士フイルムホールディングス子会社。

ゼロックスとの合併を解消し、社名変更しました。

  • 従業員数:35,982人

コニカミノルタ

複合機シェア世界3位。

A3カラー機で欧米に強みがあります。

  • 従業員数:39,121人
  • 平均年齢:47歳

シャープ

複合機で新興国に強み。

小型機に力を入れています。

  • 従業員数:47,941人
  • 平均年齢:46歳

東芝テック

POS端末最大手。

複合機はアジアで高シェアです。

  • 従業員数:18,539人
  • 平均年齢:45歳

OKI

独自方式のLED複合機。

  • 従業員数:14,850人
  • 平均年齢:45歳

京セラドキュメントソリューションズ

複合機、プリンターなど。

欧州で強みがあります。

  • 従業員数:24,337人

プリンター

プリンターにはレーザープリンターとインクジェットプリンターがあります。

インクジェットプリンターには家庭用と業務用の大型プリンターがあります。

セイコーエプソン

インクジェットプリンター出荷金額ベースで世界首位。

プロジェクターも最大手です。

  • 従業員数:77,642人
  • 平均年齢:44歳

ブラザー工業

国内インクジェットプリンターに強み。

レーザープリンターも世界トップクラスです。

  • 従業員数:41,215人
  • 平均年齢:43歳

理想科学工業

インクジェットプリンター、デジタル印刷機など。

  • 従業員数:2,970人
  • 平均年齢:44歳

ローランドディー.ジー.

業務用インクジェットプリンター大手。

  • 従業員数:1,142人
  • 平均年齢:43歳

プロジェクター

プロジェクターにはいろいろな種類がありますが、画像や映像を拡大してスクリーンなどに投影して表示する装置が一般的です。

会議やプレゼンなどで使用されます。

カシオ計算機

超単焦点プロジェクターに強み。

  • 従業員数:10,152人
  • 平均年齢:46歳

パナソニックホールディングス

幅広いラインナップを展開。

  • 従業員数:240,198人
  • 平均年齢:46歳

事務機器業界の売上高ランキング

事務機器製造

順位企業名売上高
(百万円)
1キヤノン3,513,357
2シャープ2,495,588
3リコー1,758,587
4セイコーエプソン1,128,914
5コニカミノルタ911,426
6ブラザー工業710,938
7東芝テック445,317
8富士フイルムビジネスイノベーション413,694
9沖電気工業352,064
10パナソニックコネクト273,805
11カシオ計算機252,322
12京セラドキュメントソリューションズ213,071
13サトーホールディングス124,783
14アマノ118,429
15キヤノン電子82,614
16理想科学工業69,313
17ローランドディー.ジー.45,095
18キヤノンファインテックニスカ36,292
19キヤノン化成33,594
20日本NCR30,334

(帝国データバンク『業界動向2023-Ⅰ』より)

事務機器業界の採用市場

事務機器業界の求人・転職

事務機器業界では、業務改善の提案やテレワークの普及による在宅勤務支援などITサービスの強化を進めています。

フィールドエンジニアや技術サポートなどの職種を中心に人材が求められています。

開発設計系

研究開発、組み込みソフトウェア開発、回路設計、機械設計などエンジニア職種。

高度な専門知識とスキルに加えて、機密性の高い業務に携わるので、情報管理能力と倫理観が求められます。

生産技術系

生産技術、生産管理、品質管理などの技術職。

専門知識とスキルに加えて、問題解決力やコミュニケーション能力が求められます。

顧客サービス系

フィールドエンジニア、技術サポートエンジニア、セールスエンジニアなどの職種。

専門知識とスキルに加えて、コミュニケーション能力が求められます。

業務用機器製造業の給与

区分20~24歳25~29歳43.7歳
(平均)
所定内労働時間166時間164時間162時間
残業10時間14時間10時間
月収215,800円262,400円341,100円
年間賞与等468,800円719,800円1,047,200円
年収3,058,400円3,868,600円5,140,400円

(厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」より)

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20代の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。

非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、企業に応じた書類作成や面接対策のサポートなどで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

まとめ

オフィスでの事務機器需要が減少するなか、各社はIT関連の製品とITサービスを組み合わせて業務効率化の提案を行っています。

企業のニーズに合った付加価値の高いサービスで、事業の多角化を進めています。

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【参考】
・総務省「日本標準産業分類」
・一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
・日本経済新聞出版『日経業界地図2023年版』
・東洋経済新報社『四季報業界地図2023年版』