事務機器の業界研究


事務機器とはオフィスなどで使われる複写機やプリンターなどの機器を指しています。

ペーパーレス化やテレワークの普及により、事務機器の使用は減少し、販売も落ち込んでいます。

プリント需要が減るなか、事務機器各社はオフィスのDXを支援するITサービスに力を入れています。

事務機器メーカーの転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

事務機器業界の最新動向(2022年)

事務機器とは

電機業界の事業領域は家電、IT機器、事務機器、電子部品など幅広い分野に及んでいます。

事務機器には複写機やプリンター、FAX、プロジェクターなどの情報機器が分類されます。

コピーやFAX、スキャナーなどの機能をもつオフィス向けの複合機が代表的です。

事務機器メーカーではオフィス向け機器の販売や保守を中心としたサービスからリースで運用・管理を一括して行うサービスへとシフトを進めています。

ペーパーレス化が進むと、デジタルでのやり取りは増えることから、セキュリティー対策などオフィスのIT支援に力を入れています。

電機業界の主な事業領域

  • 家電分野
    冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの白物家電からテレビなどのAV・デジタル家電
  • IT分野
    スマートフォン、タブレット、パソコン、カーナビ、通信機器など
  • 事務機器分野
    複写機、プリンター、FAX、プロジェクターなど
  • 電子部品分野
    半導体、集積回路、液晶パネル、コンデンサ、スイッチ類など

複合機の世界シェア(2020年)

  1. リコー
  2. キヤノン
  3. コニカミノルタ
  4. 富士フイルム
  5. 京セラ

インクジェットプリンターの世界シェア(2020年)

  1. HP(米)
  2. キヤノン
  3. セイコーエプソン
  4. ブラザー工業

複合機

複合機は一般的にコピーやスキャナー、FAX機能などを備えた多機能の情報機器です。

先進国では成長が鈍化していますが、メーカー各社は業務効率化やクラウドなどITサービスに力を入れています。

キヤノン

事務機器大手。

複合機やプリンターなど複数の事業で世界シェアトップクラスです。

  • 従業員数:181,897人
  • 平均年齢:43歳

リコー

複合機世界首位。

プロジェクターにも強みがあります。

  • 従業員数:81,184人
  • 平均年齢:45歳

富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)

富士フイルムホールディングス子会社。

ゼロックスとの合併を解消し、社名変更しました。

  • 従業員数:37,037人

コニカミノルタ

複合機シェア世界3位。

A3カラー機で欧米に強みがあります。

  • 従業員数:40,979人
  • 平均年齢:46歳

シャープ

複合機で新興国に強み。

小型機に力を入れています。

  • 従業員数:50,478人
  • 平均年齢:46歳

東芝テック

POS端末最大手。

複合機はアジアで高シェアです。

  • 従業員数:18,511人
  • 平均年齢:45歳

OKI

独自方式のLED複合機。

  • 従業員数:15,639人
  • 平均年齢:45歳

京セラドキュメントソリューションズ

複合機、プリンターなど。

欧州で強みがあります。

  • 従業員数:21,657人

プリンター

プリンターにはレーザープリンターとインクジェットプリンターがあります。

インクジェットプリンターには家庭用と業務用の大型プリンターがあります。

セイコーエプソン

インクジェットプリンター出荷金額ベースで世界首位。

プロジェクターも最大手です。

  • 従業員数:79,944人
  • 平均年齢:44歳

ブラザー工業

国内インクジェットプリンターに強み。

レーザープリンターは世界3位です。

  • 従業員数:38,741人
  • 平均年齢:43歳

理想科学工業

インクジェットプリンター、デジタル印刷機など。

  • 従業員数:3,110人
  • 平均年齢:43歳

ローランドディー.ジー.

業務用インクジェットプリンター大手。

  • 従業員数:1,220人
  • 平均年齢:43歳

プロジェクター

プロジェクターにはいろいろな種類がありますが、画像や映像を拡大してスクリーンなどに投影して表示する装置が一般的です。

会議やプレゼンなどで使用されます。

カシオ計算機

超単焦点プロジェクターに強み。

  • 従業員数:10,404人
  • 平均年齢:47歳

パナソニック

幅広いラインナップを展開。

  • 従業員数:243,540人
  • 平均年齢:46歳

事務機器業界の売上高ランキング

事務機器製造

順位企業名売上高(百万円)
1キヤノン3,160,243
2シャープ2,425,910
3リコー1,682,069
4セイコーエプソン995,940
5コニカミノルタ863,381
6ブラザー工業631,812
7富士フイルムビジネスイノベーション568,344
8東芝テック405,694
9沖電気工業392,868
10パナソニックシステムソリューションズジャパン281,577
11カシオ計算機227,440
12京セラドキュメントソリューションズ177,100
13アマノ113,598
14サトーホールディングス109,052
15キヤノン電子74,612
16理想科学工業68,434
17ローランドディー.ジー.34,780
18キヤノンファインテックニスカ33,352
19キヤノン化成31,401

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

事務機器業界の採用市場

事務機器業界の求人・転職

事務機器業界では、業務改善の提案やテレワークの普及による在宅勤務支援などITサービスの強化を進めています。

フィールドエンジニアや技術サポートなどの職種を中心に人材が求められています。

開発設計系

研究開発、組み込みソフトウェア開発、回路設計、機械設計などエンジニア職種。

高度な専門知識とスキルに加えて、機密性の高い業務に携わるので、情報管理能力と倫理観が求められます。

生産技術系

生産技術、生産管理、品質管理などの技術職。専門知識とスキルに加えて、問題解決力やコミュニケーション能力が求められます。

顧客サービス系

フィールドエンジニア、技術サポートエンジニア、セールスエンジニアなどの職種。専門知識とスキルに加えて、コミュニケーション能力が求められます。

電機業界の給与

区分20~24歳25~29歳44.2歳(平均)
所定内労働時間166時間163時間164時間
残業9時間14時間9時間
月収215,900円266,800円358,100円
年間賞与等485,100円806,300円1,363,500円
年収3,075,900円4,007,900円5,660,700円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

事務機器業界の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアコンサルタントが転職をサポートしてくれます。

好条件・非公開の求人紹介だけでなく、専任のキャリアコンサルタントによる企業に応じた書類作成や面接対策などのサポートで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

まとめ

オフィスでの事務機器需要が減少するなか、各社はIT関連の製品とITサービスを組み合わせて業務効率化の提案を行っています。

企業のニーズに合った付加価値の高いサービスで、事業の多角化を進めています。

電機産業の業界研究
電気機器は日々の暮らしからインフラまで社会のあらゆるシーンに密着しています。電機産業の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高、採用市場をご紹介します。
電機メーカーの業績ランキング(2021年)
電機業界は成長分野で堅調に推移しています。電機メーカーの売上高・純利益・営業利益率(決算期21/3)ランキング上位20社をご紹介します。
転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2022年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2022年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

業界研究・業界地図