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経理・財務系で有利なおすすめ資格

経理・財務部門では、基本的に実務経験が評価されますが、転職や就職、キャリアアップにおいては、資格を取得していることが重要なアピール材料になります。

経理・財務に関連する資格は専門性を客観的に証明することに役立ちます。

経理・財務系で役立つおすすめ資格をご紹介します。

経理・財務系で役立つ資格

経理・財務スキル検定(FASS)

経理・財務スキル検定(FASS)は、経理・財務部門の実務についてサービス水準を評価する検定試験です。

検定試験は、経済産業省の「経理・財務サービス・スキルスタンダード」にもとづいて行われ、試験結果は合否ではなく、得点に応じてレベル評価されます。

受験資格

制限なし

試験日

上期(5月1日~7月31日)/下期(11月1日~翌1月31日)の二期制
※同一期間内で複数回受験することはできません。

試験地

全国にある試験センター

試験方法

試験は全国にある試験センターでコンピューターでの受験となります。

試験内容

  • FASS試験本体:資産分野・決算分野・税務分野・資金分野の4分野から出題
  • オプション科目:英語版FASS

試験結果(2023年9月末現在)

  • レベルA:16%
  • レベルB:16%
  • レベルC:29%
  • レベルD:28%
  • レベルE:11%

問い合わせ

一般社団法人 日本CFO協会

転職・就職情報

経理・財務の第一線で活躍する実務家のスキルレベルを客観的かつ信頼性をもって測定する手段として、企業の経理・財務部門において高い評価を得ています。

FASSのテキスト&問題集

日商簿記検定

日商簿記検定は、商工会議所が実施する公的試験です。

簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識や財務諸表を読む力、経営管理・分析力が身につきます。

経営管理に役立つ知識として、企業が応募者に最も求める資格のひとつです。

1級・2級・3級のほかに入門レベルとして簿記初級・原価計算初級が設定されています。

受験資格

制限なし

試験日

  • 統一試験:【1~3級】6月、11月【2・3級】翌年2月
  • ネット試験:随時

試験地

  • 統一試験:全国の商工会議所が指定する会場
  • ネット試験:希望する試験センター

試験内容

  • 1級:商業簿記、工業簿記、原価計算、会計学
  • 2級:商業簿記、工業簿記
  • 3級:商業簿記
  • 簿記初級:商業簿記(入門レベル)
  • 原価計算初級:原価計算(入門レベル)

合格率

  • 1級:10%程度
  • 2級:20~30%
  • 3級:30~50%
  • 簿記初級:60%程度
  • 原価計算初級:90%程度

問い合わせ

日本商工会議所・各地商工会議所

転職・就職情報

業種や規模を問わず必要な知識として、簿記検定合格者に対するニーズは根強く安定しています。

転職・就職に役立てるのであれば3級以上、キャリアアップには2級以上の取得をおすすめします。

日商簿記3級のテキスト&問題集

建設業経理検定試験

建設業経理検定試験は建設業の経理部門に従事する人を対象として行われる試験です。

建設業の会計処理には特殊な点が多いことから、建設業経理に関する知識や処理能力の向上を図ることを目的としています。

検定試験は1級から4級に分かれていて、1級・2級の合格者は建設業経理士、3級・4級の合格者は建設業経理事務士の資格を取得できます。

受験資格

制限なし

受験区分

  • 1級
    上級の建設業簿記・原価計算、会計学を修得し、会社法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表作成とそれに基づく経営分析が行える
  • 2級
    実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行える
  • 3級
    基礎的な建設業簿記の原理および記帳ならびに初歩的な実務を行える
  • 4級
    初歩的な建設業簿記を理解している

試験日

  • 1・2級:【上期】9月【下期】翌年3月
  • 3・4級:3月

試験地

全国主要都市の試験会場

試験内容

  • 1級:建設業原価計算、財務諸表および財務分析
  • 2級:建設業の簿記、原価計算および会社会計
  • 3級:建設業の簿記、原価計算
  • 4級:簿記のしくみ

合格率

  • 1級:20%程度
  • 2級:40%程度
  • 3級:65%程度
  • 4級:80%程度

問い合わせ

一般財団法人 建設業振興基金

転職・就職情報

1・2級合格者の建設業経理士は、公共工事の入札可否の判断資料となる経営事項審査の評価対象の1つであり、転職・就職、キャリアアップに有利です。

建設業経理士・建設業経理事務士になるには
建設業経理検定1・2級に合格すると建設業経理士、3・4級に合格すると建設業経理事務士の資格を取得することができます。

建設業経理士2級のテキスト

BATIC(国際会計検定)

BATICは米国会計基準に基づく英文簿記と国際会計理論について、英語で出題される検定です。

試験結果は合否ではなく、スコア制で、 Bookkeeper、 Accountant、Accounting Manager、Controllerの外資系金融機関の役職を冠した称号が得点に応じて与えられます。

受験資格

制限なし

試験日

7月、12月

試験地

全国各地

試験内容

  • Subject1:英文簿記
  • Subject2:国際会計理論

問い合わせ

東京商工会議所 検定センター

転職・就職情報

外資系企業や国際部門における財務・経理関係の転職でアピールできます。

海外取引企業の財務報告を確認する業務でも活用できます。

BATICの公式テキスト

公認会計士

公認会計士は会計のスペシャリストとして、企業等の公正な経済活動のために監査業務を担う国家資格です。

独占業務である監査を行うほか、会計、税務、コンサルティング業務においても、専門性を活かすことができます。

受験資格

制限なし

試験日

  • 短答式:12月、翌年5月
  • 論文式:8月の3日間

試験地

全国の主要都市

試験方法

  • 短答式試験(4科目、年2回実施)と論文式試験(5科目、年1回実施)
  • 短答式試験の合格者は、その後2年間は短答式試験が免除
  • 論文式試験は、科目合格制が導入され、合格した科目については2年間免除

試験内容

  • 短答式
    財務会計論、管理会計論、監査論、企業法
  • 論文式
    会計学、監査論、企業法、租税法、経営学、経済学、民法、統計学

合格率

10%程度

問い合わせ

公認会計士・監査審査会

転職・就職情報

公認会計士は監査法人や会計事務所、コンサルティング会社だけでなく、企業内の財務担当者として監査や決算業務の実務でも専門性が高く評価されます。

経理・財務系の資格を取るには

資格取得の勉強法

経理・財務系の資格を取得するには、独学や資格・通信講座で勉強する方法があります。

基礎知識の有無やかけられる時間、費用など自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

テキストや問題集が市販されている試験は、独学でも合格を目指すことができます。

ただし、経理・財務系で有利になる資格はいずれも難関資格です。

短期間で効率的に合格を目指すのであれば、試験に対応した資格・通信講座のカリキュラムを上手に活用することをおすすめします。

社会人におすすめの通信講座

Accountant’s library初月無料で日商簿記3,2、経理の仕事に役立つ150以上の動画が学べるサイト【Accountant’s library】
経理パーソンのスキルアップのために、厳選した教育コンテンツを集めたプラットフォームです。
スタディングスタディングのオンライン資格講座
簿記から税理士までスマホで学べる人気のオンライン資格講座です。短期合格のためのカリキュラムで効率的に学ぶことができます。
資格の大原資格の大原(社会人講座)
大原の教育サービスです。多彩な各種講義・コースから自分のライフスタイルに合わせて最適な学習方法を選ぶことができます。

まとめ

経験が浅い第二新卒や20代の転職では、経理・財務の経験年数が同程度であれば資格取得者の方が断然有利です。

書類選考を有利に進めるためにも資格を取得することは有効な武器になります。

キャリアに役立つ資格一覧
20代の転職・就職のチャンスを広げるおすすめ資格の種別・難易度(合格率)・受験資格を一覧でご紹介します。

 

【参考】
・経済産業省ウェブサイト
・厚生労働省ウェブサイト
・試験実施機関ウェブサイト