飲料会社の転職業界研究


飲料業界では健康志向の清涼飲料やチューハイなどの市場が拡大しています。

伸び悩むカテゴリーなどグループ事業の再編や統合で効率化を進め、収益力を高める動きが広がっています。

コロナ禍で家飲み需要は高まりましたが、自動販売機やコンビニの販売量は減少しました。

飲料会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

飲料業界の最新動向(2022年)

飲料業界とは

食品は「食料品製造業」と「飲料・たばこ・飼料製造業」の二部門で構成されています。

飲料は食品のカテゴリーのなかのひとつになります。

飲料業界は大手ビールメーカーが市場をけん引しています。

国内での飲料需要は縮小傾向のため、海外での事業展開を進めて、市場拡大を目指しています。

飲料業界

  • 清涼飲料製造業
  • 酒類製造業
  • 茶・コーヒー製造業

清涼飲料

清涼飲料はアルコール分1%未満の飲み物で、缶やペットボトル入りのミネラルウォーターや炭酸飲料、コーヒー飲料、果汁飲料のほかノンアルコールビールなどを含みます。

健康志向飲料が好調です。

コカ・コーラグループ

国内首位。

コーラーや缶コーヒーで圧倒的な強さがあります。

  • 従業員数:538人(日本コカ・コーラ―)
  • ブランド:「コカ・コーラ」「ジョージア」「綾鷹」「アクエリアス」など

サントリー食品インターナショナル

国内2位。

利益の7割が海外。新商品のペットボトルコーヒーが好調です。

  • 従業員数:24,102人
  • 平均年齢:41歳
  • ブランド:「BOSS」「伊右衛門」「天然水」「ペプシ」など

アサヒ飲料

国内3位。

炭酸水「ウィルキンソン」や乳酸菌飲料「カルピス」などが好調です。

  • 従業員数:約3,300人
  • ブランド:「ワンダ」「十六茶」「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」など

キリンビバレッジ

紅茶飲料で圧倒的なシェア。

緑茶も好調です。

  • 従業員数:3,629人
  • ブランド:「午後の紅茶」「生茶」「ファイア」など

伊藤園

緑茶飲料の最大手。

その他の茶系飲料やコーヒーも伸びています。

  • 従業員数:8,338人
  • 平均年齢:39歳
  • ブランド:「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」「タリーズコーヒー」など

ダイドーグループホールディングス

販路の8割超が自動販売機。

コーヒー飲料に強みがあります。

  • 従業員数:3,922人
  • 平均年齢:42歳
  • ブランド:「ダイドーブレンドコーヒー」など

カゴメ

野菜飲料で高いシェア。

  • 従業員数:2,684人
  • 平均年齢:41歳
  • ブランド:「カゴメトマトジュース」「野菜生活100」

酒類

酒類はアルコール度1%以上の飲料です。

製造方法やアルコール度数等により①発泡性酒類②醸造酒類③蒸留酒類④混成酒類に分類されます。

ビール系飲料の出荷量は減少傾向です。

健康志向の高まりを受けて、糖質オフや糖質セロの商品が人気です。

アサヒグループホールディングス

ビール系飲料出荷量で国内首位。

豪ビール最大手を買収し、事業利益の4割が海外になりました。

  • 従業員数:29,850人
  • 平均年齢:46歳
  • ブランド:「スーパードライ」「クリアアサヒ」など

キリンホールディングス

ビール国内2位。発泡酒では1位。

医薬事業など健康領域にも強みがあります。

  • 従業員数:31,151人
  • 平均年齢:43歳
  • ブランド:「本麒麟」「一番搾り」など

サントリーホールディングス

ビール国内3位。

ウイスキーやワインなど洋酒に強みがあります。

  • 従業員数:40,044人
  • ブランド:「ザ・プレミアム・モルツ」「響」など

サッポロホールディングス

ビール国内4位。

不動産事業が第2の利益柱になっています。

  • 従業員数:7,592人
  • 平均年齢:47歳
  • ブランド:「黒ラベル」「エビス」「麦とホップ」など

オリオンビール

ビール国内5位。

沖縄で圧倒的なシェアを占めています。

野村HDと米カーライル・グループが買収。

  • 従業員数:295人
  • ブランド:「ザ・ドラフト」「サザンスター」など

宝ホールディングス

焼酎国内首位。

宝酒造は子会社です。

  • 従業員数:4,748人
  • 平均年齢:49歳
  • ブランド:「焼酎ハイボール」「澪」など

オエノンホールディングス

焼酎・清酒大手。

合同酒精は子会社です。

  • 従業員数:908人
  • 平均年齢:48歳
  • ブランド:「鍛高譚」「すごむぎ」

国内焼酎・清酒メーカー

  • 霧島酒造
  • 三和酒類
  • 白鶴酒造
  • 月桂冠
  • チョーヤ梅酒
  • 大関
  • 日本盛
  • 菊正宗酒造

世界のビール大手

  1. アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)
  2. ハイネケン(オランダ)
  3. カールスバーグ(デンマーク)
  4. 華潤ビール(中国)
  5. モルソン・クアーズ(米国)

飲料業界の売上高ランキング

飲料製造

順位企業名売上高(百万円)
1サントリー食品インターナショナル1,178,137
2コカ・コーラボトラーズジャパン784,785
3伊藤園483,360
4アサヒ飲料464,361
5キリンビバレッジ273,896
6カゴメ183,041
7ダイドーグループホールディングス158,227
8ユーシーシー上島珈琲99,151
9味の素AGF85,530
10ポッカサッポロフード&ビバレッジ76,186
11日本キャンパック57,420
12キーコーヒー52,602
13北海道コカ・コーラボトリング51,443
14ゴールドパック46,900
15サントリープロダクツ46,375
16ニッセー22,812
17えひめ飲料21,235
18ジャパンフーズ12,378
参考大塚ホールディングス1,422,826
参考コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス791,956

酒類製造

順位企業名売上高(百万円)
1アサヒビール757,006
2麒麟麦酒673,494
3サントリースピリッツ282,010
4サッポロビール225,098
5サントリービール194,993
6宝酒造152,537
7霧島酒造59,978
8合同酒精51,572
9メルシャン49,026
10ニッカウヰスキー48,585
11三和酒類42,963
12白鶴酒造27,770
13サントリーワインインターナショナル24,310
14キリンディスティラリー22,000

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

飲料業界の採用市場

飲料業界の求人・転職

飲料業界では、自動販売機の運営を担う人材が慢性的に不足しています。

海外事業を強化する動きも続いています。

研究開発部門

国内市場の縮小傾向から、メーカー各社は積極的に新商品の開発に取り組んでいます。

この仕事には、高度は専門知識や技術だけでなく、新しい商品を生み出す探求心も求められます。

生産技術部門

商品を製造するための工程設計、生産性検討、設備計画、生産性指標の検証、食品加工技術開発などの仕事があります。

工場など現場担当者とのコミュニケーションも重要です。

マーケティング部門

市場の開発、拡大に関わる業務です。

消費者の好みや流行を敏感に取り入れ、商品開発を行います。

市場調査、コンセプト開発、試作、マーケティングプラン、市場投入、検証などの仕事があります。

生産・品質管理部門

生産管理は高品質で安全な商品を経済的に生産するための管理を、品質管理は商品の安全性、栄養機能、飲みやすさなどを経済的に実現するための管理を行います。

営業・販促部門

飲料メーカーの営業で代表的なものは、卸会社への営業、スーパーコンビニ百貨店などの小売店への営業、レストランなど外食産業への営業などがあります。

ルート営業もあれば新規開拓のための飛び込み営業を行うこともあります。

飲料業界の給与

区分20~24歳25~29歳42.6歳(平均)
所定内労働時間164時間163時間164時間
残業11時間12時間10時間
月収220,400円259,100円312,100円
年間賞与等496,100円725,500円977,100円
年収3,140,900円3,834,700円4,722,300円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

飲食業界の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーの転職サポートを無料で受けることができます。

非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、専任のキャリアアドバイザーによる企業ごとの書類作成や面接対策などのサポートで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

まとめ

飲料会社は、転職・就職おいて高い人気があります。

激しい競争を続ける飲料業界は、今後も業界内の提携や再編の動きに注目が集まります。

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