飲料会社の業界研究


飲料業界では健康志向の清涼飲料やチューハイなどの市場が拡大しています。伸び悩むカテゴリーなどグループ事業の再編や統合で効率化を進め、収益力を高める動きが広がっています。

飲料メーカーの転職・就職で押さえておきたい業界の動向や業績ランキング、採用市場をご紹介します。

飲料業界の最新動向(2020年)

飲料業界とは

食品業界は「食料品製造業」と「飲料・たばこ・飼料製造業」の二部門で構成されています。飲料は食品のカテゴリーのなかのひとつになります。

飲料は大手ビールメーカーが市場をけん引しています。国内での飲料需要は縮小傾向のため、海外での事業展開を進めて、市場拡大を目指しています。

飲料業界

  • 清涼飲料製造業
  • 酒類製造業
  • 茶・コーヒー製造業

清涼飲料

清涼飲料はアルコール分1%未満の飲み物で、缶やペットボトル入りのコーラーやコーヒー、果汁飲料のほかノンアルコールビールなどを含みます。健康志向飲料が好調です。

コカ・コーラグループ

国内首位。コーラーや缶コーヒーで圧倒的な強さがあります。

  • 従業員数:511人(日本コカ・コーラ―)

サントリー食品インターナショナル

国内2位。利益の5割が海外。新商品のペットボトルコーヒーが好調です。

  • 従業員数:24,142人
  • 平均年齢:40歳
  • 平均年収:1,085万円
  • ブランド:「BOSS」「伊右衛門」「天然水」「ペプシ」など

アサヒ飲料

国内3位。炭酸水「ウィルキンソン」や乳酸菌飲料「カルピス」などが好調です。

  • 従業員数:3,300人
  • ブランド:「ワンダ」「十六茶」「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」など

キリンビバレッジ

国内4位。紅茶飲料で圧倒的なシェアがあります。

  • 従業員数:3,615人
  • ブランド:「午後の紅茶」「生茶」「ファイア」など

伊藤園

緑茶飲料の最大手。その他の茶系飲料やコーヒーも伸びています。

  • 従業員数:8,266人
  • 平均年齢:38歳
  • 平均年収:568万円
  • ブランド:「お~い、お茶」「健康ミネラルむぎ茶」「タリーズコーヒー」など

酒類

酒類はアルコール度1%以上の飲料です。製造方法やアルコール度数等により①発泡性酒類②醸造酒類③蒸留酒類④混成酒類に分類されます。

ビール系飲料の出荷量は減少傾向です。クラフトビールブームを背景に各社が新商品開発に注力しています。若者のビール離れに歯止めをかけたい狙いです。

アサヒグループホールディングス

ビール系飲料出荷量で国内首位。ビールは国内シェア約5割で圧倒的な強さがあります。

  • 従業員数:28,055人
  • 平均年齢:43歳
  • 平均年収:1,001万円

キリンホールディングス

ビール国内2位。発泡酒では1位。医薬事業など健康領域にも強みがあります。

  • 従業員数:30,871人
  • 平均年齢:42歳
  • 平均年収:1,105万円

サントリーホールディングス

ビール国内3位。ウイスキーやワインなど洋酒に強みがあります。

  • 従業員数:39,466人

サッポロホールディングス

ビール国内4位。不動産事業が第2の利益柱になっています。

  • 従業員数:7,904人
  • 平均年齢:46歳
  • 平均年収:858万円

オリオンビール

ビール国内5位。沖縄で圧倒的なシェアを占めています。

  • 従業員数:158人
  • 平均年齢:40歳
  • 平均年収:577万円

国内焼酎・清酒メーカー

  1. 宝ホールディングス
  2. オエノンホールディングス
  3. 霧島酒造
  4. 三和酒類
  5. 白鶴酒造

食品製造の売上高ランキング

上位1~50位

順位企業名年商(百万円)
1アサヒビール943,171
2日本ハム802,712
3山崎製パン744,922
4明治742,174
5麒麟麦酒674,213
6伊藤ハム533,179
7アサヒ飲料447,975
8森永乳業440,554
9日本水産379,515
10伊藤園371,831
11雪印メグミルク359,466
12プリマハム292,799
13サッポロビール278,761
14江崎グリコ266,758
15サントリースピリッツ255,832
16キリンビバレッジ255,153
17味の素254,935
18東洋水産252,992
19サントリービール228,899
20日清食品227,506
21キユーピー204,072
22日清オイリオグループ203,570
23日本製粉191,505
24イオンフードサプライ190,743
25ニチレイフーズ187,880
26カルビー187,126
27フィード・ワン183,938
28森永製菓180,917
29ヤクルト本社177,535
30J-オイルミルズ174,219
31カゴメ168,937
32わらべや日洋168,866
33日清製粉167,963
34丸大食品166,570
35ロッテ163,813
36米久163,750
37ニチレイフレッシュ159,602
38日清丸紅飼料158,246
39昭和産業156,614
40敷島製パン156,158
41宝酒造149,977
42不二製油147,634
43武蔵野141,678
44中部飼料138,847
45ハウス食品129,615
46フジパン128,354
47スターゼンミートプロセッサー124,806
48ヱスビー食品123,661
49ユーシーシー上島珈琲122,093
50日清フーズ118,763

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2019』より)

飲料業界の採用市場

飲料業界の求人・転職

飲料業界では、自動販売機の運営を担う人材が慢性的に不足しています。海外事業を強化する動きも続いています。

研究開発部門

国内市場の縮小傾向から、メーカー各社は積極的に新商品の開発に取り組んでいます。この仕事には、高度は専門知識や技術だけでなく、新しい商品を生み出す探求心も求められます。

生産技術部門

商品を製造するための工程設計、生産性検討、設備計画、生産性指標の検証、食品加工技術開発などの仕事があります。工場など現場担当者とのコミュニケーションも重要です。

マーケティング部門

市場の開発、拡大に関わる業務です。消費者の好みや流行を敏感に取り入れ、商品開発を行います。市場調査、コンセプト開発、試作、マーケティングプラン、市場投入、検証などの仕事があります。

生産・品質管理部門

生産管理は高品質で安全な食品を経済的に生産するための管理を、品質管理は食品の安全性、栄養機能、食べやすさなどを経済的に実現するための管理を行います。

営業・販促部門

食品・飲料メーカーの営業で代表的なものは、食品卸会社への営業、スーパーやコンビニ、百貨店などの小売店への営業、レストランなど外食産業への営業などがあります。ルート営業もあれば新規開拓のための飛び込み営業を行うこともあります。

食品製造業の給与

区分20~24歳25~29歳43.5歳(平均)
所定内労働時間170時間168時間168時間
残業21時間22時間17時間
月収213,800円238,500円262,900円
年間賞与等344,400円509,300円565,200円
年収2,910,000円3,371,300円3,720,000円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

まとめ

飲料業界は、転職・就職おいて高い人気があります。激しい競争を続ける飲食業界は、今後も業界内の提携や再編の動きに注目が集まります。

食品会社の業界研究
食品業界は事業所数が製造業のなかで1番多く、就業者数も多い、日本の重要な産業です。食品会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。
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