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飲料・酒類の業界研究【概要・動向】-転職・就職に

飲料は食品カテゴリーのひとつで、飲料製造業は「清涼飲料」「酒類」「茶・コーヒー」に分類されます。

飲料メーカーは、転職・就職おいて高い人気があります。

転職・就職で押さえておきたい飲料業界の動向、採用市場をご紹介します。

飲料業界の最新動向(2024年)

飲料業界とは

食品とはすべての飲食物(医薬品を除く)のことで、大きく「食料品」と「飲料」に分けられます。

飲料製造業は「清涼飲料」「酒類」「茶・コーヒー」に分類されます。

国内での飲料需要は縮小傾向のため、海外での事業展開を進めて、市場拡大を目指しています。

激しい競争を続ける飲料業界は、業界内の提携や再編の動きに注目が集まります。

飲料の種類

  • 清涼飲料
  • 酒類
    ・果実酒
    ・発泡性酒類
    ・清酒
    ・醸造酒類
    ・蒸留酒類
    ・混成酒類
  • 茶・コーヒー
    ・製茶
    ・コーヒー

清涼飲料

清涼飲料はアルコール分1%未満の飲み物で、缶やペットボトル入りのミネラルウォーターや炭酸飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、果汁飲料のほかノンアルコールビールなどを含みます。

健康志向飲料が好調です。

コカ・コーラ ボトラーズジャパン

国内首位。

コーラーや缶コーヒーで圧倒的な強さがあります。

  • 設立:2001年年6月29日
  • 本社:東京都
  • ブランド:「コカ・コーラ」「ジョージア」「綾鷹」「アクエリアス」など

サントリー食品インターナショナル

国内2位。

利益の7割が海外。

新商品のペットボトルコーヒーが好調です。

  • 本社:東京都
  • 売上高:1兆4,504億円
  • 従業員数:23,485人
  • 平均年齢:41歳
  • ブランド:「BOSS」「伊右衛門」「天然水」「ペプシ」など

アサヒ飲料

国内3位。

炭酸水「ウィルキンソン」や乳酸菌飲料「カルピス」などが好調です。

  • 設立:1982年3月30日
  • 本社:東京都
  • 売上高:3,318億円
  • 従業員数:2,430人
  • 平均年齢:43歳
  • ブランド:「ワンダ」「十六茶」「三ツ矢サイダー」「ウィルキンソン」など

伊藤園

緑茶飲料の最大手。

その他の茶系飲料やコーヒーも伸びています。

  • 設立:1966年8月22日
  • 本社:東京都
  • 売上高:4,316億円
  • 従業員数:8,028人
  • 平均年齢:40歳
  • ブランド:「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」「タリーズコーヒー」など

キリンビバレッジ

紅茶飲料で圧倒的なシェア。

緑茶も好調です。

  • 設立:1963年4月15日
  • 本社:東京都
  • 売上高:2,458億円
  • 従業員数:3,408人
  • ブランド:「午後の紅茶」「生茶」「ファイア」など

大塚ホールディングス

製薬大手。飲料にも強み。

機能性飲料が堅調です。

  • 設立:2008年7月8日
  • 本社:東京都
  • 売上高:4,729億円
  • 従業員数:34,388人
  • ブランド:「オロナミンC」「ポカリスエット」「クリスタルガイザー」など

ダイドーグループホールディングス

販路の8割超が自動販売機。

コーヒー飲料に強みがあります。

  • 設立:1975年1月27日
  • 本社:大阪府
  • 従業員数:4,029人
  • 平均年齢:40歳
  • ブランド:「ダイドーブレンドコーヒー」など

酒類

酒類はアルコール度1%以上の飲料です。

製造方法やアルコール度数等により①発泡性酒類②醸造酒類③蒸留酒類④混成酒類に分類されます。

飲料業界は大手ビールメーカーが市場をけん引しています。

健康志向の高まりを受けて、糖質オフや糖質セロの商品が人気です。

アサヒグループホールディングス

ビール系飲料出荷量で国内首位。

豪ビール最大手を買収し、事業利益の約5割が海外になりました。

  • 設立:1949年9月1日
  • 本社:東京都
  • 売上高:2兆5,111億円
  • 従業員数:29,920人
  • 平均年齢:46歳
  • ブランド:「スーパードライ」「クリアアサヒ」など

キリンホールディングス

ビール国内2位。発泡酒では1位。

医薬事業など健康領域にも強みがあります。

  • 設立:1907年2月23日
  • 本社:東京都
  • 売上高:1兆9,894億円
  • 従業員数:30,538人
  • 平均年齢:39歳
  • ブランド:「一番搾り」「本麒麟」など

サントリーホールディングス

ビール国内3位。

ウイスキーやワインなど洋酒に強みがあります。

  • 設立:2009年2月16日(創業:1899年)
  • 本社:大阪府
  • 売上高:2兆9,701億円
  • 従業員数:40,885人
  • ブランド:「ザ・プレミアム・モルツ」「響」など

サッポロホールディングス

ビール国内4位。

不動産事業が第2の利益柱になっています。

  • 設立:1949年9月1日(創業:1876年)
  • 本社:東京都
  • 売上高:4,784億円
  • 従業員数:6,676人
  • 平均年齢:47歳
  • ブランド:「黒ラベル」「エビス」など

オリオンビール

野村HDと米投資ファンドが買収。

沖縄で圧倒的なシェアを占めています。

  • 設立:1957年5月18日
  • 本社:沖縄県
  • ブランド:「ザ・ドラフト」「サザンスター」など

宝ホールディングス

焼酎国内首位。

子会社に宝酒造があります。

  • 設立:1925年9月6日
  • 本社:京都府
  • 売上高:3,506億円
  • 従業員数:5,171人
  • 平均年齢:49歳
  • ブランド:「焼酎ハイボール」「澪」など

オエノンホールディングス

焼酎・清酒大手。

子会社に合同酒精があります。

  • 設立:1924年10月31日
  • 本社:東京都
  • 売上高:811億円
  • 従業員数:803人
  • 平均年齢:48歳
  • ブランド:「鍛高譚」「すごむぎ」

国内焼酎・清酒メーカー

  • 霧島酒造
  • 三和酒類
  • 旭酒造
  • 白鶴酒造
  • 月桂冠
  • チョーヤ梅酒
  • 大関
  • 日本盛
  • 菊正宗酒造

世界のビール大手

  • アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)
  • ハイネケン(オランダ)
  • カールスバーグ(デンマーク)
  • 華潤ビール(中国)
  • モルソン・クアーズ(米国)
食品メーカーランキング【売上高・純利益・営業利益率】-企業研究に
企業の業績は採用計画に大きく影響します。食品メーカーの売上高・純利益・営業利益率ランキングをご紹介します。

飲料業界の採用市場

飲料メーカーの業務

飲料メーカーでは、商品開発から製造、品質管理、営業などさまざまな部門で重要な役割を担っています。

研究開発

国内市場の縮小傾向から、メーカー各社は積極的に新商品の開発に取り組んでいます。

この仕事には、高度は専門知識や技術だけでなく、新しい商品を生み出す探求心も求められます。

生産技術

商品を製造するための工程設計、生産性検討、設備計画、生産性指標の検証、食品加工技術開発などの仕事があります。

工場など現場担当者とのコミュニケーションも重要です。

マーケティング

市場の開発、拡大に関わる業務です。

消費者の好みや流行を敏感に取り入れ、商品開発を行います。

市場調査、商品企画・開発、試作、マーケティングプラン、市場投入、検証などの仕事があります。

購買・調達

商品を製造するために食材などの原材料を調達します。

必要な原料を適切な価格で、適切な納期に必要な量を入手することが求められます。

信頼関係を構築するコミュニケーション力や条件を交渉する力が必要となります。

製造

商品の製造は工場で行われます。

飲料メーカーの工場は自動化が進んでいて、製造工程のデータを理解し、対応する能力が求められます。

生産・品質管理

生産管理は高品質で安全な商品を経済的に生産するための管理を、品質管理は商品の安全性、栄養機能、飲みやすさなどを経済的に実現するための管理を行います。

衛生管理や食品衛生などの知識も必要となります。

営業・販促

飲料メーカーの営業で代表的なものは、卸会社への営業、スーパーやコンビニ、百貨店などの小売店への営業、レストランなど外食産業への営業などがあります。

自社商品を多く置いてもらう提案力や条件の交渉力が必要となります。

飲料メーカーの求人・転職

飲料業界では、自動販売機の運営を担う人材が慢性的に不足しています。

海外事業を強化する動きも続いています。

飲料製造業の給与

区分20~24歳25~29歳43.4歳
(平均)
所定内労働時間165時間164時間165時間
残業14時間16時間12時間
月収241,100円269,300円332,800円
年間賞与等501,200円671,700円927,700円
年収3,394,400円3,903,300円4,921,300円

(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)

飲料業界の転職活動

エージェントサービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。

非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、書類作成や面接対策のアドバイスなどで選考通過率のアップが期待できます。

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まとめ

飲料業界では健康志向の清涼飲料やチューハイなどの市場が拡大しています。

各社は伸び悩むカテゴリーなどグループ事業の再編や統合で効率化を進め、収益力を高めることに力を入れています。

食品産業とは(種類と分類)
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【参考】
・総務省「日本標準産業分類」
・厚生労働省ウェブサイト
・一般社団法人全国清涼飲料連合会
・ビール酒造組合
・各企業公式サイト
・日本経済新聞出版『日経業界地図2024年版』
・東洋経済新報社『四季報業界地図2024年版』

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