企業の業績は採用計画に大きく影響します。
企業研究をするうえで、もっとも重要な情報のひとつです。
食品メーカーの売上高・純利益・営業利益率ランキング(決算期23/3)をご紹介します。
食料品製造の売上高ランキング
順位 | 企業名 | 年商 (百万円) |
1 | 日本ハム | 810,307 |
2 | 山崎製パン | 768,695 |
3 | アサヒビール | 750,264 |
4 | 麒麟麦酒 | 635,081 |
5 | 明治 | 620,120 |
6 | サントリー | 513,597 |
7 | 伊藤ハム | 503,298 |
8 | 森永乳業 | 371,858 |
9 | 日清オイリオグループ | 356,062 |
10 | アサヒ飲料 | 331,885 |
11 | ニッスイ | 325,697 |
12 | プリマハム | 307,389 |
13 | 伊藤園 | 300,319 |
14 | 雪印メグミルク | 299,147 |
15 | 味の素 | 294,270 |
16 | フィード・ワン | 266,960 |
17 | J-オイルミルズ | 257,002 |
18 | サッポロビール | 241,413 |
19 | イオンフードサプライ | 230,792 |
20 | ニップン | 225,014 |
21 | 日清丸紅飼料 | 230,812 |
22 | 中部飼料 | 220,672 |
23 | 昭和産業 | 218,339 |
24 | キリンビバレッジ | 216,446 |
25 | 日清食品 | 215,601 |
26 | ニチレイフーズ | 214,893 |
27 | 東洋水産 | 206,316 |
28 | 日清製粉 | 200,947 |
29 | 江崎グリコ | 196,730 |
30 | ロッテ | 192,720 |
31 | カルビー | 186,677 |
32 | キユーピー | 184,084 |
33 | 日本農産工業 | 180,766 |
34 | ヤクルト本社 | 176,787 |
35 | 不二製油 | 172,591 |
36 | 武蔵野 | 167,197 |
37 | 森永製菓 | 161,284 |
38 | わらべや日洋食品 | 157,304 |
39 | ニチレイフレッシュ | 153,658 |
40 | 敷島製パン | 148,436 |
41 | フジパン | 141,000 |
42 | JA東日本くみあい飼料 | 139,727 |
43 | カゴメ | 139,520 |
44 | 丸大食品 | 135,000 |
45 | ハウス食品 | 124,924 |
46 | フジフーズ | 124,597 |
47 | 宝酒造 | 122,921 |
48 | 伊藤忠飼料 | 122,749 |
49 | 三菱商事ライフサイエンス | 120,248 |
50 | よつ葉乳業 | 120,070 |
食料品製造の純利益ランキング
順位 | 企業名 | 純利益 (千円) |
1 | 味の素 | 107,249,000 |
2 | サントリー | 49,649,000 |
3 | 明治 | 46,084,000 |
4 | ヤクルト本社 | 40,790,000 |
5 | サンヨー食品 | 40,706,000 |
6 | ニッスイ | 29,823,000 |
7 | 東洋水産 | 21,173,000 |
8 | 味の素食品 | 17,397,000 |
9 | 麒麟麦酒 | 16,034,000 |
10 | ロッテ | 15,453,000 |
11 | アサヒ飲料 | 14,729,000 |
12 | アサヒビール | 14,460,000 |
13 | カルビー | 13,896,000 |
14 | キユーピー | 12,644,000 |
15 | 江崎グリコ | 12,553,000 |
16 | 伊藤園 | 12,360,000 |
17 | 日本ハム | 12,231,000 |
18 | 山崎製パン | 11,134,000 |
19 | 日清食品 | 10,860,000 |
20 | シャトレーゼ | 9,912,000 |
食料品製造の営業利益率ランキング
順位 | 企業名 | 売上高 営業利益率 |
1 | プレミアムウォーター中部 | 56.8 |
2 | ベンチャーウイスキー | 44.4 |
3 | 旭酒造 | 38.9 |
4 | 日本自然発酵 | 28.8 |
5 | ダイワ | 27.3 |
6 | クリアーウォーター津南 | 24.6 |
7 | 東京レンダリング協同組合 | 24.5 |
7 | 伸和食品 | 24.5 |
9 | Torilabo | 22.3 |
10 | 本田冷蔵 | 22.0 |
10 | 旅がらす本舗清月堂 | 22.0 |
12 | トーキ | 21.9 |
13 | 日高食肉センター | 21.4 |
14 | 富山薬品 | 20.9 |
15 | いのすや | 20.8 |
16 | ナリヅカコーポレーション | 20.3 |
17 | 備前化成 | 19.8 |
18 | ミヤトウ野草研究所 | 19.3 |
19 | 梅乃宿酒造 | 19.1 |
20 | 光英科学研究所 | 18.9 |
(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2024』より)
食品産業の種類
食品とはすべての飲食物(医薬品を除く)のことです。
食品の種類には「生鮮食品」と「加工食品」があり、さらに「加工食品」は一次加工食品、二次加工食品、三次加工食品に分類されます。
一次加工食品を用いて二次加工食品が製造され、一次加工食品と二次加工食品を組み合わせて三次加工食品が製造されます。
食品製造業は「食料品製造業」と「飲料・たばこ・飼料製造業」の二部門で構成されています。
【食品産業の構造】
- 一次産業(生産):農畜水産業
- 二次産業(加工):食品メーカー
- 三次産業(流通・販売):食品卸・商社、小売・外食
農・畜・水産業
農業や漁業は、米や野菜、肉、水産物などを生産し、市場に供給しています。
個人経営が多く、高齢化と後継者不足が課題となっています。IT活用や大規模化、海外・加工食品の強化などが進められています。
農ビジネス
IoTやAIを使ったスマート農業が進められています。海外市場を強化する動きが活発です。
食品製造業の分類
食品製造業には、農畜水産物を一次加工する素材型製造業と加工食品を製造する加工型製造業があります。
畜産食料品製造業
- 部分肉・冷凍肉
ブロック肉、冷凍食肉 - 肉加工品
ソーセージ、ハム、ベーコン - 乳製品
バター、チーズ、ヨーグルト、アイスクリーム - 処理牛乳・乳飲料
練乳、乳酸菌飲料 - その他の畜産食料品
加工卵、はちみつ処理加工
水産食料品製造業
- 水産缶詰・瓶詰
魚缶詰・瓶詰、かに缶詰、水産佃煮瓶詰 - 海藻加工
こんぶ、焼のり、味付けのり、わかめ、ひじき、寒天 - 水産練製品
かまぼこ、焼ちくわ、はんぺん、魚肉ハム・ソーセージ - 冷凍水産物
冷凍魚介類 - 冷凍水産食品
冷凍すり身 - その他の水産食料品
野菜缶詰・果物缶詰・農産保存食料品製造業
- 野菜缶詰
野菜の水煮、野菜ジュース原液・スープ、乾燥野菜、冷凍野菜 - 果物缶詰
果実シロップ漬け、ジャム、果実バター、果実ジュース、ゼリー - 野菜漬物
調味料製造業
- みそ
- しょう油・食用アミノ酸
- ソース
ウスターソース、トマトケチャップ、マヨネーズ - 食酢
- その他の調味料
香辛料、カレー粉、固形カレー
糖類製造業
- 砂糖
- でんぷん糖類
精穀・製粉製造業
- 精米・精麦
- 小麦粉
- その他の精穀・製粉
米粉、大豆粉、そば粉、とうもろこし粉、その他
パン・菓子製造業
- パン
食パン、菓子パン - 生菓子
ケーキ・ドーナツ・パイなどの洋菓子、ようかん・まんじゅうなどの和菓子 - ビスケット類
ビスケット、クラッカー - 米菓
米を原料とするあられ、せんべい - その他のパン・菓子
チョコレート、キャンディ、アイスキャンディ、ガム、かりんとう
動植物油脂製造業
- 動植物油脂
牛脂、豚脂、魚油、菜種油、ごま油、米油、オリーブオイル - 食用油脂加工
マーガリン、ショートニング、ラード
その他の食料品製造業
- めん類
- 豆腐・油揚げ
- あん類
- 冷凍調理食品
- 惣菜
- すし・弁当・調理パン
- レトルト食品
- 他に分類されない食料品
飲料・たばこ・飼料製造業
- 清涼飲料
- 酒類
果実酒、発泡酒類、清酒、醸造酒類、蒸留酒類、混成酒類 - 茶・コーヒー
- 製氷
- たばこ
- 飼料
参考:「日本標準産業分類」
食品メーカーの動向
食品メーカーは生活に密着し、景気の影響を受けにくい傾向にありますが、少子高齢化や消費者ニーズの多様化など経営環境は厳しくなっています。
国内市場は縮小傾向ですが、食品メーカーは新商品の開発や海外進出など新たな市場開拓を積極的に進めています。
原材料価格の高騰が懸念材料となっています。
食肉加工の動向
食肉加工品の市場は安定しています。時短や調理の簡便性のニーズは底堅いものがあります。
調味料・加工食品の動向
家庭用調味料の販売が好調です。健康意識への高まりから健康志向の商品が特に好調です。
冷凍・インスタント食品の動向
冷凍食品は年々市場を拡大しています。輸入による調理冷凍品が増え、競争は激化しています。インスタント食品は袋めんを中心に販売は好調が続いています。
菓子・パンの動向
国内は縮小傾向が続いていますが、海外市場の開拓を本格化しています。原材料価格の高騰が懸念材料となっています。
飲料・酒類の動向
原材料高などにより各社は値上げに踏み切りました。販売数量の減少が懸念材料です。
まとめ
日常生活と密着した食品メーカーは景気の影響を受けにくく、就職・転職でも人気があります。
食品業界にはさまざまな業態があり、仕事や働き方も多彩です。
【参考】
・総務省「統計基準等」
・農林水産省ウェブサイト
・各業界団体ウェブサイト