調味料・加工食品の転職業界研究


調味料などの加工食品は、食品になんらかの加工をしたもので、種類は多岐にわたります。

加工食品の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

調味料・加工食品業界の最新動向(2022年)

食品業界とは

食品業界は生活に密着した基幹産業のひとつです。

「食料品製造業」と「飲料・たばこ・飼料製造業」の二部門で構成され、食品の種類には生鮮食品と加工食品があり、日本の食の安定供給と安全性に大きな役割を担っています。

加工食品は工程上、一次加工食品、二次加工食品、三次加工食品に分けられます。

生活必需品を提供することから、景気変動の影響が少ない業界といえますが、輸入原材料価格の高騰や人口減少に伴い、売上から利益重視の戦略へ移行しつつあります。

海外展開を進める企業も増えています。

加工食品の種類

  • 一次加工食品
    白米、砂糖、缶詰、味噌、醤油、食用油など
  • 二次加工食品
    食パン、麺類、バター、マヨネーズ、ソースなど
  • 三次加工食品
    菓子冷凍食品インスタント食品、レトルト食品など
食品産業の転職業界研究
食品産業は製造業のなかで事業所数が1番多く、日本の重要な産業です。食品会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

調味料

調味料は味噌、だし、醤油、みりんなどの基本調味料やソース、ケチャップ、マヨネーズ、カレー粉など豊富な種類があります。

高付加価値品や小容量タイプなど消費者のライフスタイルに合わせた商品開発に力を入れています。

味の素

調味料の最大手。

食品業界を代表するグローバル企業です。

海外にも積極展開しています。

  • 従業員数:33,461人
  • 平均年齢:44歳

キユーピー

マヨネーズとドレッシングの最大手。

海外展開など積極的な市場拡大を進めています。

  • 従業員数:16,003人
  • 平均年齢:40歳

キッコーマン

醤油の最大手。

醤油をグローバルな調味料として確立し、海外売上比率が5割を超えています。

  • 従業員数:7,645人
  • 平均年齢:43歳

ハウス食品グループ本社

カレールウの最大手。

中国やアメリカなど海外でも事業を拡大しています。

  • 従業員数:6,153人
  • 平均年齢:42歳

エスビー食品

スパイスの最大手。

カレールウもトップクラスです。

  • 従業員数:2,084人
  • 平均年齢:41歳

カゴメ

トマト加工品の最大手。

海外市場の開拓にも力を入れています。

  • 従業員数:2,684人
  • 平均年齢:41歳

永谷園ホールディングス

お茶漬けのもと、即席みそ汁の大手。

  • 従業員数:2,581人
  • 平均年齢:44歳

製粉

小麦は9割を輸入に頼っています。

政府が一括して購入し、製粉会社が小麦粉などに加工します。

上位3社がシェアの9割を占める寡占状態にあります。

日清製粉グループ本社

製粉首位。

国内小麦粉市場の3分の1以上のシェアを占め、取扱量は世界でもトップクラスです。

  • 従業員数:8,951人
  • 平均年齢:42歳

ニップン(旧日本製粉)

製粉2位。

パスタや冷凍食品も展開しています。

  • 従業員数:3,880人
  • 平均年齢:40歳

昭和産業

製粉3位。

食用油も好調です。

  • 従業員数:1,244人

製糖

砂糖の需要は、菓子・パン類、清涼飲料など業務用が8割以上を占めています。

消費量は減少傾向ではありますが、規模は大きく、基本的には安定しています。

DM三井製糖ホールディングス

国内製糖の最大手。

機能性甘味料の普及に力を入れています。

  • 従業員数:1,222人
  • 平均年齢:42歳

日本甜菜製糖

甜菜糖は首位。

  • 従業員数:747人
  • 平均年齢:44歳

日新製糖

カップ印のお砂糖。

  • 従業員数:496人
  • 平均年齢:44歳

製油

食用油は消費者の健康志向の高まりから植物性のものが拡大しています。

調理用に加え、中食向け調味用など用途が広がっています。

日清オイリオグループ

食用油の最大手。

海外戦略を強化しています。

  • 従業員数:3,001人
  • 平均年齢:42歳

不二製油グループ本社

油脂加工品や大豆関連も展開。

  • 従業員数:5,679人
  • 平均年齢:44歳

J-オイルミルズ

業務用の首位。

  • 従業員数:1,354人
  • 平均年齢:43歳

調味料・加工食品業界の売上高ランキング

製粉

順位企業名売上高(百万円)
1日清製粉グループ本社679,495
2ニップン329,566
3昭和産業255,997

調味料・食用油製造

順位企業名売上高(百万円)
1味の素1,071,453
2キユーピー531,103
3キッコーマン439,411
4不二製油グループ本社364,779
5日清オイリオグループ336,306
6ハウス食品グループ本社283,754
7カゴメ183,041
8J-オイルミルズ164,816
9ヱスビー食品114,255
10日本食研ホールディングス110,294
11DM三井製糖ホールディングス108,887
12三菱商事ライフサイエンス104,342
13永谷園ホールディングス102,611
14味の素食品84,024
15理研ビタミン77,722
16ケンコーマヨネーズ68,502
参考ADEKA327,080

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

調味料・加工食品業界の採用市場

食品業界の求人・転職

食品業界は新卒から中途採用、文系・理系ともに安定して高い人気があります。

調味料メーカーには優良企業が多く、大手メーカー以外にも地域に根付いた中小メーカーが多くあります。

地方の中小メーカーにも高収益企業が少なくありません。

地方から中央に進出するケースも多く、求める人材に大企業と中小企業の差はありません。

研究開発部門

国内市場の縮小傾向から、メーカー各社は積極的に新商品の開発に取り組んでいます。

この仕事には、高度は専門知識や技術だけでなく、新しい商品を生み出す探求心も求められます。

生産技術部門

商品を製造するための工程設計、生産性検討、設備計画、生産性指標の検証、食品加工技術開発などの仕事があります。

工場など現場担当者とのコミュニケーションも重要です。

生産・品質管理部門

生産管理は高品質で安全な食品を経済的に生産するための管理を、品質管理は食品の安全性、栄養機能、食べやすさを経済的に実現するための管理を行います。

マーケティング部門

市場の開発、拡大に関わる業務です。

消費者の好みや流行を敏感に取り入れ、商品企画を行います。

市場調査、コンセプト開発、試作、マーケティングプラン、市場投入、検証などの仕事があります。

営業・販促部門

食品メーカーの営業で代表的なものは、食品卸会社への営業、スーパーコンビニ百貨店などの小売店への営業、レストランなど外食産業への営業などがあります。

ルート営業もあれば新規開拓のための飛び込み営業を行うこともあります。

飲食・食品業界で有利なおすすめ資格
飲食・食品関連の資格はたくさんありますが、転職・就職に必須の資格があるわけではありません。スキルアップをアピールできる飲食・食品業界の資格をご紹介します。
工場・製造現場で有利なおすすめ資格
工場・製造現場では技術と経験の積み重ねが重視されます。経験の浅い人や未経験者であれば、資格を取得することでキャリアアップや収入アップの可能性が広がります。

食品製造業の給与

区分20~24歳25~29歳43.2歳(平均)
所定内労働時間166時間166時間166時間
残業17時間17時間13時間
月収206,400円235,200円260,700円
年間賞与等359,400円453,300円543,100円
年収2,836,200円3,275,700円3,671,500円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

食品業界の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれます。

非公開・好条件の求人紹介だけでなく、専任のキャリアアドバイザーによる企業ごとの書類作成面接対策などのサポートで、選考通過率のアップを期待できます。

キャリアごとの転職支援

まとめ

就業者数が120万人を超える食品業界。

一般的に不況に強いといわれ、転職・就職でも人気があります。

これまでは大手企業が主流でしたが、地域に根付いた中小企業にも注目が集まっています。

さまざまな業態がある食品業界は、仕事や働き方も多彩です。

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