銀行(メガバンク・地方銀行)の業界研究


長引く低金利政策により、銀行の収益は悪化しています。店舗や人員の削減など構造改革を進めていますが、収益環境は厳しい状況が続いています。

銀行の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、純利益ランキング、採用市場をご紹介します。

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銀行業界の最新動向(2020年)

銀行業界とは

日本の金融機関は、業務内容や組織体制などの違いにより、「業態」で区分されています。それぞれの業態には、それぞれに果たす役割があります。

業態による区分

  • 都市銀行
  • 信託銀行
  • 地方銀行
  • 第二地方銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫

メガバンク

メガバンクは都市銀行や長期信用銀行の再編で誕生した銀行です。信託銀行、証券会社、資産運用会社などと総合金融グループを形成しています。

三菱UFJフィナンシャル・グループ

国内最大の金融グループ。グローバルな投資銀行ビジネスに力を入れる方針です。

  • 従業員数:119,390人
  • 平均年齢:38歳
  • 三菱東京UFJ銀行
  • 三菱UFJ信託銀行
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
  • カブドットコム証券
  • 三菱UFJニコス
  • アコム
  • 三菱UFJ国際投信
  • 三菱UFJリース
  • じぶん銀行
  • ジャックス
  • 三菱UFJキャピタル
  • モルガン・スタンレーMUFG証券

三井住友フィナンシャルグループ

収益力は業界トップクラス。海外戦略はアジア志向を強めています。

  • 従業員数:72,978人
  • 平均年齢:40歳
  • 三井住友銀行
  • SMBC日興証券
  • SMBC信託銀行
  • SMBCコンシューマーファイナンス
  • セディナ
  • 三井住友カード
  • 三井住友ファイナンス&リース
  • 三井住友アセットマネジメント
  • ジャパンネット銀行
  • SMBCベンチャーキャピタル

みずほフィナンシャルグループ

みずほグループの統括会社。銀行・信託・証券の一体運営を推進しています。

  • 従業員数:59,132人
  • 平均年齢:41歳
  • みずほ銀行
  • みずほ信託銀行
  • みずほ証券
  • アセットマネジメントOne
  • オリエントコーポレーション
  • みずほリース

三井住友トラスト・ホールディングス

専業信託銀行グループ。信託業界トップとして信託業務の一層の推進を求められています。

  • 従業員数:21,498人
  • 平均年齢:50歳
  • 三井住友信託銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • 三井住友トラスト・アセットマネジメント
  • 日興アセットマネジメント
  • 三井住友トラスト不動産

りそなホールディングス

旧大和とあさひが統合。首都圏と関西圏に地盤があります。

  • 従業員数:21,600人
  • 平均年齢:46歳
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • りそなカード
  • りそなアセットマネジメント
  • りそな総合研究所
  • 関西みらいファイナンシャルグループ
  • りそなプルダニア銀行

地方銀行

都道府県を営業基盤とする地域金融機関です。地域経済のけん引を担ってきた有力な地方銀行はメガバンクをしのぐシェアで確固たる地位を築いています。

マイナス金利政策で厳しい収益環境が続いています。収益性を高める狙いから再編や経営統合の動きが活発です。今後、さらなる再編の動きが出てくるかに注目が集まっています。

北海道・東北地区

人口減少が進み、経済力が低下しています。金融再編の圧力が強まる可能性があります。

  • 北海道銀行
  • 北洋銀行
  • 七十七銀行
  • 東邦銀行
  • 岩手銀行
  • 秋田銀行
  • 青森銀行
  • 山形銀行
  • みちのく銀行
  • 北日本銀行
  • きらやか銀行
  • 荘内銀行
  • 北都銀行
  • 仙台銀行
  • 東北銀行
  • 福島銀行
  • 大東銀行

関東地区

関東地区は人口増加傾向にあり、金融グループ形成に対抗する動きが活発です。

  • 横浜銀行
  • 千葉銀行
  • 常陽銀行
  • 群馬銀行
  • 京葉銀行
  • 武蔵野銀行
  • きらぼし銀行
  • 東京スター銀行
  • 千葉興業銀行
  • 東和銀行
  • 東日本銀行
  • 栃木銀行
  • 筑波銀行
  • 神奈川銀行

北陸・甲信越地区

北陸地区は競合関係が定着しています。

  • 八十二銀行
  • 北陸銀行
  • 第四銀行(第四北越FG)
  • 北國銀行
  • 山梨中央銀行
  • 北陸銀行(第四北越FG)
  • 富山第一銀行
  • 大光銀行
  • 福井銀行
  • 長野銀行
  • 富山銀行
  • 福邦銀行

東海地区

東海地区は安定した経済力があり、地銀は安定した経営を続けています。

  • 静岡銀行
  • スルガ銀行
  • 百五銀行
  • 十六銀行
  • 大垣共立銀行
  • 愛知銀行
  • 名古屋銀行
  • 中京銀行
  • 清水銀行
  • 静岡中央銀行
  • 三十三FG

関西地区

関西地区は三井住友フィナンシャルグループが地銀再編の中心です。

  • 関西みらい銀行(関西みらいFG)
  • 京都銀行
  • 紀陽銀行
  • 滋賀銀行
  • 池田泉州銀行
  • みなと銀行(関西みらいFG)
  • 南都銀行
  • 大正銀行
  • 但馬銀行

中国・四国地区

中国・四国地区では特に高知県での再編が焦点になりそうです。

  • 広島銀行
  • 中国銀行
  • 山口銀行
  • 山陰合同銀行
  • もみじ銀行
  • 西京銀行
  • トマト銀行
  • 鳥取銀行
  • 島根銀行
  • 伊予銀行
  • 百十四銀行
  • 阿波銀行
  • 四国銀行
  • 愛媛銀行
  • 徳島銀行
  • 香川銀行
  • 高知銀行

九州・沖縄地区

九州地区では地方銀行の再編が活発です。

  • 福岡銀行(ふくおかFG)
  • 西日本シティ銀行
  • 鹿児島銀行
  • 肥後銀行
  • 宮崎銀行
  • 大分銀行
  • 十八銀行(ふくおかFG)
  • 親和銀行(ふくおかFG)
  • 熊本銀行(ふくおかFG)
  • 北九州銀行
  • 佐賀銀行
  • 南日本銀行
  • 豊和銀行
  • 福岡中央銀行
  • 宮崎太陽銀行
  • 佐賀共栄銀行
  • 筑邦銀行
  • 長崎銀行
  • 琉球銀行
  • 沖縄銀行
  • 沖縄海邦銀行

ネット銀行

ネット銀行は基本的に店舗を持たずにインターネット上で営業を行います。安い手数料などを武器にシェアを拡大しています。

個人マネーの獲得が好調。マイナス金利政策を追い風に住宅ローンの取り扱いなどが増加しています。スマホ向けアプリの導入など顧客の利便性を高め、預金残高を増やしています。

ネット銀行

  • 住信SBIネット銀行
  • 大和ネクスト銀行
  • ソニー銀行
  • 楽天銀行
  • ジャパンネット銀行
  • じぶん銀行

流通系銀行

  • イオン銀行
  • セブン銀行

銀行業界の純利益ランキング

銀行上位1~50位

順位企業名純利益(千円)
1三菱UFJ銀行663,200,000
2日本銀行586,960,516
3三井住友銀行477,300,000
4ゆうちょ銀行266,100,000
5三井住友信託銀行148,661,000
6農林中央金庫100,647,000
7三菱UFJ信託銀行95,135,000
8りそな銀行90,709,000
9福岡銀行50,308,000
10横浜銀行50,097,000
11千葉銀行48,006,000
12静岡銀行42,639,000
13信金中央金庫42,286,000
14みずほ信託銀行39,063,000
15あおぞら銀行38,043,000
16新生銀行35,443,000
17足利銀行31,291,000
18京都銀行30,029,000
19常陽銀行28,729,000
20広島銀行25,388,000
21埼玉りそな銀行22,082,000
22八十二銀行21,830,000
23群馬銀行20,972,000
24西日本シティ銀行19,970,000
25山口銀行18,787,000
26楽天銀行18,764,000
27伊予銀行18,262,000
28七十七銀行17,968,000
29オリックス銀行17,116,000
30北陸銀行15,590,133
31中国銀行15,338,000
32セブン銀行14,572,000
33商工組合中央金庫14,485,000
34滋賀銀行14,217,000
35北洋銀行13,626,000
36山陰合同銀行13,495,000
37愛知県信用農業協同組合連合会13,113,000
38神奈川県信用農業協同組合連合会13,046,000
39肥後銀行12,495,000
40住信SBIネット銀行12,108,000
41鹿児島銀行12,024,000
42南都銀行11,143,000
43北海道銀行11,018,000
44労働金庫連合会10,968,000
45紀陽銀行10,902,000
46百五銀行10,766,216
47京葉銀行10,526,000
48中央労働金庫10,431,000
49阿波銀行10,427,000
50第四銀行10,339,000

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2020』より)

銀行業界の採用市場

銀行業界の求人・転職

銀行業務は企業取引と個人取引に分かれていますが、銀行業界では、個人顧客の資産運用や保険、個人年金、相続などのニーズ拡大・多様化に向けて、個人顧客に対する提案・コンサルティングの強化を進めています。

ネット取引増加の影響を受けて、人員削減が計画されるなど、銀行の新規採用は抑えられています。リテール(個人取引)部門の営業では、新興系の銀行などで業界未経験者や第二新卒にもチャンスが広がっています。フィンテック関連ではITエンジニアを中心に人材が求められています。

銀行業の給与

区分20~24歳25~29歳39.4歳(平均)
所定内労働時間156時間155時間155時間
残業15時間24時間17時間
月収234,900円302,100円411,200円
年間賞与等390,300円987,700円1,592,000円
年収3,209,100円4,612,900円6,526,400円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

銀行業界の資格取得

銀行業務では、それぞれの組織・職務で専門性が求められます。

銀行業務検定試験

銀行業務検定試験は銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象に、業務の遂行に必要な実務知識や技能・応用力についてその習得程度を測定する検定試験です。

貸金業務取扱主任者

貸金業務取扱主任者は金融法務の全体像がつかめる国家資格です。融資を行う銀行などの金融機関は営業所ごとに貸金業務取扱主任者を一定数設置しなければなりません。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーには国家資格のファイナンシャル技能検定と民間資格のファイナンシャル・プランナー(AFP・CFP)があります。

金融業界で有利なおすすめ資格
金融業界では資格取得が一定の業務を行うために必要であったり、昇格の要件になっている場合が少なくありません。金融業界特有の資格も多くあります。金融業界で有利な資格をご紹介します。

転職・就職のためのスキルアップ


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講座の特長

  • 金融業界へ有利に転職・就職
  • 金融業界でキャリアアップ
  • 低コスト・効率的な資格取得

まとめ

ネット銀行の成長やAIの導入など銀行業界は変革期を迎えています。銀行は経済の活性化や企業の支援など社会的なやりがいがあり、収入面の安定も見込める業界です。

新規採用は抑えられていますが、新たなサービスを中心に人材の採用意欲は高く、キャリアチェンジのチャンスもあります。

転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2021年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2021年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

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