「都会を離れて暮らしたい」
「移住したいけど、どこがいいかな?」
移住に興味があっても、自分に合った移住先がすぐに思い浮かぶ人ばかりではないですよね。
人気の移住先には、移住している先輩が多く、暮らしや仕事の支援制度などが充実している可能性が高いといえます。
人気の移住先を知ることは、自分の移住先選びの参考になるでしょう。
国内移住先の人気ランキング(2019年)
地方移住(IJUターン)をサポートするNPO法人ふるさと回帰支援センターでは、来場者を対象に地方移住に関するアンケートを毎年実施しています。
ふるさと回帰支援センターがまとめた2019年の移住希望地ランキングをご紹介します。
地方移住希望の傾向
地方移住への関心は、テレワークの普及など働き方の変化に伴い、年々高まっています。
移住相談会やセミナーを首都圏で開催する自治体が増え、相談件数も増加しています。
ふるさと回帰支援センターでは、20歳~30歳代の相談が約半数を占めています。
20代以下の人気移住先
- 広島県
- 新潟県
- 佐賀県
- 北海道
- 静岡県
- 長野県
- 群馬県
- 福岡県
- 福島県
- 山梨県
30代の人気移住先
- 長野県
- 広島県
- 北海道
- 静岡県
- 佐賀県
- 福岡県
- 山梨県
- 新潟県
- 高知県
- 宮城県
40代の人気移住先
- 長野県
- 広島県
- 北海道
- 静岡県
- 大分県
- 山梨県
- 高知県
- 愛知県
- 福岡県
- 香川県
全体の人気移住先
- 長野県
- 広島県
- 静岡県
- 北海道
- 山梨県
- 福岡県
- 新潟県
- 佐賀県
- 高知県
- 愛媛県
広島県
広島県は20代以下では1位、全体のランキングでも2位に入っています。30代、40代でも2位と、若い年代からの人気を集めています。
広島県では、瀬戸内ライフ、新しい働き方、カープ移住や食をテーマにした移住相談会を開催するなど、情報を積極的に発信していることが効果を上げているようです。
広島県の移住支援
- ひろしま暮らしサポートセンター
- オンラインイベント
- 片道交通費支援制度

新潟県
新潟県は全体のランキングは7位ですが、20代以下では2位となっています。新潟は首都圏までのアクセスもよく、転職やリモートワークなどの支援サービスが充実していることから上位に入ったと考えられます。
新潟県の移住支援
- 30歳未満のUターン転職支援
- テレワーク・フリーランス移住応援金
- 合同企業説明会など

佐賀県
全体では8位の佐賀県が20代以下ではトップ3に入っています。移住希望者を対象にした「サガスマイルカード」では、県内の協賛店で商品・サービスの優待が受けられます。
佐賀県の移住支援
- オンライン移住相談会
- サガスマイルカード
- お試し住宅・レンタカー補助など

北海道
20代以下で4位の北海道はすべての年代でトップ5に入っています。北海道では住まいの支援制度が充実しています。
北海道の移住支援
- 移住相談窓口「どさんこ交流テラス」
- 移住支援金の支給
- 移住オンラインセミナーなど

静岡県
20代以下で5位の静岡県はすべての年代でトップ5に入っています。首都圏からのアクセスもよく、自然や特産物に魅力があることも人気の理由と考えられます。
静岡県の移住支援
- オンライン移住相談センター
- 静岡県移住・就業支援金制度
- 住まいの支援など

長野県
長野県は20代以下では6位ですが、他のすべての年代で1位となっています。自治体の魅力を発信する出張相談デスクを活用して効果を上げているようです。
長野県の移住支援
- 移住コンシェルジュ
- 移住・二地域居住応援
- 働くオンライン移住フェアなど

群馬県
群馬県は他の年代ではランクインしていませんが、20代以下では7位に入っています。東京から100キロメートル圏内に位置していることも若者に人気の理由といえるでしょう。
群馬県の移住支援
- 移住コーディネーター
- お試し住宅
- 移住支援金など
福岡県
福岡県は20代以下で群馬県に並び7位です。70代以上以外のすべての年代でトップ10に入っています。
福岡県の移住支援
- 移住オンラインセミナー
- 移住相談センター
- 移住体験制度など
福島県
福島県は20代以下で9位に入りました。充実した支援と積極的な情報発信が若い年代に効果を上げているようです。
福岡県の移住支援
- オンライン移住体験ツアー
- ふくしま移住支援金
- 移住希望者向け交通費補助など
山梨県
山梨県は20代以下で10位、全体では5位。すべての年代でトップ10入りしています。自然豊かで東京にも近いことが人気の理由です。
山梨県の移住支援
- やまなし移住&就職相談会
- やまなしUIターン就職支援センター
- 移住支援金制度など
まとめ
地方移住への関心が高まるなか、年代別のニーズに合わせた支援などの情報が多く発信されるようになっています。
自分に合った移住先を見つけ、満足度の高い移住を実現しやすい環境がさらに整っていくといえるでしょう。
