新卒の就職活動は、ほぼ同時期に活動がスタートして、スケジュールもだいたい決まっています。
では、中途採用の転職活動は
「いつスタートすればいい?」
「有利な時期は?」
と悩む人もいるのではないでしょうか。
実際はいつ転職活動をするのがベストなのでしょう。標準的な転職活動の流れと進め方をご紹介します。
はじめての転職活動
企業が中途採用を行う時期
人材サービス大手dodaの調査では、1年で中途採用が最も活発なのは、3月と9月という結果になっています。
多くの企業が上期・下期の期初を迎える4月、10月の中途社員の入社を見込んだ採用をしているからということです。
3月、9月に続いて回答が多かったのが6月。四半期の期初となる7月入社を前提とした採用に加えて、夏のボーナスをもらった後に転職活動を始める求職者の動きに合わせて採用活動をしていることがわかります。
6月は、春入社の新卒採用が落ち着く時期でもあるので、中途採用を活発化させるタイミングでもあるようです。
そうはいっても、職種によって採用が活発な月は違い、自分に合った求人といつ出会うかは予測できません。
中途採用は新規事業やプロジェクトの立ち上げで、求人が出ることも多いので、年間を通じてチャンスはたくさんあります。
求人が出るタイミング
- 退職者など欠員が出たとき
- 事業拡大に伴い社員を増やすことが必要になったとき
- 新規事業の立ち上げのために社員を増やすことが必要になったとき
転職活動をスタートするタイミング
20代の転職活動期間は1~3ヵ月ですので、入社を目指す日から逆算して、余裕のある計画を立てるのがよいでしょう。
在職中と離職してからの転職活動では、面接日程の調整や引継ぎ期間など考慮する事情が異なります。
会社は急には辞められません。在職中の人はプロジェクトの終了時期や業務の引継ぎにかかる時間を必ず計算して、転職の期日を設定する必要があります。
転職活動を始めてから離職するまでの期間
年齢 | 1ヵ月未満 | 1ヵ月以上 3ヵ月未満 | 3ヵ月以上 6ヵ月未満 | 6ヵ月以上 | 転職活動 期間なし |
20~24歳 | 18.3% | 29.7% | 13.7% | 4.9% | 29.3% |
25~29歳 | 20.4% | 29.3% | 16.4% | 14.5% | 18.7% |
(厚生労働省「平成27年転職者実態調査」より)
在職中の転職活動の流れ(例)
仕事を続けながら、転職活動をする場合には、自分の状況に合わせて、計画的に進めることが大切です。
①転職の準備期間(1~2ヵ月)
②応募から面接までの転職活動(1~2ヵ月)
③内定から最終確認期間
- 内定通知・オファーの内容を確認する
- 転職に向けた最終確認をする
④転職決定から入社準備期間(退職の1~2ヵ月前)
在職中の転職活動のメリット・デメリット
仕事を続けながら、転職活動を行う場合は、メリット・デメリットを理解して、自分に最適な方法で活動しましょう。
退職してからの転職活動のメリット・デメリット
仕事を辞めてから転職活動をする場合には、特にデメリットを理解して、できるだけリスクの少ない方法を選択しましょう。
20代・第二新卒の転職市場
20代の転職市場は活発です。転職市場には「第二新卒」という新卒で入社してから3年程度までの求職者の市場もあります。
新卒だけでなく、既卒や第二新卒の採用にも積極的な企業が増え、求人数も豊富です。
第二新卒は社会人としてのビジネスマナーを身につけていること、柔軟性や成長性があることをメリットとして求人企業はとらえていますので、キャリアチェンジのチャンスが多くあります。
20代・第二新卒の転職支援
20代の採用市場に強い転職支援サービスを利用すると、選考通過に有利な転職サポートを無料で受けることができます。
適性・適職などのアドバイスから優良企業の求人紹介、応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けられますので、選考通過率アップの可能性が高くなります。
転職支援サービスの例
- 非公開・好条件の求人紹介
- 業界や職種に精通したキャリアアドバイザー
- 企業ごとの書類作成・面接対策など
キャリアごとの転職支援
まとめ
転職にベストなタイミングは、その人の置かれた状況や希望する業界・職種によって最終的に決まります。
20代の2割の人は離職期間なしで転職を決めています。転職活動のタイミングについて考えている人は、できるだけ在職中に転職活動をスタートして、内定を獲得することをおすすめします。

