理学療法士の資格を活かせる仕事とキャリアアップ


理学療法士が活躍しているのは、主に病院や診療所などの医療施設ですが、福祉や保健サービスに携わる人も増えています。

疾患の発症早期から、⾃立⽀援、社会復帰といった幅広い場面で状態や時期に応じた理学療法を提供する理学療法士として、資格を活かせる仕事とキャリアアップについてご紹介します。

理学療法士を活かせる仕事

理学療法士が働く施設

理学療法士は主に医療施設に所属していましたが、介護保険制度が導入された2000年前後から、介護領域に所属する人数が増え始めています。

また、1990年代に導入された規制緩和により養成校数が急増し、教育・研究施設の所属数は2013年の時点で1990年の約8倍に増えています。

働く施設と会員数

施設会員数
大学病院2,668
総合病院18,030
老人病院2,417
小児病院326
一般病院(上記以外)一般病床44,447
一般病院(上記以外)療養型病床3,051
精神科病院131
ハンセン病院20
地域支援病院182
その他病院2,675
診療所9,982
療養型病床群27
その他診療所472
介護老人保健施設6,364
老人訪問看護ステーション1,445
老人デイサービス249
老人デイケア121
その他医療福祉中間施設322
養護老人ホーム226
特別養護老人ホーム509
軽費老人ホーム9
老人デイサービス905
老人福祉センター43
老人短期入所施設20
有料老人ホーム59
介護付き有料老人ホーム86
在宅介護支援センター6
高齢者総合相談センター1
その他老人福祉施設233
地域包括支援センター700
肢体不自由者更生施設10
重度身体障害者更生養護施設2
重度障害者授産施設5
身体障害者療護施設142
重度身体障害者授産施設8
身体障害者福祉センター36
身体障害者更生相談所15
知的障害児施設11
知的障害児通園施設55
肢体不自由児施設343
重症心身障害児施設360
児童相談所3
心身障害児総合通園センター46
精神障害者生活訓練施設4
精神障害者グループホーム1
知的障害者福祉施設11
障害者自立支援施設109
特別支援学校52
教育・研究施設1,626
行政378
健康産業99
職業センター30
リハ関連企業186
一般企業155
補装具作成施設1
訪問看護ステーション2,061
介護サービス企業331
自営・開業162

(日本理学療法士協会統計情報「会員の分布(2021年3月末)」より)

医療分野

理学療法士の職場として、圧倒的に多いのは病院や診療所などの医療施設です。

日本理学療法士協会会員の7割近くが医療施設で働いています。

病院では早期治療が目標となり、理学療法は機能の回復、合併症の予防が中心になります。

リハビリテーションセンターでは、回復期の理学療法を実施して、日常生活での自立を目指します。

医療施設

  • 一般病院
  • 総合病院
  • リハビリ専門病院
  • 整形外科の診療所
医療機関の種類と活かせる資格
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介護・福祉分野

老人ホームなどの介護施設で、身体機能の維持・回復のためのリハビリや予防に取り組む理学療法士も増えています。

福祉サービスの提供者としてだけでなく、サービスを選ぶためのアドバイスやコーディネートができる専門家としての活躍が期待されています。

介護関連施設

  • 介護老人保健施設
  • 通所リハビリテーション
  • 介護老人福祉施設
  • 通所介護
  • 訪問看護ステーション

身体障がい者福祉施設

  • 身体障がい者療護施設
  • 身体障がい者福祉センター
  • 身体障がい者更生養護施設
  • 身体障がい者更生相談所

児童福祉施設

  • 障がい児入所施設
  • 児童発達支援センター
介護現場で活かせる資格と職種
介護サービスには多くの種類があり、さまざまな施設があります。介護現場で活かせる資格と主な仕事内容について、わかりやすくご紹介します。

保健分野

地域の人々の健康を保つためのサービスに携わる分野にも理学療法士の活躍の場は広がっています。

指導は保健所や健康増進施設などで行われます。

行政関係施設

  • 保健所
  • 保健センター
  • 健康保健センター

健康増進施設

  • フィットネス施設
  • トレーニング施設
フィットネス・スポーツクラブの業界研究
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教育分野

理学療法士のニーズが増加し、理学療法士の養成校も急増したことから、教育・研究施設で後進の指導にあたる理学療法士も増えました。

大学や短期大学で学生を指導しながら、専門分野の研究をしている人もいます。

教育機関

  • 4年制大学
  • 専門学校
  • 短期大学

研究機関

  • 大学院
  • 研究所
  • 理学療法関連企業

理学療法士のキャリアアップ

理学療法士のキャリアパス

日本理学療法士協会ではさらに質の高い理学療法を提供するために、生 涯学習の一環として理学療法士に対して、認定理学療法士、専門理学療法士へとさらなるキャリアアップができる制度を設けています。

認定理学療法士

  • 専門分野登録から2年以上
  • 研修会・講演会・学会への参加や、学会発表など、必要なポイントを取得
  • 症例報告を10例作成

申請審査・試験に合格して「認定理学療法士」取得

専門理学療法士

  • 専門分野登録から5年以上
  • 研究に関する業績、後進の指導に関する業績など、必要なポイントを取得
  • 専門分野の論文を提出

申請審査に合格して「専門理学療法士」取得

理学療法士の給与・待遇

理学療法士の給与は、施設の種類や地域によって異なります。

また同じ施設でも職種により別の給与体系が設定されています。

理学療法士は平均年齢が若いため給与の平均は他の医療職より低めですが、基本的には経験年数が長いほど高くなる傾向があります。

病院などでは認定・専門理学療法士の資格を持っていると、資格手当がつく場合もあります。

理学療法士の給与

区分20~24歳25~29歳33.3歳(平均)
所定内労働時間162時間160時間160時間
残業4時間6時間5時間
月収242,500円272,500円297,200円
年間賞与288,100円614,200円655,400円
年収3,198,100円3,884,200円4,221,800円

(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より)

理学療法士の転職活動

理学療法士など医療技術者の有効求人倍率は高水準が続いています。

特に介護保険施設の求人が急増しています。

今後は、訪問リハビリなど在宅医療に関連した仕事も求められるようになっていくことが考えられます。

理学療法士の活躍の場は新しい分野でも増えていくでしょう。

理学療法士の活躍の場は広がっていますので、自分だけで転職活動するよりも、業界・職種に精通した専門のサポートを受けてキャリアの可能性を広げることをおすすめします。

理学療法士の転職支援

各地の医療機関や施設に精通した専門の転職アドバイザーが、希望に合った理学療法士の求人を紹介してくれます。

まとめ

理学療法士の活躍の場は多いですが、資格取得者も増えていますので、人気の職場や求人の競争率は高くなっていくことが考えられます。

これまではリハビリの専門家として役割りが大きかった理学療法士ですが、これからは予防分野で働く人も増えていくでしょう。

理学療法士としての知識と技術は新しい分野を開拓し、活かしていくことが求められています。

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