転職活動のためのキャリア棚卸し方法


転職活動をするときには、キャリアの棚卸しを行うことが大切です。

キャリアの棚卸しとは、これまでに行ってきた仕事を振り返り、今後のキャリアプランを立てたり、見直したりすることです。

キャリアの棚卸しを行うことによって、自分の強みと弱み、こだわりたいことが明確になり、転職の方向性も見えてきます。

20代・第二新卒で経験が少ないからと、この作業をせずに応募する企業を選んでも、転職はうまくいかないかもしれません。

転職活動に役立つキャリアの棚卸し方法をご紹介します。

キャリアの棚卸しステップ

キャリアの棚卸しの目的

キャリアの棚卸しでは、「自分ができること」「これからやりたいこと」「これから求められること」を整理します。

できること、やりたいこと、求められることが重なったところに自分の強みがあります。

キャリアの棚卸しをすると、転職市場における自分の価値やどのような求人が自分に合うかというイメージが具体的になっていきます。

はじめて転職する20代・第二新卒の人にもわかりやすいキャリアの棚卸しのステップをご紹介します。

棚卸しの流れ(例)

  1. 経歴をまとめる
  2. 職務内容を振り返る
  3. 実績・評価を振り返る
  4. 専門知識・スキル・資格を書き出す
  5. 強みやこだわりを書き出す
  6. 求められる人物像を把握する
  7. セールスポイントをまとめる

ステップ1.経歴をまとめる

学校を卒業してから、これまでの勤務先情報をまとめておきます。

勤務した企業、職種について書き出してみましょう。

書き出す項目

  1. 勤務先企業
  2. 入社年月、退職年月
  3. 会社概要(業種・業界、従業員数、資本金、年商など)
  4. 事業内容(業態や商材などの特色、取引先、対象顧客など)
  5. 所属部署
  6. 担当業務

ステップ2.職務内容を振り返る

それぞれの勤務先で担当した業務内容をできるだけ具体的に細かく書き出します。

職務を振り返る質問

  • 配属された部署、人数は?
  • 新人研修、社内研修はありましたか?何を身につけましたか?
  • 自分が担当した業務は?
  • 配属部署での立場・ポジションは?(チームリーダーなど)
  • 昇格はしましたか?その時期は?
  • 異動はありましたか?その時期は?
  • 後輩はいましたか?指導・教育はしていましたか?
  • 指導・教育で工夫した点、気をつけた点は?
  • その他の業務は?(電話応対、コピーなど細かいものもすべて)
  • 1日にどれくらいこなしていますか?(1日の処理件数、営業訪問数、売上など)
  • 取引先、クライアントはありますか?
  • 先方の相手は誰ですか?(部署、役職など)

ステップ3.実績・評価を振り返る

目標達成、売上アップ、経費削減、受賞歴、商品開発などの実績のほか、仕事で自分なりにどんな工夫をしたか、その結果どんな効果があったかなどを書き出します。

うまくいったことだけでなく、失敗から得た経験も強みになる可能性があります。

実績・評価を振り返る質問

  • 仕事での実績や貢献を金額・件数・順位などの数字で表せますか?(売上アップ、営業目標達成、新商品の開発、業務改善、システムの導入など)
  • その実績を上げるためにどんな努力や工夫をしましたか?
  • 受賞・表彰された経験はありますか?
  • それはどんな内容ですか?
  • 上司や取引先、顧客からどんな評価をされましたか?
  • 具体的にどんなことを言われましたか?
  • 入社からどんな点が成長しましたか?(処理能力や効率など)
  • その成長は実績にどのようにつながっていますか?(顧客数が増えた、サポートから主担当になったなど)
  • 仕事で自分なりに工夫した点は?
  • もっとも印象に残る仕事は?
  • 大変だった仕事、失敗した仕事は?
  • そのとき自分はどんな行動を取りましたか?どんな挽回をしましたか?

ステップ4.専門知識・スキル・資格を書き出す

業務を通じて得た知識やスキル、アピールできる資格や語学力、パソコンレベルなどを洗い出します。

専門知識・スキル・資格を書き出す質問

  • 職場や取引先を通じてどんな業界知識を得ましたか?
  • 仕事や研修でどんなスキルを身につけましたか?
  • パソコンスキルはどれくらいですか?(アプリケーションやレベル)
  • TOEICのスコアは?
  • 持っている免許・資格・スキルは?
  • 勉強中の専門知識やスキルはありますか?
  • その他、業務に役立つ知識やスキルはありますか?

ステップ5.強みやこだわりを書き出す

仕事の取り組み姿勢や譲れないことなどを書き出します。

強みやこだわりを書き出す質問

  • もっとも得意な仕事は?
  • もっとも楽しかった仕事は?
  • よく頼まれた仕事は?
  • 自分の強みは何ですか?
  • どうして転職しようと思うのですか?
  • 今後はどのような仕事をしていきたいですか?

ステップ6.求められる人材を分析する

希望する職種や業界で求められる人物像を把握しましょう。

スキルが不足しているのであれば、自己研鑽をはじめ、スキルアップします。

求められる人材を調べる

  • 求人募集要項(採用条件、歓迎するスキル・経験など)
  • 企業の公式サイト(職場や従業員の紹介記事など)
  • 情報誌・経営者のブログなど

求められる人材を書き出す

  • 求められる職務経験
  • 求められるスキル
  • 求められる人物像
  • 歓迎または必要とされる資格

自分の経験・スキルとマッチングさせる

  • 職務経歴の棚卸しから関連する部分を引き出す
  • 職種や業界研究を行い、活かせる部分を強調する
  • 直接関連する経験がなくても、自己研鑽でカバーする

ステップ7.セールスポイントを整理する

棚卸しをベースに希望する職種や業界では、どういう人材を求めているか、採用担当は応募者のどういうことを知りたいか、よく考えてセールスポイントを整理します。

抽象的な表現ではなく、顧客数や社内順位、処理件数など数字を使うなどして、できるだけ詳しく、具体的に書き出しましょう。

キャリアの棚卸しは転職の方向性を見出すだけでなく、職務経歴書を作成するときにも役立ちます。

強み・セールスポイント

  • 求められている人物像と合致する強み
  • 活かせるこれまでの経験・実績
  • 転職して実現できること
  • 入社して戦力になれること
  • 将来性や成長をイメージできること など
転職するときの職務経歴書の書き方
書類選考に通過する職務経歴書と通過できない職務経歴書は何か違うのでしょうか?書類選考を通過する職務経歴書の基本とチェックポイントについて解説します。
書類選考に通らない職務経歴書の失敗
書類選考が何度も通らないのは、職務経歴書に何か問題があるはずです。内容以前に書類選考でNGになる職務経歴書の特徴と修正ポイントを確認しましょう。

20代・第二新卒の転職活動


20代の転職市場は活発です。

転職市場には「第二新卒」という新卒で入社してから3年程度までの求職者の市場もあります。

新卒だけでなく、既卒や第二新卒の採用にも積極的な企業が増え、求人数も豊富です。

第二新卒は社会人としてのビジネスマナーを身につけていること、柔軟性や成長性があることをメリットとして求人企業はとらえていますので、キャリアチェンジのチャンスが多くあります。

20代・第二新卒の転職支援

転職エージェントなどの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーの転職サポートを無料で受けることができます。

適性・適職などのアドバイスから優良企業の求人紹介、応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けられますので、選考通過率アップの可能性が高くなります。

転職支援サービスのメリット

  • 採用市場に精通したキャリアアドバイザー
  • キャリアの可能性を広げるカウンセリング
  • 非公開・好条件の求人紹介
  • 転職スキルアップのセミナー
  • 企業ごとの書類作成・面接対策 など

キャリアごとの転職支援

まとめ

終身雇用の時代は終わり、自分のキャリアは自分で切り開く時代になりました。

現在の20代・第二新卒には、キャリアデザイン力が求められます。

転職活動をスタートする前に、自分が目指す将来の方向性が明確になっていれば、自分に合った満足度の高い転職活動を進めることができます。

キャリアの棚卸しは時間がかかるものですが、希望のキャリアを実現するために、しっかりやってみることをおすすめします。

転職活動の前にまずやっておきたいこととは?
仕事に慣れてきた頃にこのままでいいのか疑問や不安を感じることは誰にでもあります。転職を考え始めた人はまず行動計画を立ててみましょう。
転職で失敗しない応募先の決め方とは?
応募する企業を決めるとき、たくさんある求人情報や紹介案件に不安を感じることがあるかもしれません。はじめての転職で失敗しない応募先の決め方をご紹介します。
20代の転職活動にかかる期間・スケジュール
転職活動はいつ始めるのか?どのくらいの期間がかかるのか?在職中と退職してからの活動の違いは?はじめての転職活動について標準的な進め方をご紹介します。
20代の転職準備におすすめのキャリアコンサルティング
20代の転職準備では、まず自分の考えや希望を整理することが大切です。転職活動の質をアップさせるおすすめキャリアコンサルティングをご紹介します。