通信・インターネット業界研究


通信・インターネット業界では新たな技術やサービスが次々と登場し、大きく変化しています。通信・インターネット業界の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、業績ランキング、採用市場をご紹介します。

通信・インターネット業界の動向(2019年)

情報通信業とは

情報通信業界は伝送インフラ事業者、プラットフォーム事業者、コンテンツ事業者、通信端末事業者で構成されています。

業界の構成

  • 伝送インフラ事業者:固定通信事業者、移動体通信事業者、ケーブルテレビなど
  • プラットフォーム事業者:コンテンツ収集、コンテンツ提供、課金、認証など
  • コンテンツ事業者:音楽、映像、アニメ、ゲームなど
  • 通信端末事業者:スマートフォン、タブレット、PCなど

通信キャリア

光回線などの固定通信と携帯電話などの移動通信に大別されます。NTTグループ、ソフトバンクグループ、KDDIグループの3強体制が続いてきましたが、携帯電話事業に楽天の参入が認められました。

NTTグループ(日本電信電話)

通信業界をリード。海外でのM&Aを積極的に推進しています。

  • 従業員数:282,533人
  • 平均年齢:41歳
  • NTTドコモ:移動通信
  • NTT東日本・西日本:固定通信
  • NTTコミュニケーションズ:長距離通信
  • NTTデータ:システム設計構築

ソフトバンクグループ

通信業界の重要な地位を確立。世界的な企業を買収して成長を続けています。

  • 従業員数:74,952人
  • 平均年齢:41歳
  • ソフトバンク:国内通信
  • スプリント:米移動通信
  • ヤフー:ポータルサイト、通販
  • アーム:英半導体設計

KDDI

総合通信事業。非通信事業の拡大を進めています。

  • 従業員数:38,826人
  • 平均年齢:42歳
  • au、沖縄セルラー、UQコミュニケーションズ:移動通信
  • 中部テレコミュニケーション:固定通信
  • ビッグローブ:プロバイダ、MVNO
  • ジュピターテレコム:ケーブルテレビ

電力会社系

  • ケイ・オプティコム
  • QTネット
  • エネルギア・コミュニケーションズ
  • STNet

格安スマホ、格安SIM

仮想移動体通信事業者(MVNO)は、通信インフラをもつキャリアの回線を利用して、通信サービスを提供します。設備投資がいらない分、格安で提供できます。シンプルでわかりやすい料金プランが特徴です。

市場は急速に拡大し、高齢者などスマホ初心者にまで利用が広まっています。異業種の企業も相次ぎ参入し、価格競争は激化しました。

楽天

「楽天モバイル」MVNOではトップの利用者を保有しています。通信キャリアに参入。

  • 従業員数:14,845人
  • 平均年齢:34歳

インターネットイニシアティブ

「IIJmio」フルMVNOとしてサービスを開始。通信技術に強みがあります。

  • 従業員数:3,203人
  • 平均年齢:37歳

NTTコミュニケーションズ

「OCNモバイルONE」MVNOへのサービス提供や法人向け強みがあります。

  • 従業員数:6,250人

UQコミュニケーションズ

「UQモバイル」KDDI系。順調に契約者数を伸ばしています。

  • 従業員数:486人

ケイ・オプティコム

「mineo(マイネオ)」関西電力の100%子会社。ソフトバンク回線のサービスを開始しました。

  • 従業員数:1,463人

SNS・無料通信

インターネットで掲示板やブログ、音声通話、メッセージなどの通信サービスを提供。スマートフォンの普及とともに利用者を増やしています。

年齢層や用途に応じたすみわけが進み、若い世代ではインスタグラムなど写真や動画を投稿するサービスが人気です。国内のシェアはLINEが圧倒的。

LINE

独自のスタンプなどが人気。企業向けサービスや広告も展開しています。

  • 従業員数:5,100人
  • 平均年齢:34歳

DeNA

「mobage(モバゲー)」を運営。ソーシャルゲームが主力です。

  • 従業員数:2,475人
  • 平均年齢:34歳

グリー

「GREE」を運営。投資事業を拡大しています。

  • 従業員数:1,381人
  • 平均年齢:34歳

ミクシィ

「mixi」を運営。スマホゲームに進出しています。

  • 従業員数:849人
  • 平均年齢:33歳

海外SNSサービス

  • Facebook:世界最大のSNS
  • Twitter:短い文を投稿するサイト
  • Google+:グーグルのSNS
  • インスタグラム:写真・動画の共有サービス

動画配信サービス

動画配信サービスは作品ごとに料金を支払う配信と、定額制による配信、広告収入などで運営する無料配信の3つに分けられます。

国内外で新サービスが増加し、放送局なども参入しています。定額配信市場は今後も拡大が見込まれています。

通信系サービス

  • dTV:NTTドコモが提供
  • ひかりTV:NTTぷららとアイキャストが提供
  • ビデオパス:KDDIが提供

ネット系サービス

  • ニコニコ動画:カドカワ傘下のドワンゴが運営する動画投稿サイト
  • AbemaTV:サイバーエージェントとテレビ朝日が配信
  • GYAO!:ヤフー傘下の動画配信サービス
  • U-NEXT:映像のほか電子書籍の配信
  • Hulu:日本版は日本テレビが子会社で運営
  • LINEライブ:生中継動画サービス

テレビ系サービス

  • NHKオンデマンド
  • TVer(ティーバー)
  • Paravi(パラビ)

海外勢

  • ネットフリックス:2015年に日本で事業開始
  • Amazonプライム・ビデオ
  • YouTube:グーグルが提供する動画共有サービス

通信・インターネット業界の業績

売上高ランキング

順位 企業名 年商(百万円)
1 NTTドコモ 4,807,129
2 KDDI 4,028,524
3 ソフトバンク 3,199,362
4 日本郵便 3,034,391
5 東日本電信電話 1,646,269
6 西日本電信電話 1,432,926
7 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ 947,838
8 UQコミュニケーションズ 317,871
9 ケイ・オプティコム 211,191
10 インターネットイニシアティブ 139,436
11 ドコモCS 137,403
12 ソニーネットワークコミュニケーションズ 131,520
13 ビッグローブ 96,674
14 Wireless City Planning 89,419
15 NTTビジネスソリューションズ 89,213
16 ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社 88,265
17 中部テレコミュニケーション 85,737
18 沖縄セルラー電話 62,547
19 QTnet 55,890
20 TOKAIコミュニケーションズ 54,141

純利益ランキング

順位 企業名 純利益(千円)
1 NTTドコモ 847,735,000
2 KDDI 525,389,000
3 ソフトバンク 380,682,000
4 東日本電信電話 152,433,000
5 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ 87,881,000
6 西日本電信電話 72,432,000
7 日本郵便 59,218,000
8 UQコミュニケーションズ 42,223,000
9 Wireless City Planning 24,416,000
10 ケイ・オプティコム 15,866,000
11 中部テレコミュニケーション 13,246,357
12 沖縄セルラー電話 9,090,000
13 ソニーネットワークコミュニケーションズ 7,821,000
14 GMOインターネット 4,518,000
15 インターネットイニシアティブ 3,516,000
16 アット東京 3,473,000
17 STNet 3,180,000
18 アルテリア・ネットワークス 3,073,000
19 楽天コミュニケーションズ 2,812,000
20 ネットワークコンサルティング 2,657,845

営業利益率ランキング

順位 企業名 営業利益率
1 東京テレメッセージ 24.1
2 北陸通信ネットワーク 23.5
3 エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ 22.5
4 沖縄セルラー電話 19.8
5 カゴヤ・ジャパン 19.7
6 NTTドコモ 19.1
7 丸田産業 18.8
8 e-Janネットワークス 18.1
9 ソフトバンク 17.8
10 KDDI 17.0
11 ビー・ビー・バックボーン 16.9
12 アイ・ピー・エス 16.8
13 イーブロードコミュニケーションズ 16.5
13 サンリキュール 16.5
15 東日本電信電話 15.8
15 コラボス 15.8
17 ネクシオン 15.3
18 北海道総合通信網 14.7
19 STNet 12.4
20 日本デジコム 12.3

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2019』より)

通信・インターネット業界の採用市場

通信業界の求人・転職

業界では、次々と新しいWebサービスが登場し、開発競争は激化しています。エンジニア、デザイナー、プランナー、マーケターなど、幅広い職種で新しい求人が出されています。特に、サーバーサイドエンジニアのニーズが高く、スマートフォンアプリ開発エンジニアの求人も多くなっています。

通信・インターネット業界の年収

区分 20~24歳 25~29歳 平均
通信業 3,441,000円 4,417,400円 6,294,500円
インターネット附随サービス業 3,477,700円 4,342,700円 5,765,300円

(厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より)

インターネット業界の転職支援


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まとめ

通信業界ではMVNOの存在などにより業界内のパワー・バランスが急速に変化しています。今後は楽天の新規参入による影響が注目されます。各社は新たな成長のために、サービスの育成や拡充を急いでいます。

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