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企業研究は何をすればいい?やり方と確認ポイント-転職・就職に

20代・第二新卒で転職を考えるとき、現在の勤務先では実現できないことを叶えたいと考える人が多いはずです。

当然、企業を選ぶ視点は、新卒のときとは違ってきます。

同じように、企業側も新卒採用と社会人採用では、選ぶ視点が違います。

企業情報をあまり調べずに面接に臨み、こんなはずではなかったということは避けたいものです。

面接の前にはしておきたい企業研究について、やり方と確認するポイントをご紹介します。

企業研究のやり方

上場企業の情報収集

上場企業には会社情報の適時開示制度があり、財務状況や事業戦略などのIR情報が開示されています。

開示された情報は誰でも閲覧できます。

IR情報は有価証券報告書や企業のアニュアルレポート、ウェブサイトなどで確認することができるようになっています。

東洋経済新報社『会社四季報』では、すべての上場企業について財務データ、業績予想、事業の状況等を収録しています。

投資家に向けた書籍ですが、業績や従業員数、平均年齢、平均年収、定着率など転職・就職にも役立つ情報が豊富です。

会社四季報

『会社四季報』は、上場企業すべてをカバーする企業情報誌です。

春、夏、秋、冬の年4回(3、6、9、12月)発行していて、各社の最新情報を掲載しています。

オンラインサービスもあります。

採用計画に大きく影響する本決算実績、最新の四半期実績、業績予想など、企業の最新状況を確認できます。

営業利益が増えていれば、成長している企業ということがわかり、採用にも積極的であることが予想されます。

逆に赤字であれば、採用には消極的で、採用数の減少が予想されます。

確認するポイント

  • 企業の主要な事業、シェア、連結事業などの情報
  • 業績欄の決算実績、業績予想の情報
  • 記事欄の経営戦略、新製品などの情報
  • 本社欄の従業員数、平均年齢、平均年収などの情報
  • 株価欄の高値・安値情報 など

非上場企業の情報収集

上場していない企業には情報の開示義務がありません。

情報は集めにくいのですが、『会社四季報 未上場会社版』では、知られざるトップシェア企業、ユニークな世界的技術を有する企業、歴史を拓いた業界のパイオニア、上場持株会社傘下の中核事業会社、成長著しいベンチャー企業などを収録しています。

業界全体として非上場企業が多い業界もあります。

新聞社、出版社、生命保険、旅行会社などは業界トップ企業でも上場していないことは珍しくありません。

日本企業の全体からみれば、上場企業はごくわずかで、多くの企業は上場していない企業です。

知名度ではなく、知られていない優良企業は非上場企業のなかに多く存在しているといえます。

会社四季報 未上場会社版

株式を公開していない入手困難な企業の情報を収録しています。

3、9月の年2回に発刊です。

業界地位、保有技術、成長性などの観点から選ばれた約13,000社の未上場企業の情報を掲載しています。

事業内容・業績・役員・取引先・採用数など多数の情報が収録されていますので、転職活動にも役立ちます。

未上場企業でも収集する情報は、上場企業と共通する部分が多くあります。

企業の基本情報や概要、経営状況、将来性、採用実績などを確認します。

確認するポイント

  • 独立系業界トップ企業
  • 上場持株会社傘下の中核企業
  • 巨大民営化企業
  • 生保・損保会社
  • 外資系企業
  • マスコミ各社
  • 上場廃止・完全子会社化企業
  • 中堅・ベンチャー企業 など

業界地図からの情報収集

志望動機を伝える材料として、応募する企業や業界についての最新動向は外せません。

業界全体を把握するための業界研究には、「業界地図」がとても便利です。

業界ごとに勢力分布図や解説がわかりやすくまとめられています。

提供する商品・サービス、直近の売上高・利益、業績の見通しなど、業界の基礎知識と動向を知ることができます。

『四季報業界地図』をはじめとして、さまざまな「業界地図」が出版されています。

確認するポイント

  • 市場全体の拡大・縮小状況を示す業界天気図
  • 企業の規模がわかる売上高、出荷量
  • 業界の勢力関係、提携・出資関係がわかる業界地図
  • 従業員数、平均年齢、平均年収、初任給などの企業情報
  • 担当記者の解説 など

企業サイトからの情報収集

興味のある企業のウェブサイトやSNSは必ずチェックします。

同じ業界や地域の企業情報を比較することで、面白い発見があるかもしれません。

確認するポイント

  • 会社情報
  • 採用情報
  • メッセージ
  • 社員の声 など

働いている知人からの情報

志望する業界や企業で、実際に働いている友人や先輩がいれば、話を聞いてみることをおすすめします。

社風や働く環境などは外からではつかみにくいところです。

ただし、同じ企業であっても地域や職場、職種によって、環境が全く違うということも少なくありません。

確認するポイント

  • 実際の社風や就業環境
  • 具体的な労働条件
  • 中途採用者の入社・定着状況 など

エージェントからの情報

就活・転職活動でエージェントサービスを利用する人も多いでしょう。

エージェントはクライアントからのニーズに合う人材を紹介するために、常に情報を収集しています。

志望する企業についての情報をピンポイントで聞くことができます。

企業の合同説明会や転職フェアなどのイベントであれば、応募する企業を決めていなくても気軽に参加して、情報を集めることができます。

確認するポイント

  • 組織や職場の環境
  • 上司や同僚の人間関係
  • 中途採用や第二新卒の採用実績 など
第二新卒におすすめの転職フェア・セミナー
転職セミナーや説明会など転職イベントに参加すると、転職活動の方向性がはっきりします。転職するかどうか迷っていたり、転職がはじめての人には特におすすめです。

20代・第二新卒の採用市場

20代の転職活動

20代の転職市場は活発です。

転職市場には「第二新卒」という新卒で入社してから3年程度までの転職希望者の市場もあります。

新卒だけでなく、既卒や第二新卒のポテンシャル採用にも積極的な企業が増え、求人も豊富になりました。

多くの求人情報のなかから自分の状況や目的にあった情報収集をすることが大切です。

新卒採用とは違い、社会人採用では非公開求人もあります。

エージェントサービスを利用すると、自分だけでは見つけられない企業に出会えるチャンスを増やせるでしょう。

エージェントサービスのメリット

  • キャリアの可能性を広げるカウンセリング
  • 非公開・好条件の求人紹介
  • 業界や職種に精通したキャリアアドバイザー
  • 企業との調整・交渉の代行 など

キャリアごとの転職・就職サポート情報はこちら

まとめ

配属先が決まっていない新卒の就活とは違い、応募先が配属先となっている求人が多い転職活動では、新卒のときの就活以上に具体的な志望動機が求められます。

自分の希望を叶えられる企業を選び、志望動機をしっかり伝えられる材料を見つけるためにも企業研究を行うことが大切です。

企業研究をすることは面接官が確認したいと思っていることを的確に理解して、適切に答えることに役立ちます。

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【参考】
・東洋経済新報社『会社四季報』『四季報業界地図』
・日本経済新聞出版『日経業界地図』

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