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面接の流れと必ずされる定番の質問【社会人・中途採用】-転職・再就職に

転職の採用選考では、基本的に書類選考を通過した人に対して面接が行われます。

新卒採用など職歴がない人に対して行われる面接では、主に人物確認が中心となりますが、社会人採用など職歴がある人に対して行われる面接は、経験や実績、スキル、適性などを確認するために行われます。

よって、実務に関連した内容を中心に、30分程度で行われるのが一般的です。

ぶっつけ本番ではうまくいきませんが、緊張しすぎることもありません。

転職・社会人採用で行われる面接の目的を理解して、必ずされる定番の質問には自分なりの準備をしておくことが大切です。

社会人採用とは

転職の採用面接

書類選考を通過すると、面接に進みます。

転職・社会人採用の面接は、応募書類からは把握できない職務遂行に必要となる適性や能力を評価するために行われます。

企業は応募書類の内容とギャップがないかを確認して、採用基準をクリアするかどうかを総合的に判断します。

応募者は求人内容が自分の認識と合っているかどうかを確認して、入社の意思を決定することになります。

採用面接の目的

  1. 応募者の職務経験や要望と企業の採用条件・労働条件などの情報交換をする
  2. 会話のなかから応募書類や求人票からだけではわからない情報を得る
  3. 情報を総合的に判断して採用・入社を決定する

キャリア採用とポテンシャル採用

社会人採用の多くは、即戦力となる経験者を対象として行う採用です。

キャリア採用と呼ばれることもあります。

経験者採用では、これまでの職務経験(キャリア)が重視されます。

一方、ポテンシャル採用は、職務経験やスキルを満たしていなくても、今後の成長に期待して行われる若手の採用です。

新卒採用が中心だった若手の採用市場で、第二新卒など社会人のポテンシャル採用が拡大しています。

面接のスタイル

中途採用など「経験者(キャリア)採用」の面接は、目的に応じて面接官を変えて行われます。

一次面接では、求人を出している配属部署の上長などと採用担当が、応募者の職務経験や実績、スキルを確認するために「キャリア(専門)面接」を行います。

一次面接を通過した人に対して、二次面接を行い、人事部長や役員などが会社として受け入れる人材としてふさわしいか「人事面接」を行い、最終確認をするスタイルが一般的です。

第二新卒など職歴が浅い人の「ポテンシャル採用」では、資質など潜在的な能力(ポテンシャル)確認とキャリア確認の比重を変えて行われます。

面接の内容

定番の質問は「経歴・前職の職務内容」「転職理由」「志望動機」「自己PR」などです。

基本的な質問をベースに質疑を深めていきますが、転職の一次面接で時間を割くのは職務内容に関してです。

職務経歴書とギャップがないように、応募先のニーズに沿って、自分の強みをアピールできるように準備しておくことが大切です。

社会人採用・転職面接の流れ

訪問

指定された面接場所の受付に開始5分前に行くようにしましょう。

時間厳守は社会人として当然ですが、会議室や面接官の予定がありますので、早すぎても問題だということを知っておくことが大切です。

1分でも遅刻は厳禁ですが、場所に迷ったり、交通トラブルがあった場合は、開始5分前には電話連絡を必ず入れましょう。

受付では
「本日○時に○○部の○○様と面接のお約束をしております○○と申します。」
と、きちんと伝えましょう。

入室から着席

受付や部屋に通されたときのビジネスマナーや挨拶など基本的なところにも注意しましょう。

視覚の第一印象が強いと言われています。

面接官に好感をもたれる身だしなみや明るい表情を忘れずに。

服装・身だしなみ

  • 私服OKでもビジネススーツが無難
  • 靴は黒か茶
  • A4サイズの書類が入るカバン

面接官からの質問

転職の面接で最初に質問されることが多いのは、「自己紹介」や「これまでの職務内容」などについてです。

求める人物像や書類選考の職務経歴書とギャップがないかを確かめることが目的です。

続いて、面接官から募集している求人の職務内容について説明があります。

会社や応募職種について、求人情報には記載されていないような詳しい内容を聞くことができます。

職務内容の説明は、質問の前に行われる場合もあります。

貢献できることをイメージして、理解を深めながら聞きましょう。

説明が終わった後に質疑応答がありますので、理解度がチェックされます。

聞く姿勢

  • うなずいたり、メモを取りながら説明を聞く
  • 業界・職種への理解、共感を示す

応募者からの逆質問~面接終了・退室

面接の最後に、面接官から「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。

これは最後のアピールタイムでもあります。

実際の給与や労働条件が一番気になるかもしれませんが、面接では業務の理解度や入社の意欲を確認していますので、仕事に関連することを質問するのが原則です。

労働条件についての質問は、家庭の事情や身体的な理由で内定辞退につながるような場合には、面接の場でしてもかまいませんが、後から採用担当に聞いたり、内定が出てからでも確認することはできます。

それまでの質疑応答のなかで、十分に確認できているようであれば、「特にありません。ありがとうございました。」で問題ありません。

質問の例

「今後の展開や展望をお聞きできる範囲で教えてください。」
「採用されるとしたら、入社までに、身につけておいた方がよいことはありますか?」
「転職者の割合はどのくらいですか?」

社会人採用・転職の面接でされる定番質問

自己紹介、職務経歴についての質問

中途採用など経験者採用の面接で、最も重要な質問は職務経歴についてです。

ポテンシャル採用でも、経験した職務内容は重視されます。

必ず聞かれますので、わかりやすく伝えられるように、まとめておくことが大切です。

質問の例

「(自己紹介を兼ねて)職務経験をお聞かせください。」
「今までの職歴・実績について教えてください。」
「今までの仕事で1番の実績や成果を教えてください。」

答え方

  • 簡潔にわかりやすく1分程度、長くても2~3分にまとめる
  • 具体的に説明する
  • 実績や成果には数字を入れる
  • 応募先で活かせる経験やスキルを中心に回答する
  • 未経験であっても活かせる適性、学ぶ姿勢を伝える
  • 実務経験からの強みを伝える

転職の理由・志望動機について

「経歴・前職の職務内容」についての質問に続いて聞かれるのは、「転職理由」や「志望動機」です。

転職理由と志望動機は、矛盾することなく、つながるように考えておきましょう。

質問の例

「このたびの転職(退職)理由を教えてください。」
「この仕事の志望動機を教えてください。」
「同業他社は他にもありますが、当社を選ぶ理由を教えてください。」

答え方

  • 前職の批判はせず、「どうしたい、どうなりたい」といった前向きな理由に転換する
  • 退職理由は簡潔に触れ、志望動機を強調する
  • 志望動機は「その職種」と「その企業」を志望する2パターン考える
  • 業界・職種を事前に研究して、理解していることをアピールする

入社後について(自己PR)

続いて質問されるのは、「今後どうしたいか」ということです。

志望動機と絡めて聞かれることもあります。

質問の例

「これまでの経験やスキルを当社でどう活かすことができると思いますか?」
「当社でやりたいこと、チャレンジしたいことは何ですか?」
「将来(5年後)の目標やキャリアをどう描いていますか?」

答え方

  • 自分のやりたいことよりも貢献できることをアピールする
  • 未経験でも業務で活かせる資格取得やスキルアップなど(勉強中でも)努力している姿勢をアピールする

社会人採用・転職の面接対策

模擬面接とは

模擬面接とは、入室から質疑応答、退室まで面接の一連の流れを実際と同じように練習してみることです。

事前に準備していても、実際の面接では、緊張から思うように回答できないことも多いものです。

想定される質問には、声を出して練習しておきましょう。

オンライン面接を行う企業が増えていますので、オンラインに対応できる準備も必要になってきています。

チェックポイント

  • 姿勢
  • 表情
  • 声の大きさ
  • 話すスピード(早口になっていないか)
  • 回答のわかりやすさ
  • 回答時間(1つの質問に1分程度が目安)

オンライン対応

  • パソコンやアカウントの準備
  • 安定した回線と静かな場所
  • カメラや音声の確認
  • 面接開始前の接続準備
  • 接続トラブルに備えた確認

まとめ

転職の面接は、基本的に書類選考に通過した人に対して行われます。

自信を持って、自分の経験やスキルをアピールしましょう。

経験者採用では、専門性や即戦力になれることをアピールし、ポテンシャル採用であれば、商品知識や資格を取得するなど成長の意欲が具体的にアピールできると有利です。

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圧迫面接とは採用面接において、面接官が意図的に意地悪な質問をしたり、威圧的な態度をとるなどして、応募者の反応から本音を知ろうとする面接方法です。

 

【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス

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