社会人から歯科衛生士資格を取得する方法


歯科衛生士は女性に人気の資格です。常に求人も多く、一生続けられる仕事です。高齢化が進むなか、歯科衛生士に求められる役割は多様化しています。

歯科衛生士の資格を取得するには、歯科衛生士養成校で3年以上学び、必要な科目を修了して卒業したあと、歯科衛生士の国家試験に合格する必要があります。

資格のいらない歯科助手から国家資格を目指す人や社会人を経て歯科衛生士を目指すなどさまざまなケースが増えています。

歯科衛生士の資格取得

歯科衛生士の養成校

歯科衛生士の養成校には、国公立の大学、短期大学、専門学校と私立の大学、短期学校、専門学校があります。歯科衛生士養成校で圧倒的に多いのは私立の専門学校で、全体の8割を占めています。養成校のなかには、少数ですが夜間部を設けている学校もあります。

4年制大学・短期大学

歯科衛生士の専門科目以外も幅広く学び、応用力を身につけます。歯学部のある大学や歯学部附属の短期大学などでは、設備の整った大学附属の病院や歯科診療所で実習を行うことができます。

専門学校

歯科衛生士になるために必要な科目を集中的に学びます。3年間で専門的な知識と技術を身につける実践的なプログラムが中心です。

働きながら資格を取得するには

数は多くありませんが、夜間部のある養成校があります。授業だけでなく、夕方以降の臨床実習を選択できるなど、配慮されています。

歯科衛生士養成校の入試

国公立の養成校は数も定員も少ないため、難易度が高めです。短期大学や公立専門学校の場合は国語・英語など1~2科目の試験と面接、私立専門学校では学科試験がない学校も多く、適性検査と面接を実施する学校などがあります。多くの養成校では、一般入試のほかに、推薦入試を実施しています。

一般入試の試験科目の例

  • 国公立大学:センター試験
  • 短期大学:国語・英語から1科目選択 + 面接
  • 専門学校:書類選考や作文 + 面接

一般入試以外の種類

  • AO入試
  • 社会人入試
  • 自己推薦

歯科衛生士養成校の学費

社会人から歯科衛生士にキャリアチェンジする場合、学費は重要な問題です。当然、国公立の方が学費は安いのですが、公立専門学校は全国で数校しかありません。

学費以外に初年度の入学金のほか、教科書代や実習用器具、ユニフォームなども必要になります。

1年にかかる学費の目安

学校の種類 学費
国公立大学 約55万円
私立大学 約85~135万円
公立短期大学 約40万円
私立短期大学 約65~110万円
公立専門学校 約35万円
私立専門学校 約55~100万円

奨学金の種類

  • 民間団体の奨学金
  • 学校の奨学金
  • 自治体の奨学金
  • 歯科診療所や病院などの奨学金

歯科衛生士養成校の情報収集

自分に合った養成校を見つけるためには、情報収集が重要です。

全国の大学、短期大学、専門学校、塾・予備校など幅広い学校が掲載されている情報サイトでは、資格や所在地など希望の条件で学校を検索して、資料請求、願書請求、オープンキャンパス予約が簡単にできます。

学校の特徴や詳細、出願・入試情報、学費・奨学金情報など学校選びに役立つ情報がまとめて収集できて便利です。

歯科衛生士養成校への入学

養成校のカリキュラム

歯科衛生士養成校のカリキュラムは法令によって定められています。どの学校を選んでも歯科衛生士になるために必要な科目を学べるようになっています。

現場で行う臨床・臨地実習では歯科衛生士の実際の業務を学びます。病院や歯科診療所など歯科医療の現場で行う「臨床実習」と、地域保健活動の場で行う「臨地実習」があります。

基礎分野

  • 科学的思考の基盤
  • 人間と生活

専門基礎分野

  • 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
  • 歯・口腔の構造と機能
  • 疾病の成り立ち及び回復過程の促進
  • 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み

専門分野

  • 歯科衛生士概論
  • 歯科予防処置論
  • 歯科診療補助論
  • 臨床歯科医学
  • 歯科保健指導論
  • 臨地実習(臨床実習を含む)

選択必修分野

医療、福祉、介護などの分野を連携して、幅広い領域で活躍できる歯科衛生士育成の教育内容が反映されています。

歯科衛生士の国家試験

歯科衛生士試験

歯科衛生士は国家試験に合格しなければなれませんが、合格率は95%前後と高く、養成校のカリキュラムをしっかり学べば合格できるレベルといえます。

受験資格

  1. 文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
  2. 都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
  3. 外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た者で、厚生労働大臣が前2号に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者

試験科目

  • 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
  • 歯・口腔の構造と機能、疾病の成り立ち及び回復過程の促進
  • 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
  • 歯科衛生士概論
  • 臨床歯科医学、歯科予防処置論
  • 歯科保健指導論並びに歯科診療補助論

合格率(平成29年度)

96.1%

まとめ

歯科衛生士の求人は常に多く、就職に困ることはほとんどない状況です。ライフスタイルに合わせてさまざまな働き方ができ、平均年収は女性の平均年収より高めの水準です。やる気があれば、キャリアチェンジしても長く続けていける環境が整った資格といえるでしょう。

歯科衛生士の就職先とキャリアアップ
歯科衛生士の勤務先は歯科診療所が中心ですが、高齢者の口腔ケアの重要性が高まり、介護老人保健施設など歯科診療所以外でも歯科衛生士のニーズが高まっています。
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