パソコンスキルはあらゆるビジネスで必要とされるものになっています。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、ワードやエクセルなどマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。
習得したパソコンスキルは、ビジネスでそのまま使えますので、実践的な資格として転職や就職などでアピールできます。
パソコンスキルを示すことができるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の資格についてご紹介します。
マイクロソフトオフィススペシャリストの資格
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは
ワードやエクセルなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明できる世界共通の民間資格です。
ビジネスで必要となるパソコンスキルを習得でき、資格としてアピールできます。
転職・就職に強く、社会人だけでなく、学生の受験者も多い資格です。
資格取得のメリット
- パソコンスキルを客観的に証明できる
- パソコンを使う実務力がつく
- 業務や作業効率が向上する
- 転職・就職でのアピールに有効
- 世界共通の国際資格 など
マイクロソフトオフィススペシャリストの試験内容
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、バージョンごとに試験があり、コンピュータを使った実技試験が実施されます。
資格のバージョンアップ・更新制度はありませんので、新しいバージョンで資格を取得したい場合は、あたらめて受験する必要があります。
ワードとエクセルには、一般レベルと上級レベル(エキスパート)2つのレベルが用意されています。
最初から上級レベル(エキスパート)の受験も可能です。
受験資格
制限なし
試験日
- 全国一斉試験:毎月1~2回
- 随時試験:各試験会場が設定した日程
試験地
- 全国一斉試験:全国の実施会場から選択
- 随時試験:認定された全国の試験会場から選択
試験科目
- Word(ワード):文書作成ソフト
- Excel(エクセル):表計算ソフト
- Power Point(パワーポイント):プレゼンテーションソフト
- Access(アクセス):データベース管理ソフト
- Outlook(アウトルック):電子メール・情報管理ソフト
問い合わせ
オデッセイ コミュニケーションズ
Word
「Word 2013」「Word 2016」「Word 365&2019」のバージョンがあります。
新しい機能を使いこなせるスキルを証明するには、最新バージョンの受験をおすすめします。
一般レベル
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している人を対象とした資格です。
Word 365&2019の出題範囲
- 文書の管理
- 文字、段落、セクションの挿入と書式設定
- 表やリストの管理
- 参考資料の作成と管理
- グラフィック要素の挿入と書式設定
- 文書の共同作業の管理
上級レベル(エキスパート)
スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している人を対象とした資格です。
Word 365&2019エキスパート(上級)の出題範囲
- 文書のオプションと設定の管理
- 高度な編集機能や書式設定機能の利用
- ユーザ設定のドキュメント要素の作成
- 高度なWord機能の利用
Excel
「Excel 2013」「Excel 2019」「Excel 365&2019」のバージョンがあります。
一般レベル
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している人を対象とした資格です。
Excel 365&2019の出題範囲
- ワークシートやブックの管理
- セルやセル範囲のデータの管理
- テーブルとテーブルのデータの管理
- 数式や関数を使用した演算の実行
- グラフの管理
上級レベル(エキスパート)
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している人を対象とした資格です。
Excel 365&2019エキスパート(上級)の出題範囲
- ブックのオプションと設定の管理
- データの管理、書式設定
- 高度な機能を使用した数式およびマクロの作成
- 高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理
Power Point
「PowerPoint 2013」「PowerPoint 2016」「PowerPoint 365&2019」のバージョンがあります。
一般レベル
スライドマスターや配布資料マスターの編集、書式設定、アニメーションや画面切り替え効果の設定、スライドショーの設定、印刷の設定など、さまざまな目的や状況に応じてプレゼンテーションを作成・編集できる人を対象とした資格です。
PowerPoint 365&2019の出題範囲
- プレゼンテーションの管理
- スライドの管理
- テキスト、図形、画像の挿入と書式設定
- 表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入
- 画面切り替えやアニメーションの適用
Access
「Access 2013」「Access 2016」「Access 365&2019エキスパート」のバージョンがあります。
上級レベル(エキスパート)
操作方法と基礎的なデータベース設計の原理を理解し、テーブル、リレーションシップ、クエリ、フォーム、レポートなどのデータベースオブジェクトを作成・編集・管理できる人を対象とした資格です。
Access 365&2019エキスパート(上級)の出題範囲
- データベースの管理
- テーブルの作成と変更
- クエリの作成と変更
- レイアウトビューを使ったフォームの変更
- レイアウトビューを使ったレポートの変更
Outlook
「Outlook 2013」「Outlook 2016」「Outlook 365&2019」のバージョンがあります。
一般レベル
主な機能を理解し、メールの作成・編集、連絡先の管理、予定表の管理や活用、タスクの管理や依頼など、さまざまな目的や状況に応じて活用できる人を対象とした資格です。
Outlook 365&2019の出題範囲
- Outlook環境の管理
- メッセージの管理
- スケジュールの管理
- 連絡先とタスクの管理
マイクロソフトオフィススペシャリストの試験対策
資格取得の学習法
MOSの資格を取得するには、独学や試験対策講座、パソコンスクールなどでスキルを習得する方法があります。
スキルレベルやかけられる時間、費用など自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
対策テキスト&問題集が市販されていますので、独学でも学習を進めることができます。
独学に不安があったり、効率よく学習を進めたい人はスクールや講座を上手に活用することをおすすめします。
資格の取得期間
学習のレベルによって変わってきますが、1ヵ月から3ヵ月程度の準備期間が必要になるでしょう。
最短であれば1ヵ月程度でも合格を目指すことができます。
Word対策テキスト&問題集
Wordエキスパート対策テキスト&問題集
Excel対策テキスト&問題集
Excelエキスパート対策テキスト&問題集
パソコンスクール
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験会場から、対策講座を実施している会場を検索することができます。
MOS公式サイトから希望のバージョンを選んで検索します。
MOS合格対策講座
ユーキャンのマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)講座では、実際の画面で操作を体感しながら覚えていくことができます。
初心者にも無理なく理解できるよう丁寧な解説がおすすめです。
- 標準学習期間:2ヵ月
- 質問:あり
- 添削:なし
- 教材
・メインテキスト
・CD-ROM
・ガイドブック など - 受講料:29,000円
- 分割払い例:月々2,980円
まとめ
ビジネスに使える実践的なスキルを証明できるMOS資格は、社会人経験がない人や職歴が浅い人、接客業などから事務職にキャリアチェンジする人などには特におすすめです。
認知度も高く、多くの企業で新人研修やキャリアアップに推奨されています。
参考:MOS公式サイト