証券会社・ネット証券の業界研究


証券会社は株や債券の売買を取り次ぐだけではなく、企業の資金調達において重要な役割を担っています。インターネットの普及は、証券業界においても影響が大きく、証券会社のビジネスを一変させました。

証券会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

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証券業界の最新動向(2020年)

証券業界とは

証券業界は「取引所」「証券会社」「投資家」で成り立っています。「証券会社」は個人向けに株式や金融商品売買を取り次ぎ、法人向けに自社株式の引き受け(市場資金調達支援)や企業買収・合併(M&A)の仲介などを行います。

証券業界のグループ

  • 独立系大手
  • メガバンク系
  • 準大手・中堅
  • ネット証券

独立系大手

銀行や財閥とつながりがない証券会社は「独立系」と呼ばれています。

野村ホールディングス

業界最大手。法人、リテール共にトップです。

  • 従業員数:27,864人
  • 平均年齢:42歳
  • 平均年収:1,087万円

大和証券グループ本社

業界2位。リテールに強みがあります。

  • 従業員数:15,196人
  • 平均年齢:42歳
  • 平均年収:903万円

メガバンク系大手

グループ企業として銀行とつながっている証券会社のことを「メガバンク系(銀行系)」といいます。

SMBC日興証券

三井住友フィナンシャルグループ。

  • 従業員数:10,466人

みずほ証券

みずほフィナンシャルグループ。

  • 従業員数:7,541人

三菱UFJ証券ホールディングス

三菱UFJフィナンシャルグループ。

準大手・中堅証券

大手にはない金融商品で存在感を発揮しています。

岡三証券グループ

独立系。ネット取引を強化しています。

  • 従業員数:3,595人
  • 平均年齢:39歳
  • 平均年収:749万円

東海東京フィナンシャル・ホールディングス

東海地域が地盤。地銀との連携を進めています。

  • 従業員数:2,861人
  • 平均年齢:40歳

中堅

  • いちよし証券
  • 岩井コスモホールディングス
  • 丸三証券
  • 水戸証券
  • 東洋証券
  • 藍沢証券
  • 極東証券

ネット証券

ネット証券はリアルな店舗を持たずに、インターネット上で取引を提供する専業証券です。自由な取引時間や格安の手数料でシェアを拡大しています。リテールの中心はネット証券に移行しています。

ネット証券上位

  1. SBI証券:手数料の安さと取引商品の豊富さに強み
  2. 楽天証券:ポイント活用や取扱商品の豊富さに強み
  3. 松井証券:独立系。ネット専業大手
  4. カブドットコム証券:自社開発のシステムが強み
  5. GMOクリック証券:FXに強み
  6. マネックスグループ:海外展開で米国株を強化
  7. 岡三オンライン証券:岡三証券グループ

取引所

証券取引所は、証券市場を運営しています。東京証券取引所グループと大阪証券取引所を統合して「日本取引所グループ」に集約されました。

日本取引所グループ

  • 東京証券取引所(現物株)
  • 大阪証券取引所(デリバティブ)
  • 日本証券クリアリング機構
  • 東京証券取引所自主規制法人

証券業界の売上高ランキング

証券業上位1~30位

順位企業名年商(百万円)
1野村證券575,055
2SMBC証券344,696
3みずほ証券341,131
4大和証券332,374
5三菱JFJモルガン・スタンレー証券227,925
6野村アセットマネジメント140,992
7モルガン・スタンレーMUFG証券120,617
8SBI証券104,454
9アセットマネジメントOne102,645
10ゴールドマン・サックス証券102,367
11JPモルガン証券89,484
12BNPパリバ証券85,948
13日興アセットマネジメント80,328
14大和証券投資信託委託76,725
15日本ビルファンド投資法人74,936
16三菱UFJ国際投信72,899
17シティグループ証券70,083
18野村不動産マスターファンド投資法人69,462
19ジャパンリアルエステイト投資法人66,132
20日本リテールファンド投資法人61,360
21楽天証券59,652
22東海東京証券55,952
23ドイツ証券53,503
24バークレイズ証券52,217
25岡三証券51,802
26ユナイテッド・アーバン投資法人51,466
27和僑50,000
28オリックス不動産投資法人47,508
29三井住友DSアセットマネジメント46,998
30メリルリンチ日本証券46,502

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2020』より)

証券業界の採用市場

証券業界の求人・転職

証券会社の採用は新卒採用が中心でしたが、中途採用の求人も安定的に出されるようになっています。リテール部門の強化に向けた、営業系の未経験者採用は落ち着き、経験者の中途採用、企画・管理系職種に採用意欲が高まっています。

証券業の給与

区分20~24歳25~29歳41.3歳(平均)
所定内労働時間161時間160時間158時間
残業18時間28時間13時間
月収300,600円392,100円597,100円
年間賞与等300,700円1,309,300円2,765,500円
年収3,907,900円6,014,500円9,930,700円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

証券会社の資格取得

証券会社では、さまざまな部門で専門性の高い業務を行っています。

証券外務員

証券外務員は、有価証券の取引を行う業務に必要な資格です。資格がなければ外務員として活動することができません。外務員資格試験に合格すると、証券外務員の資格を取得することができます。

外務員資格試験には、「一種外務員資格」と「二種外務員資格」があり、「一種外務員資格」はすべての有価証券に係る業務を扱うことができますが、「二種外務員資格」は取り扱える業務に制限があります。

証券アナリスト

証券アナリストは、証券投資の分野において、高度の専門知識と分析技術を応用して、分析と評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナルとしての資格です。

証券アナリスト資格の取得には、通信講座を受講して、試験に合格することが必要です。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、個人の資産情報を分析して、資産設計のアドバイスをする資格です。

ファイナンシャルプランナーには、国家資格のFP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能検定)と民間資格のファイナンシャル・プランナー(AFP・CFP)があります。

金融業界で有利なおすすめ資格
金融業界では資格取得が一定の業務を行うために必要であったり、昇格の要件になっている場合が少なくありません。金融業界特有の資格も多くあります。金融業界で有利な資格をご紹介します。

転職・就職のためのスキルアップ


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まとめ

証券業界ではネット証券が急成長し、デイトレードなど新しい投資スタイルも誕生しました。証券会社のビジネススタイルも大きく変わり、リテール部門を強化する動きにより、中途採用のチャンスが広がりました。未経験・第二新卒の採用に意欲的な証券会社もあります。

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