証券会社・ネット証券の業界研究


証券会社は株や債券の売買を取り次ぐだけではなく、企業の資金調達において重要な役割を担っています。

インターネットの普及は、証券業界においても影響が大きく、証券会社のビジネスを一変させました。

証券会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

証券業界の最新動向(2021年)

証券業界とは

証券業界は「取引所」「証券会社」「投資家」で成り立っています。「証券会社」は個人向けに株式や金融商品売買を取り次ぎ、法人向けに自社株式の引き受け(市場資金調達支援)や企業買収・合併(M&A)の仲介などを行います。

証券業界のグループ

独立系大手

銀行や財閥とつながりがない証券会社は「独立系」と呼ばれています。新型コロナウイルスの感染拡大で対面営業に影響が出たリテール部門は苦戦しています。

野村ホールディングス

業界最大手。法人、リテール共にトップです。

  • 従業員数:26,511人
  • 平均年齢:44歳

大和証券グループ本社

業界2位。リテールに強みがあります。

  • 従業員数:15,320人
  • 平均年齢:42歳

メガバンク系大手

グループ企業として銀行とつながっている証券会社のことを「メガバンク系(銀行系)」といいます。

SMBC日興証券

三井住友フィナンシャルグループ。

  • 従業員数:9,926人

みずほ証券

みずほフィナンシャルグループ。

  • 従業員数:7,397人

三菱UFJ証券ホールディングス

三菱UFJフィナンシャルグループ。

  • 従業員数:7,811人

準大手・中堅証券

大手にはない金融商品で存在感を発揮しています。対面営業を中心とするリテールは新型コロナの影響が大きくなっています。

岡三証券グループ

独立系。ネット取引を強化しています。

  • 従業員数:3,451人
  • 平均年齢:53歳

東海東京フィナンシャル・ホールディングス

東海地域が地盤。地銀との連携を進めています。

  • 従業員数:2,534人
  • 平均年齢:37歳

いちよし証券

新興市場や中小型株に強みがあります。

  • 従業員数:1,081人
  • 平均年齢:44歳

丸三証券

独立系。資産管理で安定した収益を上げています。

  • 従業員数:1,187人
  • 平均年齢:35歳

岩井コスモホールディングス

岩井証券がコスモ証券を買収。関西の最大手です。

  • 従業員数:846人

中堅

  • 水戸証券
  • 東洋証券
  • 藍沢証券
  • 極東証券

ネット証券

ネット証券はリアルな店舗を持たずに、インターネット上で取引を提供する専業証券です。

自由な取引時間や格安の手数料でシェアを拡大しています。リテールの中心はネット証券に移行しています。

SBI証券

SBIホールディングスの子会社。ネット証券の最大手です。

楽天証券

楽天の子会社。ポイントの活用や取扱商品の豊富さに強みがあります。

松井証券

独立系。ネット専業の大手です。

  • 従業員数:142人
  • 平均年齢:40歳

ネット証券大手

  • auカブコム証券(旧カブドットコム証券)
  • GMOクリック証券
  • マネックスグループ
  • 岡三オンライン証券

新興ネット証券

  • ワンタップバイ
  • フォリオ
  • SBIネオモバイル証券
  • フィナテキスト

取引所

証券取引所は、証券市場を運営しています。東京証券取引所グループと大阪証券取引所を統合して「日本取引所グループ」に集約されました。

日本取引所グループ

  • 東京証券取引所
  • 大阪取引所
  • 東京商品取引所
  • 日本証券クリアリング機構
  • 東京証券取引所自主規制法人

証券業界の売上高ランキング

証券業上位1~30位

順位企業名年商(百万円)
1野村證券589,704
2SMBC日興証券378,017
3みずほ証券354,192
4大和証券298,652
5三菱JFJモルガン・スタンレー証券219,907
6野村アセットマネジメント133,247
7モルガン・スタンレーMUFG証券116,402
8アセットマネジメントOne102,615
9SBI証券99,787
10ゴールドマン・サックス証券90,619
11JPモルガン証券90,000
12シティグループ証券78,875
13日本ビルファンド投資法人78,268
14日興アセットマネジメント77,259
15野村不動産マスターファンド投資法人73,854
16BNPパリバ証券71,765
17三菱UFJ国際投信70,368
18ジャパンリアルエステイト投資法人70,328
19大和アセットマネジメント70,134
20三井住友DSアセットマネジメント65,521
21日本リテールファンド投資法人64,014
22バークレイズ証券55,552
23楽天証券55,551
24東海東京証券55,478
25インヴィンシブル投資法人54,678
26オリックス不動産投資法人52,748
27大和ハウスリート投資法人49,754
28岡三証券49,371
29ユナイテッド・アーバン投資法人49,342
30メリルリンチ日本証券48,108

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2021』より)

証券業界の採用市場

証券会社の資格取得

証券会社では、さまざまな部門で専門性の高い業務を行っています。

証券外務員

証券外務員は、有価証券の取引を行う業務に必要な資格です。資格がなければ外務員として活動することができません。外務員資格試験に合格すると、証券外務員の資格を取得することができます。

外務員資格試験には、「一種外務員資格」と「二種外務員資格」があり、「一種外務員資格」はすべての有価証券に係る業務を扱うことができますが、「二種外務員資格」は取り扱える業務に制限があります。

証券アナリスト

証券アナリストは、証券投資の分野において、高度の専門知識と分析技術を応用して、分析と評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナルとしての資格です。

証券アナリスト資格の取得には、通信講座を受講して、試験に合格することが必要です。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、個人の資産情報を分析して、資産設計のアドバイスをする資格です。

ファイナンシャルプランナーには、国家資格のFP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能検定)と民間資格のファイナンシャル・プランナー(AFP・CFP)があります。

金融業界で有利なおすすめ資格
金融業界には特有の資格が多く、一定の業務を行うために必要であったり、昇格の要件になっている場合が少なくありません。金融業界で有利な資格をご紹介します。

証券業界の求人・転職

証券会社の採用は新卒採用が中心でしたが、中途採用の求人も安定的に出されるようになっています。

リテール部門の強化に向けた、営業系の未経験者採用は落ち着き、経験者の中途採用、企画・管理系職種に採用意欲が高まっています。

証券業の給与

区分20~24歳25~29歳41.3歳(平均)
所定内労働時間152時間150時間150時間
残業16時間27時間12時間
月収296,200円391,700円587,400円
年間賞与等298,500円1,228,200円2,549,100円
年収3,852,900円5,928,600円9,597,900円

(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より)

キャリアごとの転職支援

転職・就職のためのスキルアップ


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まとめ

証券業界ではネット証券が急成長し、デイトレードなど新しい投資スタイルも誕生しました。

証券会社のビジネススタイルは大きく変わり、中途採用にもチャンスが広がっています。未経験・第二新卒の採用に意欲的な証券会社もあります。

転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2022年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2022年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

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