生命保険・損害保険の業界研究


保険業界ではネット生保やダイレクト型損害保険の存在感が増しています。

国内市場は厳しさを増すなか、海外進出や海外事業を拡大しています。

保険会社の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング上位50社、採用市場をご紹介します。

保険業界の最新動向(2022年)

保険業界

保険業界には生命保険と損害保険があります。

生命保険・損害保険ともに成熟期を迎え、市場規模は縮小傾向です。

各社は生き残りをかけて、業界再編や海外展開を加速しています。

生命保険

生命保険は個人や企業からの保険料を国際や株式、外国証券などで運用して、死亡や医療の保険金や給付金を支払います。

死亡保険離れが進むなか、予防型保険など新商品に力を入れています。

損害保険

損害保険は企業や個人に事故や災害による損害の補償を提供します。

自動車保険や火災・地震保険などがあります。

海外事業を拡大した結果、大規模自然災害によるリスクも大きくなっています。

生命保険会社

生命保険会社では、営業職員の対面営業を主体としてきましたが、コロナ禍で直接会うことが難しくなり、新規契約が減っています。

新商品の投入や販売チャネル強化などの動きが目立ちます。

かんぽ生命保険

郵政民営化法に従い設立。

不適切な保険販売が多数発覚し、民営化プロセスへの影響が懸念されています。

  • 従業員数:7,617人
  • 平均年齢:40歳

日本生命グループ

生保最大手。

代理店向けに特化したはなさく生命を開業し、販売ルートの多様化を図っています。

  • 日本生命保険
  • 大樹生命保険(旧三井生命)
  • ニッセイ・ウェルス生命保険
  • はなさく生命保険

第一生命ホールディングス

生保大手。

第一生命ホールディングスは大手で唯一の上場会社。

  • 第一生命保険
  • 第一フロンティア生命保険
  • ネオファースト生命保険
  • プロテクティブ

住友生命グループ

生保大手。

健康増進型保険「バイタリティ」

  • 住友生命保険
  • メディケア生命保険
  • シメトラ

明治安田生命グループ

生保大手。

健康増進型保険「ベストスタイル 健康キャッシュバック」

  • 明治安田生命保険
  • スタンコープ

T&Dホールディングス

生保準大手。

シニア市場に強みがあります。

  • 太陽生命保険
  • 大同生命保険
  • T&Dフィナンシャル生命保険

ソニーフィナンシャルグループ

ソニーグループの子会社。

  • ソニー生命保険
  • ソニー損害保険

準大手

  • 富国生命保険
  • 朝日生命保険
  • オリックス生命保険

損保・ネット系

  • MS&ADインシュアランスグループホールディングス
    ・三井住友海上あいおい生命保険
    ・三井住友海上プライマリー生命保険
  • 東京海上ホールディングス
    ・東京海上日動あんしん生命保険
  • SOMPOホールディングス
    ・SOMPOひまわり生命保険
  • ライフネット生命保険

外資系

外資系の生命保険会社は医療保険で先行しています。

アフラック生命保険

米アフラック・インコーポレーテッドの日本法人。

医療・がん保険に強みがあります。

メットライフ生命保険

米メットライフグループ。

プルデンシャル・ファイナンシャルグループ

  • ジブラルタ生命保険
  • プルデンシャル生命保険
  • プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険

アクサグループ

  • アフラック生命保険
  • アクサダイレクト生命保険

損害保険会社

大手は海外事業に力を入れていますが、各社の海外戦略が今後の結果にどのようにつながるか注目されます。

東京海上ホールディングス

国内1位。

生損一体経営に強みがあります。

  • 従業員数:43,257人
  • 平均年齢:44歳
  • 東京海上日動火災保険
  • 日新火災海上保険
  • 東京海上日動あんしん生命保険

MS&ADインシュアランスグループホールディングス

国内2位。

機能別の再編を進めています。

  • 従業員数:41,501人
  • 平均年齢:48歳
  • 三井住友海上火災保険
  • あいおいニッセイ同和損保保険
  • 三井ダイレクト損保保険
  • 三井住友海上あいおい生命保険
  • 三井住友海上プライマリー生命保険

SOMPOホールディングス

国内3位。

介護・ヘルスケアの強化を進めています。

  • 従業員数:48,115人
  • 平均年齢:43歳
  • 損害保険ジャパン
  • セゾン自動車火災保険
  • SOMPOひまわり生命保険

保険業界の収益

保険業上位1~30位

順位企業名年商(百万円)
1地方公務員共済組合連合会9,218,041
2全国共済農業協同組合連合会5,987,857
3日本生命保険4,264,628
4かんぽ生命保険2,697,936
5明治安田生命保険2,352,149
6第一生命保険2,285,471
7東京海上日動火災保険2,261,313
8住友生命保険2,187,756
9損害保険ジャパン2,141,433
10独立行政法人中小企業基盤整備機構1,795,555
11メットライフ生命保険1,621,347
12三井住友海上火災保険1,559,567
13アフラック生命保険1,364,288
14あいおいニッセイ同和損害保険1,281,426
15ソニー生命保険1,212,579
16第一フロンティア生命保険1,167,555
17全国生活協同組合連合会993,405
18プルデンシャル生命保険991,945
19ジブラルタ生命保険892,802
20三井住友海上プライマリー生命保険892,179
21大樹生命保険884,970
22マニュライフ生命保険873,990
23東京海上日動あんしん生命保険843,791
24大同生命保険808,161
25全国労働者共済生活協同組合連合会676,413
26アクサ生命保険654,726
27太陽生命保険619,721
28三井住友海上あいおい生命保険513,183
29オリックス生命保険511,262
30富国生命保険485,011

(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2022』より)

保険業界の採用市場

保険業界の主な職種

保険会社ではグローバルな視点を持った人材の活用を進めています。

法人向け

  • 商品開発
  • 法人営業

個人向け

  • 営業企画
  • リテール営業
  • 代理店営業

専門サービス

  • 資産運用
  • リスク管理
  • 財務企画

システム部門

  • システム企画
  • IT活用・管理

アクチュアリー

数理業務のプロフェッショナルです。

生命保険や損害保険、年金事業、共済事業などの商品開発や企業の資産運用など、幅広く活躍しています。

金融業界で有利なおすすめ資格
金融業界には特有の資格が多く、一定の業務を行うために必要であったり、昇格の要件になっている場合が少なくありません。金融業界で有利な資格をご紹介します。

保険業界の求人・転職

生命保険会社では、女性営業職員の対面営業が販売の中心でしたが、コロナ禍でネットで保険の見直しや検討をする人が増えました。

銀行窓販や代理店販売へのシフトが進み、販路が多様化していることなどから、新卒採用だけでなく、中途採用の求人も安定して出るようになっています。

営業職などの未経験採用は今後も続くと予想されています。

損害保険会社では、海外損保会社のM&Aなどによって海外進出を加速させていることから、グローバルに活躍できる人材を求めています。

代理店販売を強化する保険業界では、未経験からチャンスがある代理店カウンター営業や代理店支援部門の求人ニーズもあります。

保険業の給与

区分20~24歳25~29歳44.6歳(平均)
所定内労働時間153時間154時間151時間
残業7時間9時間6時間
月収231,200円278,000円364,800円
年間賞与等320,700円679,200円1,034,700円
年収3,095,100円4,015,200円5,412,300円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

20代の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアコンサルタントが転職をサポートしてくれます。

非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、専任のキャリアコンサルタントによる企業ごとの書類作成や面接対策などのサポートで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

転職・就職のためのスキルアップ

資格対策ドットコムは、日本FP協会の認定教育機関に登録されているeラーニングです。

金融系の人気資格講座を低価格で提供しています。

講座受講のメリット

  • 金融業界へ有利に転職・就職
  • 金融業界でのキャリアアップ
  • 低コスト・効率的な資格取得

まとめ

福利厚生が充実していて、給与も高めの保険業界ですが、他業種からの転職は難しいイメージがあります。

業界未経験であれば、販路の多様化や営業スタイルの変化に伴い、ニーズが増加している営業系の求人にチャンスがあるといえます。

保険業界の業績ランキング(2021年)
保険業界では販売チャネルの多様化、収益の多角化を進めています。保険業界の収益・純利益(決算期21/3)ランキング上位50社をご紹介します。
転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2022年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2022年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

業界研究・業界地図