ドラッグストアの業界研究


ドラッグストアは市場の拡大を続けています。

売上高では百貨店を上回り、小売業界での勝ち組といわれています。

ドラッグストアの転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

ドラッグストア業界の最新動向(2022年)

ドラッグストアとは

ドラッグストアは、医薬品化粧品、健康食品など健康や美容に関する商品を中心として、家庭用品、加工食品などをセルフサービスで提供する小売りの業態です。

かつては調剤を行わないドラッグストアが多かったのですが、調剤を併設するドラッグストアが増え、調剤強化型と食品強化型の2極化が進んでいます。

コロナ禍にあっても積極的な新規出店や調剤事業の拡充で、ドラッグストア市場は好調を維持しています。

各社の激しい競争は続きそうです。

薬局・ドラッグストアの区分

業態調剤医薬品資格者
薬局すべての医薬品
(調剤薬、一般用医薬品)
薬剤師
店舗販売業不可一般用医薬品
(薬剤師がいない場合は第1類医薬品以外)
薬剤師または
登録販売者

※店舗販売業:薬局以外の医薬品小売

ドラッグストア大手

ドラッグストア業界は、市場を拡大し、好調を維持しています。

市場競争が激化するなか、異業種との差別化に力を入れています。

ウエルシアホールディングス

イオン系。傘下のウエルシア薬局とCFSコーポレーションを2016年に統合。

24時間調剤を強化しています。

  • 従業員数:11,708人
  • 平均年齢:58歳
  • 店舗数:2,217店

ツルハホールディングス

北海道で圧倒的なシェア。M&Aなどで北海道以外にも勢力を拡大しています。

  • 従業員数:9,982人
  • 平均年齢:45歳
  • 店舗数:2,420店

コスモス薬品

九州地盤。関西にも積極的に出店し、勢力を東に拡大しています。食品主体です。

  • 従業員数:4,266人
  • 平均年齢:31歳
  • 店舗数:1,130店

サンドラッグ

関東中心。業界随一の低コストを実現しています。FC展開にも定評があります。

  • 従業員数:5,634人
  • 平均年齢:34歳
  • 店舗数:1,216店

スギホールディングス

愛知地盤。中核の「スギ薬局」では全店舗で調剤を行うなど、調剤併設型に強みがあります。

  • 従業員数:6,710人
  • 平均年齢:48歳
  • 店舗数:1,391店

マツモトキヨシホールディングス

都市型ドラッグストア。ココカラファインと経営統合へ。

  • 従業員数:6,692人
  • 平均年齢:45歳
  • 店舗数:1,764店

ココカラファイン

関東のセイジョー、関西のセガミなどが母体。マツモトキヨシと経営統合へ。

  • 従業員数:7,135人
  • 平均年齢:46歳
  • 店舗数:1,461店

富士薬品グループ

置き薬・配置薬事業で成長。「セイムス」などを展開しています。

  • 従業員数:5,006人
  • 店舗数:1,360店

クリエイトSDホールディングス

神奈川地盤。食品に強みがあります。

  • 従業員数:3,749人
  • 平均年齢:50歳
  • 店舗数:695店

クスリのアオキホールディングス

北陸地盤。食品スーパーを買収し、生鮮も拡大しています。

  • 従業員数:3,035人
  • 平均年齢:35歳
  • 店舗数:728店

カワチ薬品

北関東地盤。大型郊外店を中心に展開しています。

  • 従業員数:2,703人
  • 平均年齢:35歳
  • 店舗数:346店

その他のドラッグストア

  • ナチュラルホールディングス
  • 中部薬品
  • Genky DrugStores
  • 薬王堂ホールディングス
  • サツドラホールディングス
  • トモズ
  • ダイコク など

ドラッグストアの売上高ランキング

順位企業名売上高(百万円)
1ウエルシアホールディングス949,652
2ツルハホールディングス841,036
3コスモス薬品684,403
4サンドラッグ634,310
5スギホールディングス602,510
6マツモトキヨシホールディングス556,907
7ココカラファイン366,440
8クリエイトSDホールディングス319,588
9クスリのアオキホールディングス300,173
10カワチ薬品284,492
11富士薬品192,817
12ドラッグストアモリ162,291
13中部薬品148,876
14Genky Drugstores123,603
15薬王堂ホールディングス110,535
16サツドラホールディングス89,304
17セキ薬品83,011
18ザグザグ80,100
19トモズ79,136
20ダイコク72,684

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

ドラッグストアの採用市場

ドラッグストアの組織

チェーンドラッグストアの組織は本部と店舗に分かれています。

本部では仕入れや販売計画、管理業務など行い、店舗では販売業務を行います。

店舗スタッフ

  • 店長:ストアマネジャー
  • マネジャー:営業と業務管理の責任者
  • スペシャリスト:薬剤師、登録販売者、管理栄養士、ビューティアドバイザー
  • スタッフ:一般社員・パートタイマー

登録販売者

登録販売者は、かぜ薬などの一般用医薬品を販売するための専門資格です。

薬剤師が不在でも市販薬を販売することができます。

登録販売者は、医薬品の専門家として、ドラッグストアや24時間営業を取り入れる薬局、またコンビニエンスストアでの一般用医薬品販売において欠かせない存在になっています。

まだ資格保有者が少ないことから、キャリアアップにも有利です。

登録販売者の通信講座おすすめスクール
登録販売者はドラッグストアやコンビニなどで一般用医薬品の販売ができる専門資格として、小売業で注目の国家資格です。登録販売者試験に初心者から目指せる通信講座を厳選してご紹介します。

ドラッグストアの求人・転職

ドラッグストアの調剤事業が急拡大し、薬剤師の獲得競争が激化しています。

よりよい条件を求めて転職市場は非常に活発です。

ドラッグストア・薬剤師の転職市場は活発ですので、転職活動では業界や職種の動向に精通した転職支援サービスを上手に活用することをおすすめします。

ドラッグストア(その他の小売業)の給与

区分20~24歳25~29歳41.0歳(平均)
所定内労働時間166時間165時間165時間
残業7時間7時間7時間
月収216,300円255,000円279,400円
年間賞与等234,700円464,600円523,300円
年収2,830,300円3,524,600円3,876,100円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

キャリアごとの転職支援

まとめ

ドラッグストアはシェア拡大のために、出店スピードを上げています。

求人も多く、20代にも昇進のチャンスがあります。就職人気は、年々、高まってきています。

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