半導体・半導体製造装置の業界研究


半導体市場は、AIIoTの広がりで需要が増加しています。短期的には変動がありますが、長期的には成長を続けると予想されます。

半導体産業の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

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半導体業界の最新動向(2021年)

半導体産業

半導体産業は、トランジスタが誕生してから、ICと呼ばれる集積回路になり、さらに集積度は向上し、LSIから超LSIへと進化を積み重ねてきました。

半導体は技術革新のスピードが速く、巨額の研究開発費と設備投資で高性能な製品を作り続けるビジネスです。AIやIoT、自動運転などの普及で、半導体の重要性が増しています。

業界の動向

IoTの進展による需要増大で、長期的な成長が予想されています。電子化が進む自動車向けや5Gの半導体市場も注目されています。

新型コロナウイルスによる経済の減速や米中貿易摩擦の影響が懸念材料となっています。

世界の半導体メーカー(2019年シェア)

  1. インテル(米)
  2. サムスン電子(韓)
  3. SKハイニックス(韓)
  4. マイクロン・テクノロジー(米)
  5. ブロードコム(米)

メモリ(DRAM)

ビッグデータの活用が広がり、データセンター向けメモリ需要が拡大しました。価格の下落などが影響して投資が減速しましたが、回復傾向にあります。

サムスン電子(韓)

DRAM、NAND型フラッシュメモリ最大手。新しいメモリデバイスやマルチチップパッケージの開発にも積極的に取り組んでいます。

SKハイニックス(韓)

韓国内においてサムスン電子に次ぐ半導体メーカー。メモリ以外の領域においても多数の半導体製造を行っています。

マイクロン・テクノロジー(米)

米国のDRAMメーカー。DRAM世界3位。NAND型フラッシュメモリについても、より高度なエンジニアリング技術で設計上の課題解決に取り組んでいます。

キオクシア(日)

旧東芝メモリ。NAND型フラッシュメモリ世界2位。東芝からメモリ事業を分社化し、早期上場を目指していますが、米中対立の影響により一時延期となっています。

CPU(プロセッサ)

パソコンやスマートフォンに依存してきた企業も、車載や通信への進出を目指しています。

インテル(米)

パソコンやサーバー向けプロセッサ最大手。パソコンのCPUシェアは8割以上を占めています。産業機器や家電製品に内蔵される組込みシステムへの挑戦も続けています。

クアルコム(米)

携帯電話用チップで世界標準を握るファブレス企業。スマートフォン用で急成長し、スマホ向けプロセッサー世界最大手です。

ブロードコム(米)

通信用の半導体を展開するファブレス企業。コンシューマデバイス部品も多数供給しています。

AMD(米)

マイクロプロセッサやフラッシュメモリが主力。カナダの画像処理用半導体大手ATIテクノロジーズの買収で、GPUが急成長しました。

エヌビディア(米)

画像処理用半導体を開発するファブレス企業。AIや自動運転でも成長しています。

マイコン、アナログ半導体など

IoT時代に向けて、自動車向けや産業機器向けの需要が高まっています。

テキサス・インスツルメンツ(米)

アナログ半導体最大手。アナログICと通信用に注力しています。今後の成長が期待される医療やエネルギー、セキュリティなどの分野に合わせたソリューションを展開しています。

STマイクロエレクトロニクス(スイス)

アプリケーション専用のアナログIC、車載用ICに強み。FA用ICのほか、電源用ICなど幅広く展開しています。

ルネサスエレクトロニクス(日)

マイコン世界首位。ルネサステクノロジとNECエレクトロニクスの経営統合によって設立された国内有数の半導体メーカーです。

  • 従業員数:18,958人
  • 平均年齢:46歳
  • 平均年収:773万円

インフィニオンテクノロジーズ(独)

車載用や産業用のほか様々な分野に半導体製品やソリューション提供を行っています。

NXPセミコンダクターズ(蘭)

マイコン世界2位。汎用製品を全世界対象に提供・販売しています。

ソニー(日)

画像センサー世界1位。スマホ向けCMOSイメージセンサーの圧倒的なシェアで、車載向けへの拡大も進めています。ソニーグループへ社名変更予定。

  • 従業員数:111,700人
  • 平均年齢:42歳
  • 平均年収:1,057万円

ファウンドリー

サムスン、インテルなどの大手メーカーは自社で半導体を製造する場合もありますが、設計と製造を分業して、半導体受託製造(ファウンドリー)に委託する企業もあります。

ファウンドリー(受託生産会社)

  • TSMC(台):ファウンドリー最大手

半導体製造装置

半導体生産設備投資は高水準が続いていましたが、供給過剰に伴い減速傾向です。米中貿易摩擦や日韓関係などの懸念が続く可能性があります。

東京エレクトロン(日)

半導体製造装置の国内最大手。エッチング装置、成膜装置に注力しています。

  • 従業員数:13,837人
  • 平均年齢:44歳
  • 平均年収:1,149万円

SCREENホールディングス(日)

洗浄装置や塗布装置など世界シェアトップクラス。

  • 従業員数:6,074人
  • 平均年齢:43歳

日立ハイテク(日)

計測装置やエッチング装置など。日立製作所の完全子会社になりました。

  • 従業員数:11,903人
  • 平均年齢:42歳

アドバンテスト(日)

半導体検査装置で世界シェアトップクラス。

  • 従業員数:5,048人
  • 平均年齢:46歳
  • 平均年収:995万円

成膜・エッチング・洗浄など

  • アプライドマテリアルズ(米):半導体製造装置世界最大手
  • ラムリサーチ(米):エッチング装置
  • KLAテンコール(米):検査装置

露光装置

  • ASML(蘭):露光装置で首位
  • ニコン(日):露光装置で世界2位
  • キヤノン(日):ナノインプリント技術を開発中

半導体業界の売上高ランキング

半導体製造

順位企業名売上高(百万円)
1ソニー8,665,687
2パナソニック8,002,733
3三菱電機4,519,921
4富士通3,952,437
5東芝3,693,539
6シャープ2,400,072
7富士電機914,915
8ルネサスエレクトロニクス756,503
9ローム398,989
10日亜化学工業397,007
11日本サムスン385,593
12インテル201,000
13サンケン電気173,650
14浜松ホトニクス144,338
15新光電気工業142,277
16日本テキサス・インスツルメンツ136,000
17SK hynix Japan108,813
18メガチップス95,145
19三井ハイテック81,985
20マイクロンジャパン81,000

半導体・FPD製造装置製造

順位企業名売上高(百万円)
1東京エレクトロン1,278,240
2日立ハイテクノロジーズ731,104
3ニコン708,660
4アドバンテスト282,456
5アルバック249,271
6SCREENセミコンダクターソリューションズ233,954
7ディスコ147,500
8キヤノントッキ116,836
9CKD115,665
10日本電子111,289
11東京応化工業105,277
12東京精密101,520
13日立国際電気85,932
14ニューフレアテクノロジー57,822
15芝浦メカトロニクス53,090
16SCREENファインテックソリューションズ43,452
17ギガフォトン38,079
18キヤノンアネルバ31,141
19日本マイクロニクス30,091
20TOWA28,272

(帝国データバンク『業界動向2020-Ⅰ』より)

半導体業界の採用市場

半導体業界の求人・転職

自動車や産業機械メーカーの影響を受けますが、半導体業界の求人は堅調に推移していくことが見込まれます。

技術革新や再編が激しい業界の変化に柔軟に対応できることが転職市場での評価を高める上で、重要になります。

半導体の研究開発

半導体の研究開発では、製品化のために、製品カテゴリーや材料、回路、パッケージなど担当する論理設計や回路設計、レイアウト設計などを行います。技術系の基礎知識や専門性が求められます。

半導体の営業職

半導体業界の営業職には、製品の販売だけでなく、技術的にもサポートできるだけの知識が求められます。マーケティングや製品企画のための情報収集機能も担っていますので、高度な技術知識が必要となります。

デバイス・電子回路製造業の給与

区分20~24歳25~29歳43.3歳(平均)
所定内労働時間160時間158時間158時間
残業18時間21時間16時間
月収240,900円282,000円365,100円
年間賞与等541,400円801,000円1,308,300円
年収3,432,200円4,185,000円5,689,500円

(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より)

半導体業界の転職活動

転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアコンサルタントが転職をサポートしてくれます。

  • 非公開・好条件の求人紹介
  • 専任のキャリアコンサルタント
  • 企業ごとの書類作成・面接対策など

職種ごとの転職支援

まとめ

半導体業界には、変動要素も多く、短期的な状況は不透明さを増しています。しかし、中長期的には、市場の拡大は続くと見込まれます。

IoTやAI、自動運転などの進歩は半導体の技術に支えられ、社会全体として半導体のニーズは増加しています。

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転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2021年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2021年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

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