半導体・半導体製造装置の転職業界研究


半導体市場は、AIやIoTの広がりで需要が急増し、拡大を続けています。半導体業界の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

半導体業界の最新動向(2019年)

半導体産業

半導体産業は、トランジスタが誕生してから、ICと呼ばれる集積回路になり、さらに集積度は向上し、LSIから超LSIへと進化を積み重ねてきました。

半導体は技術革新のスピードが速く、巨額の研究開発費と設備投資で高性能な製品を作り続けるビジネスです。AIやIoT、自動運転などの普及で、半導体の重要性が増しています。

業界の動向

本格化するIoTへの対応で需要が急増しています。大量データの処理を繰り返すAI向けや電子化が進む自動車向け半導体の市場も注目されています。

メモリ(DRAM)

ビッグデータの活用が広がり、データセンター向けメモリ需要が拡大しています。

サムスン電子(韓)

DRAM、NAND型フラッシュメモリ最大手。新しいメモリデバイスやマルチチップパッケージの開発にも積極的に取り組んでいます。

SKハイニックス(韓)

韓国内においてサムスン電子に次ぐ半導体メーカー。メモリ以外の領域においても多数の半導体製造を行っています。

マイクロン・テクノロジー(米)

米国のDRAMメーカー。DRAM世界3位。NAND型フラッシュメモリについても、より高度なエンジニアリング技術で設計上の課題解決に取り組んでいます。

東芝メモリ(日)

NAND型フラッシュメモリ世界2位。東芝からメモリ事業を分社化し、2018年6月売却完了。

マイコン、アナログ半導体など

IoT時代に向けて、自動車向けや産業機械向けの需要が高まっています。

テキサス・インスツルメンツ(米)

アナログICとDSPを主力製品する半導体メーカー。今後の成長が期待される医療やエネルギー、セキュリティなどの分野に合わせたソリューションを展開しています。

STマイクロエレクトロニクス(スイス)

アプリケーション専用のアナログIC、車載用ICに強み。FA用ICのほか、電源用ICなど幅広く展開しています。

ルネサスエレクトロニクス(日)

マイコン世界首位。ルネサステクノロジとNECエレクトロニクスの経営統合によって設立された国内有数の半導体メーカーです。

  • 従業員数:20,472人
  • 平均年齢:45歳
  • 平均年収:8,920,000円

インフィニオンテクノロジーズ(独)

車載用や産業用のほか様々な分野に半導体製品やソリューション提供を行っています。

NXPセミコンダクターズ(蘭)

マイコン世界2位。汎用製品を全世界対象に提供・販売しています。

ソニー(日)

画像センサー世界1位。CMOSイメージセンサを開発し、社内製品の適用以外に半導体メーカーとして外販も強化しています。

  • 従業員数:117,300人
  • 平均年齢:42歳
  • 平均年収:10,130,000円

CPU(プロセッサ)

パソコンやスマートフォンに依存してきた企業も、車載や通信への進出を目指しています。

インテル(米)

パソコンやサーバー向けプロセッサ最大手。パソコンのCPUシェアは8割以上を占めています。産業機器や家電製品に内蔵される組込みシステムへの挑戦も続けています。

クアルコム(米)

携帯電話用チップで世界標準を握るファブレス企業。スマートフォン用で急成長し、スマホ向けプロセッサー世界最大手です。

ブロードコム(米)

通信用の半導体を展開するファブレス企業。コンシューマデバイス部品も多数供給しています。

AMD(米)

マイクロプロセッサやフラッシュメモリが主力。カナダの画像処理用半導体大手ATIテクノロジーズの買収で、GPUが急成長しました。

エヌビディア(米)

画像処理用半導体を開発するファブレス企業。人工知能(AI)や自動運転でも成長しています。

ファウンドリー

インテル、サムスンなどの企業は半導体を自社で設備投資していますが、自社で工場を持たずに半導体受託製造(ファウンドリー)に委託する企業もあります。

ファウンドリー(受託生産会社)

  • TSMC(台):ファウンドリー最大手

半導体製造装置

半導体生産設備投資は高水準が続いています。長期にわたって成長が続く、「スーパーサイクル」に入ったという見方が強まっています。

東京エレクトロン

半導体製造装置国内最大手。エッチング装置、成膜装置に注力しています。

  • 従業員数:11,945人
  • 平均年齢:44歳
  • 平均年収:10,770,000円

成膜・エッチング・洗浄など

  • アプライドマテリアルズ(米):半導体製造装置世界最大手
  • ラムリサーチ(米):エッチング装置
  • KLAテンコール(米):検査装置
  • 日立ハイテクノロジーズ(日):計測装置、エッチング装置
  • SCREENホールディングス(日):洗浄装置

露光装置

  • ASML(蘭):露光装置で首位
  • ニコン(日):露光装置で世界2位
  • キヤノン(日):ナノインプリント技術を開発中

半導体業界の売上高ランキング

半導体製造

順位 企業名 売上高(百万円)
1 ソニー 8,543,982
2 パナソニック 7,982,164
3 三菱電機 4,431,198
4 富士通 4,098,379
5 東芝 3,947,596
6 シャープ 2,427,271
7 富士電機 893,451
8 ルネサスエレクトロニクス 780,261
9 ローム 397,106
10 日本サムスン 396,838
11 日亜化学工業 335,538
12 インテル 201,933
13 サンケン電気 175,209
14 日本テキサス・インスツルメンツ 163,686
15 浜松ホトニクス 130,495
16 SK hynix Japan 93,231
17 メガチップス 89,029
18 マイクロンジャパン 80,000
19 三益半導体工業 60,288
20 インフィニオンテクノロジーズジャパン 53,000

半導体・FPD製造装置製造

順位 企業名 売上高(百万円)
1 東京エレクトロン 1,130,728
2 ニコン 717,078
3 日立ハイテクノロジーズ 687,670
4 アルバック 231,831
5 アドバンテスト 207,223
6 SCREENセミコンダクターソリューションズ 206,651
7 日立国際電気 171,791
8 ディスコ 167,364
9 キヤノントッキ 143,485
10 東京応化工業 92,411
11 CKD 115,700
12 日本電子 104,570
13 東京精密 88,194
14 芝浦メカトロニクス 49,256
15 ニューフレアテクノロジー 41,555
16 SCREENファインテックソリューションズ 40,414
17 ギガフォトン 34,296
18 TOWA 31,010
19 日本マイクロニクス 28,455
20 キヤノンアネルバ 28,292

(帝国データバンク『業界動向2019-Ⅰ』より)

半導体業界の採用市場

半導体業界の求人・転職

自動車や産業機械メーカーの好調を受け、半導体業界の求人も堅調に推移しています。技術革新や再編が激しい業界の変化に柔軟に対応できることが転職市場での評価を高める上で、重要になります。

半導体の研究開発

半導体の研究開発では、製品化のために、製品カテゴリーや材料、回路、パッケージなど担当する論理設計や回路設計、レイアウト設計などを行います。技術系の基礎知識や専門性が求められます。

半導体の営業職

半導体業界の営業には、製品の販売だけでなく、技術的にもサポートできるだけの知識が求められます。マーケティングや製品企画のための情報収集機能も担っていますので、高度な技術知識が必要となります。

デバイス・電子回路製造業の給与

区分 20~24歳 25~29歳 43.2歳(平均)
所定内労働時間 161時間 160時間 162時間
残業 18時間 21時間 17時間
月収 241,100円 280,000円 367,100円
年間賞与等 482,800円 734,700円 1,245,100円
年収 3,376,000円 4,094,700円 5,650,300円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

技術系・エンジニアの転職支援

エンジニア専門の転職支援はメイテックネクスト
エンジニア専門の転職支援はメイテックネクスト

エンジニアに特化した転職支援サービスです。技術知識や業界情報に精通したコンサルタントが転職をサポートします。エンジニアの求人案件は業界最大級です。

サービスの特長

  • 非公開求人・独占求人を多数保有
  • 専門分野別コンサルタント
  • 書類作成指導・面接対策で選考通過率アップ

まとめ

国内外の半導体メーカーは増産に向けた設備投資を続けています。半導体業界は今後も確実に成長し続ける産業であるといえます。IoTやAI、自動運転などの進歩は半導体の技術に支えられています。

技術系に強い転職エージェントおすすめランキング
メーカー技術職は非公開求人が多く転職エージェントの利用が欠かせません。機械系・電気系・制御組込系・化学系エンジニアにおすすめの転職エージェントをランキングでご紹介します。
転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2020年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2019年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

業界研究・業界地図
タイトルとURLをコピーしました