音楽ビジネスの業界研究【概要・企業・動向】-20代の転職就職


日本の音楽市場はアメリカに次ぎ、世界で2番手です。

すべてのものがインターネットにつながるIoT時代は日本の音楽ビジネスにも変化を起こしています。

転職・就職で押さえておきたい音楽業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

音楽業界の最新動向(2023年)

音楽ビジネス

世界の音楽市場は、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランスの5ヵ国で全市場の7割以上を占めています。

CD販売の減少で市場環境は厳しいものの一定の水準をキープしています。

米国市場は音楽配信、ストリーミングへ移行しましたが、日本でもサブスクリプション(定額課金)型のストリーミング配信が伸びています。

好調だったライブ市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が相次ぎ、縮小しましたが、感染対策や人数制限を実施して、緩やかに回復しています。

一方、オンラインライブ配信は増加し、新たな市場の拡大が期待されます。

音楽ビジネスの市場

  • ライブ市場
  • 原盤ビジネス市場
  • 音楽ソフト市場
  • 音楽配信市場

レコード会社

日本のレコード会社はソニー・ミュージックエンタテインメント、エイベックス、ユニバーサルミュージックの3社で市場の4割を占めています。

ソニー・ミュージックエンタテインメント

ソニーグループの音楽系持ち株会社です。

アーティストやタレント、クリエイターなどの発掘と育成、海外事業、デジタルコンテンツ事業、エキシビジョン事業など総合エンタテインメントカンパニーとして多角的にビジネスを展開しています。

  • 設立:2003年4月
  • 本社:東京都
  • 従業員数:約3,700人
  • 音楽配信:レーベルゲート(子会社)

エイベックス

ダンスミュージックの流れを取り入れた、ライブを中心とするエンタテインメントとして急成長しました。

ライブ、動画、アニメなど成長市場の領域に注力しています。

  • 設立:1988年4月11日
  • 本社:東京都
  • 従業員数:1,407人
  • 平均年齢:43歳

ユニバーサルミュージック

世界最大の音楽企業、ユニバーサルミュージックグループの日本法人です。

2013年にEMIミュージック・ジャパンを吸収合併しました。

  • 創立:1990年4月20日
  • 本社:東京都
  • 従業員数:約550人

国内レコード会社

  • ポニーキャニオン
  • キングレコード
  • バップ
  • ビクターエンタテインメント
  • 日本コロムビア

音楽配信

情報のデジタル化が進み、音楽業界は大きな転機を迎えています。

CDなどの音楽ソフトの生産金額はピーク時から半減する一方、定額制配信サービスが急成長しました。

USEN-NEXT HOLDINGS

動画配信のU-NEXTと統合。

  • 設立:2009年2月3日
  • 本社:東京都
  • 従業員数:4,692人
  • 平均年齢:38歳

国内音楽配信サービス

  • LINE MUSIC
  • AWA
  • レコチョク
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音楽ソフト小売り

音楽ソフトの小売業は苦戦が続いています。

今後は多角化経営を図る動きが広がるとみられます。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ

「TSUTAYA」を運営。

  • 設立:1985年9月20日
  • 本社:東京都

専門小売り

  • タワーレコード
  • ローソンエンタテイメント(HMV)
  • ワンダーコーポレーション(新星堂)

音楽著作権

音楽業界は著作権を管理する「著作権ビジネス」を確立しました。

目に見えない音楽作品というソフトに対して、利益を生み出す仕組みです。

JASRACに対抗する著作権管理団体NexToneが発足し、動向が注目されます。

音楽業界の著作権

  1. 著作権:作詞・作曲
  2. アーティストの著作隣接権:実演家(ボーカル・演奏)
  3. 著作隣接権:原盤の複製、二次利用

音楽著作権管理会社

著作権管理事業は「著作権管理事業法」により規定されています。

著作権管理会社は作詞家、作曲家、音楽出版者などの権利者から著作権を預かり、利用者から使用料を徴収して分配する著作権管理を行っています。

  • 日本音楽著作権協会(JASRAC)
  • NextTone

音楽業界の売上高ランキング

音楽ソフト製造

順位企業名売上高
(百万円)
1ソニー・ミュージックエンタテインメント358,288
2エイベックス98,437
3ユニバーサルミュージック66,000
4キングレコード15,969
5JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント13,572
6日本コロムビア10,914
7バップ7,503
8テレビ朝日ミュージック7,345
9日本クラウン2,116
10シンコーミュージック・エンタテイメント2,110
参考ポニーキャニオン31,006
参考徳間ジャパンコミュニケーションズ2,630

音楽ソフト小売

順位企業名売上高
(百万円)
1カルチュア・コンビニエンス・クラブ181,942
2タワーレコード46,533
3ローソンエンタテインメント45,880
4REXT Holdings32,200
5ディスクユニオン12,159
6十字屋6,173
7イケヤ698
参考ティーアンドティー(21/3)7,900

(帝国データバンク『業界動向2023-Ⅰ』より)

音楽業界の採用市場

音楽業界の求人・転職

音楽業界には特有の職種が多くあります。

表に出る求人はあまり多くないので、転職エージェントなどの転職支援サービスを上手に活用することをおすすめします。

音楽制作

  • アレンジャー
  • サウンドクリエイター
  • 音楽クリエイター
  • 音楽プロデューサー
  • ミキサー
  • 作詞家・作曲家など

制作会社

  • レコード会社
  • 音楽出版社
  • 広告音楽制作会社
  • 音楽プロダクション
  • ゲーム制作会社

演奏・イベント

  • アーティスト
  • プロモーター

映像・音声・文字情報制作業の給与

区分20~24歳25~29歳42.5歳
(平均)
所定労働時間168時間166時間160時間
残業10時間10時間9時間
月収257,800円295,200円448,300円
年間賞与等352,900円730,600円1,366,900円
年収3,446,500円4,273,000円6,746,500円

(厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」より)

キャリアごとの転職支援

転職・就職のためのスキルアップ

デジタル化・ネットワーク化が進むなか、音楽業界では著作権の重要性が高まっています。

著作権についての知識は、音楽業界で大きなアピールポイントになります。

音楽著作権管理者

日本音楽出版社協会では、音楽ビジネスの基礎知識からネットワーク、著作権について総合的に学ぶ「音楽著作権管理者養成講座」を実施しています。

ビジネス著作権検定

「ビジネス著作権検定」は、ビジネスシーンで必要とされる著作権の知識と理解から応用力まで測定する試験です。

音楽・映像等のコンテンツ制作部門のほか、出版社等の著作物の制作部門や営業関係など、幅広い職種で力を発揮することができます。

まとめ

音楽業界への転職・就職は音楽が好きなことはもちろん、制作会社などに入るためには一般教養や知識も必要となります。

自分が好きな分野の仕事だけができるわけではなく、厳しいこともありますが、それでも好きな仕事をしたい人が目指したい業界といえるでしょう。

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【参考】
・一般社団法人日本レコード協会
・一般社団法人日本音楽出版社協会
・日本経済新聞出版『日経業界地図2023年版』
・東洋経済新報社『四季報業界地図2023年版』