出版社・取次・書店の業界研究


出版業界はインターネットの普及で大きく変化しています。市場規模が縮小し、紙媒体は厳しい状況が続いています。

出版社・書店の転職・就職で押さえておきたい業界の動向、売上高ランキング、採用市場をご紹介します。

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出版業界の最新動向(2020年)

出版業界

出版業界は出版社、取次、書店というのが流通の基本構造です。電子書籍の発展で電子取次や電子書店という事業分野も成長しています。業界では再編が相次ぎ、印刷会社も大きく関わっています。

雑誌・書籍の販売は市場縮小傾向が続き、ピーク時からほぼ半減しています。出版社ではKADOKAWAがアマゾンジャパンと書籍や雑誌を対象に取次を通さない直接取引を始めました。

再販制度

出版社は取次、書店との契約によって販売価格を決めることができます。書店は価格を決められないため、売れない出版物の返品可能となっています。

出版社

紙の出版物の販売が低迷する一方で、電子書籍の市場は拡大傾向が続いています。

講談社

音羽グループ。関連会社に光文社、キングレコードなど。

  • 従業員数:932人
  • 雑誌:「週刊少年マガジン」など

小学館

一ツ橋グループ。集英社の大株主です。

  • 従業員数:708人
  • 雑誌:「週刊少年サンデー」など

集英社

小学館の娯楽誌出版部門として独立。関連会社には白泉社など。

  • 従業員数:757人
  • 雑誌:「週刊少年ジャンプ」など

KADOKAWA

旧カドカワ。電子書店も運営しています。

  • 従業員数:4,546人
  • 平均年齢:43歳

文芸・総合

  • 新潮社
  • 文藝春秋
  • 宝島社
  • マガジンハウス
  • 朝日新聞出版
  • 光文社
  • 徳間書店
  • 扶桑社
  • 中央公論新社

経済・ビジネス

  • 日経BP
  • 東洋経済新報社
  • ダイヤモンド社
  • プレジデント社

情報系

  • インプレスホールディングス:デジタルメディア
  • ぴあ:チケット販売
  • リクルートホールディングス

教育系・地図

  • ベネッセホールディングス:通信教育
  • 学研ホールディングス:学習参考書、雑誌など
  • ゼンリン:住宅地図
  • 昭文社:旅行ガイドなど地図の企画・販売

取次

取次では、大手2社「日本出版販売」と「トーハン」が物流協業で合意し、物流拠点を統廃合し、効率化を進めています。

出版取次

  • 日本出版販売:取次最大手
  • トーハン:取次2位
  • 大阪屋栗田:取次3位

電子出版取次

  • メディアドゥホールディングス
  • モバイルブック・ジェーピー

書店

書店は、店頭販売が減少し、ネット通販との競合が激化しています。中古ではフリマアプリなどとの競争が続いています。

紀伊國屋書店

書店大手。電子書籍も展開しています。

  • 従業員数:5,000人

丸善CHIホールディングス

丸善ジュンク堂書店などを展開しています。

  • 従業員数:1,458人
  • 平均年齢:51歳

文教堂グループホールディングス

日本出版販売グループ。文教堂などを展開しています。

  • 従業員数:251人
  • 平均年齢:51歳

ブックオフグループホールディングス

中古本販売チェーン。閉店など事業見直しの動きもあります。

  • 従業員数:1,248人
  • 平均年齢:44歳

電子書籍・書店

コンテンツを扱う事業者、電子配信事業者、電子書籍端末メーカーなどで構成されます。出版社と取次事業者、IT企業などが積極的に取り組んでいます。

リアル書店との融合も進み、今後数年で市場規模は2倍以上に拡大する見込みです。

イーブックイニシアティブジャパン

コンテンツの電子化及び配信サービス。

  • 従業員数:157人
  • 平均年齢:36歳

パピレス

電子書店。Renta!など。

  • 従業員数:103人
  • 平均年齢:32歳

電子書店

  • アマゾン:Kindleストア
  • アップル:Apple Books
  • グーグル:GooglePlayブックス
  • NTTドコモ:dマガジン
  • 楽天:楽天ブックス
  • LINE:LINEマンガ

出版業界の売上高ランキング

出版社

順位企業名売上高(百万円)
1KADOKAWA208,605
2講談社120,484
3集英社116,497
4学研ホールディングス107,030
5小学館97,052
6日経ビーピー38,000
7宝島社26,279
8東京書籍23,663
9ぎょうせい22,721
10文藝春秋21,915
11光文社21,724
12マガジンハウス14,330
13NHK出版14,264
14ダイヤモンド社13,400
参考新潮社

書店

順位企業名売上高(百万円)
1紀伊国屋書店103,144
2丸善ジュンク堂書店74,390
3未来屋書店52,531
4有隣堂51,737
5フタバ図書39,208
6ヴィレッジヴァンガードコーポレーション33,862
7トップカルチャー32,257
8文教堂24,237
9宮脇書店22,619
10三省堂書店22,536
11三洋堂ホールディングス21,000
12くまざわ書店20,500
13虎の穴20,400
14精文館書店19,664
15ブックファースト17,200

(帝国データバンク『業界動向2020-Ⅰ』より)

出版業界の採用市場

出版業界の求人・転職

出版社の採用は狭き門ですが、新卒採用は定期的に実施されています。中途採用については経験者の即戦力採用になります。アルバイト募集は随時行われています。

デジタル分野では、業界未経験者の採用も可能性があります。求人は営業職からクリエイティブ職まで幅広い職種があります。

デジタル分野の経験者はまだ少ないので、今から実績を積むことで、市場価値を高めることができます。さらにその先には業界内でキャリアアップする道も広がります。

映像・音声・文字情報制作業の給与

区分20~24歳25~29歳42.1歳(平均)
所定労働時間169時間166時間159時間
残業9時間11時間9時間
月収251,100円292,100円424,200円
年間賞与等310,100円599,600円1,139,900円
年収3,323,300円4,104,800円6,230,300円

(厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」より)

マスコミ業界の転職支援


マスコミ職種の転職支援サービス マスメディアン

広告・Web・マスコミの分野でトップクラスの転職支援サービスです。幅広いマスコミ職種の求人を保有しています。

サービスの特長

  • 広告・Web・マスコミ職種専門の転職支援
  • 業界最大規模の求人数
  • 業界・職種に精通したキャリアコンサルタント

出版の求人

編集者(雑誌・書籍)/記者、ライター/校正・校閲/広告営業/販売営業/進行管理/宣伝担当/インターネット推進/など

まとめ

出版業界では、紙媒体の減少傾向が続くとみられることから、電子媒体への対応が今後を左右するものになるといえます。

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