メディアの業界研究


メディア業界はインターネットの普及で大きく変化しています。既存メディアは厳しい状況が続き、競争は激化するばかりです。

メディア業界の転職・就職で押さえておきたい基礎知識、業界の動向をご紹介します。

メディア業界の最新動向(2019年)

新聞・テレビ

新聞は全国紙5紙と地方紙、地上放送はNHKと民放放送局、衛星放送はBSとCS放送に大きく分けられます。

新聞の発行部数は減少傾向で、デジタル版が拡大しています。テレビ広告の伸びは限定的で、ネット広告へシフトしています。

日本テレビホールディングス

  • 全国紙:読売新聞グループ本社
  • 従業員数:4,425人
  • 平均年齢:49歳
  • 読売テレビ放送
  • 中京テレビ放送
  • BS日本
  • CS日本
  • HJホールディングス(Hulu)

テレビ朝日ホールディングス

  • 全国紙:朝日新聞社
  • 従業員数:4,616人
  • 平均年齢:42歳
  • 朝日放送グループホールディングス
  • 名古屋テレビ放送
  • ビーエス朝日
  • シーエス・ワンテン
  • サイバーエージェント(AbemaTV・AbemaNews)

東京放送ホールディングス(TBS)

  • 全国紙:毎日新聞グループホールディングス
  • 従業員数:5,552人
  • 平均年齢:52歳
  • 毎日放送
  • 中部日本放送
  • BS-TBS

フジ・メディア・ホールディングス

  • 全国紙:産業経済新聞社
  • 従業員数:7,484人
  • 平均年齢:45歳
  • 関西テレビ放送
  • 東海テレビ放送
  • ビーエスフジ
  • スペースシャワーネットワーク
  • フジテレビオンデマンド

テレビ東京ホールディングス

  • 全国紙:日本経済新聞社
  • 従業員数:1,397人
  • 平均年齢:47歳
  • テレビ大阪
  • テレビ愛知
  • BSジャパン
  • テレビ東京オンデマンド
  • テレビ東京ビジネスオンデマンド

日本放送協会

  • NHK全国54放送局
  • BS1
  • BSプレミアム

通信社

  • AFP通信
  • AP通信
  • ロイター
  • 共同通信
  • 時事通信
  • 新華通信

ペイテレビ

  • J:COM:シェア約5割
  • コミュニティネットワークセンター:中部地盤の大手
  • スカパー:CS放送が主力
  • WOWOW:衛星放送独自ドラマの制作を強化
  • NTTぷらら:IPTV最大手。ひかりTV
  • イッツ・コミュニケーションズ:CATV

ラジオ

AMラジオは中波帯の周波数を使用し、1局あたりのカバーエリアが広く、混信や難聴が起こることがあります。FMラジオは超短波放送でカバーエリアは狭いですが、雑音が少なく混信はほとんどありません。

ラジオ広告費は2年連続で増加しています。熱心なリスナーを持ち、ネット連動のイベントや物品販売などで拡大しています。

FM

  • J-WAVE
  • JFL系列
  • エフエム東京
  • JFN系列
  • MEGA-NET系列など

AM

  • ニッポン放送
  • 文化放送
  • 東京放送ホールディングス

その他

  • NHK
  • インターネット配信
  • 短波

出版

出版業界は出版社、取次、書店というのが流通の基本構造です。電子書籍の発展で電子取次や電子書店という事業分野も成長しています。業界では再編が相次ぎ、印刷会社も大きく関わっています。

雑誌・書籍の販売は市場縮小傾向が続いています。ピーク時からほぼ半減しています。出版社ではKADOKAWAがアマゾンジャパンと書籍や雑誌を対象に取次を通さない直接取引を始めました。

総合出版

  • 集英社
  • 講談社
  • 小学館
  • 主婦の友社

情報系

  • カドカワ:出版部門(KADOKAWA)、動画配信(ドワンゴ)
  • インプレスホールディングス:デジタルメディア
  • ぴあ:チケット販売
  • リクルートホールディングス

経済系

  • 日経BP
  • ダイヤモンド社
  • 東洋経済新報社
  • 中央経済社ホールディングス

文芸系

  • 新潮社
  • 文藝春秋
  • 宝島社
  • マガジンハウス

教育系

  • ベネッセホールディングス:通信教育
  • 学研ホールディングス:学習参考書、雑誌など
  • ゼンリン:住宅地図
  • 昭文社:旅行ガイドなど

取次

  • 日本出版販売:出版取次最大手
  • トーハン:出版取次2位
  • 大阪屋栗田
  • メディアドゥ:電子取次
  • モバイルブックジェーピー:電子取次
  • 出版デジタル機構:電子取次

書店

  • 丸善CHIホールディングス:丸善ジュンク堂書店など
  • 紀伊國屋書店:電子書籍も展開
  • 文教堂グループホールディングス:大日本印刷グループ
  • 有隣堂:関東に展開
  • TSUTAYA:CCCグループ
  • ブックオフコーポレーション:中古本販売
  • アマゾンジャパン:ネット書店
  • イーブックイニシアティブジャパン:電子書店
  • パピレス:電子書店

電子書籍

コンテンツを扱う事業者、電子配信事業者、電子書籍端末メーカーなどで構成されます。出版社と取次事業者、IT系企業などが積極的に取り組んでいます。

スマートフォンやタブレットの普及が市場規模拡大を後押ししています。リアル書店との融合も進んでいます。今後数年で市場規模は2倍以上に拡大する見込みです。

電子書籍・書店

  • アマゾン:Kindleストア
  • アップル:iBooksストア
  • グーグル:GooglePlayストア
  • ソニー:Reader Store
  • KDDI:ブックパス
  • 紀伊國屋書店:Kinoppy
  • トゥ・ディファクト:honto
  • ブックライブ:BookLive
  • 電通:MAGASTORE
  • パピレス:電子書店パピレス
  • 楽天:楽天ブックス
  • NTTドコモ:dマガジン
  • 丸善CHIホールディングス

広告

日本の広告費はテレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体に、インターネット、屋外広告や折り込みチラシのプロモーションメディア、衛星メディアで構成されます。

テレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体が落ち込んだ一方で、インターネット広告は連続で2ケタ成長となっています。スマートフォン向けや動画の市場が拡大し、広告手段も多様化。

広告代理店

  • 電通:国内最大手。海外の企業買収を積極化
  • 博報堂:生活者関連の市場調査を数多く手掛ける
  • アサツーディ・ケイ:アニメ事業に強み
  • 大広:アジアでの事業展開に注力
  • JR東日本企画
  • 東急エージェンシー:交通広告に強み
  • 読売広告社:アニメ、生活者動向、不動産動向に強み
  • 朝日広告社

海外

  • WPPグループ:世界1位の英会社
  • オムニコム・グループ:世界2位の米会社
  • ピュブリシス・グループ:世界3位の仏会社
  • インターパブリック・グループ:世界4位の米会社
  • 電通イージス・ネットワーク

ネット広告

ニュースや天気、検索など様々なサービスを集約したポータルサイト。ほとんどのポータルサイトはサイト上に掲載するネット広告で収益を得て、サービスを無料で提供しています。

ネット広告市場は2ケタ成長を続け、広告費全体に占める割合を拡大しています。スマートフォン向けや動画広告が市場をけん引しています。

ネット広告代理店

  • サイバーエージェント:テレビ朝日と提携
  • D.A.コンソーシアムホールディングス:ネット広告の企画、販売
  • バリューコマース:検索連動型広告に強み
  • セプテーニ・ホールディングス:ネット販促やコンテンツに事業拡大
  • ファンコミュニケーションズ:成果報酬型広告
  • オプトホールディングス:ビッグデータ活用支援事業

メディア業界の採用市場

メディア業界の求人・転職

最近では、大手総合広告代理店も中途採用の枠を第二新卒まで広げています。特にWeb広告の分野では求人数が伸び続けていて、業界未経験者の採用にも積極的です。

求人ニーズは営業職からプランナーやディレクターなどのクリエイティブ職まで幅広い職種があります。

インターネット広告などデジタル分野の経験者は少ないので、今から実績を積むことで、市場価値を高めることができます。さらにその先には業界内でキャリアアップする道も広がります。

メディア業界の年収

業種 20~24歳 25~29歳 平均
放送業 3,847,800円 5,063,600円 7,774,900円
映像・音声・文字情報制作業 3,201,000円 4,081,700円 6,921,000円
広告業 3,657,500円 4,621,600円 6,603,900円
インターネット附随サービス業 3,477,700円 4,342,700円 5,765,300円

(厚生労働省「平成29年度賃金構造基本統計調査」より)

メディア業界の転職支援


メディア業界の転職支援サービス【マスメディアン】

広告・Web・マスコミの分野でトップクラスの転職支援サービスです。広告・Web・マスコミ職種で、最大規模の求人数を保有しています。

サービスの特長

  • 広告・Web・マスコミ職種専門の転職支援
  • 業界最大規模の求人数
  • 業界・職種に精通したキャリアコンサルタント

まとめ

メディア業界ではインターネット関連の事業で伸びが続き、全体の成長を支えています。採用においても動画やインターネット広告の領域で求人ニーズが高くなっています。

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業界研究・業界地図

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