「都会を離れて暮らしたい」
「移住したいけど、どこがいいかな?」
移住に興味があっても、自分に合った移住先がすぐに思い浮かぶ人ばかりではないですよね。
人気の移住先には、移住している先輩が多く、暮らしや仕事の支援制度などが充実している可能性が高いといえます。
人気の移住先を知ることは、自分の移住先選びの参考になるでしょう。
国内移住先の人気ランキング(2022年)
地方移住(IJUターン)をサポートするNPO法人ふるさと回帰支援センターでは、来場者(窓口相談・セミナー参加者)を対象に地方移住に関するアンケートを毎年実施しています。
ふるさと回帰支援センターがまとめた2022年の移住希望地ランキングをご紹介します。
地方移住希望の傾向
地方移住への関心は、テレワークの普及など働き方の変化に伴い、年々高まっています。
移住相談会やセミナーをオンラインで開催する自治体が増え、メールでの相談件数も増加しています。
ふるさと回帰支援センターでは、20歳~30歳代の相談が約半数を占めています。
20代以下の人気移住先
- 静岡県
- 長野県
- 和歌山県
- 広島県
- 福岡県
- 岐阜県
- 北海道
- 山梨県
- 富山県
- 栃木県
30代の人気移住先
- 静岡県
- 福岡県
- 長野県
- 栃木県
- 広島県
- 宮城県
- 山梨県
- 岐阜県
- 北海道
- 神奈川県
40代の人気移住先
- 静岡県
- 長野県
- 栃木県
- 福岡県
- 山梨県
- 宮城県
- 広島県
- 群馬県
- 和歌山県
- 神奈川県
全体の人気移住先
- 静岡県
- 長野県
- 栃木県
- 山梨県
- 福岡県
- 広島県
- 宮城県
- 和歌山県
- 群馬県
- 神奈川県
20代以下の移住人気が高い都道府県
静岡県
静岡県は2021年に続き、全体のランキングでも20代以下のランキングでもトップになりました。
首都圏からのアクセスもよく、テレワークやリモートワークなどによって、転職をしない移住希望者も増えていると考えられます。
自然や特産物も移住を考えるうえでの魅力となっています。
静岡県の移住支援
- オンライン移住相談センター
- 静岡県移住・就業支援金制度
- 住まいの支援 など
長野県
長野県は20代以下のランキングで2位、さらに他のすべての年代でトップ10上位にランキングされています。
自治体の魅力を発信する出張相談デスクを活用して効果を上げているようです。
長野県の移住支援
- 移住コンシェルジュ
- 移住・二地域居住応援
- 働くオンライン移住フェア など
和歌山県
和歌山県は20代以下のランキングで3位、全体でも8位と2021年の12位からランキングを上げ、人気を継続しています。
オンラインイベントを多数開催し、首都圏以外からの集客に成功しています。
和歌山県の移住支援
- オンライン移住相談
- わかやま移住&キャリア相談
- しごとくらし体験 など
広島県
広島県は20代以下のランキングで4位、全体のランキングでも6位に入り、セミナー参加者は1位となりました。
30代、40代でもトップ10上位と、若い年代からの人気を集めています。
広島県では、瀬戸内ライフ、新しい働き方、カープ移住や食をテーマにした移住相談会を開催するなど、情報を積極的に発信していることが効果を上げているようです。
広島県の移住支援
- ひろしま暮らしサポートセンター
- オンラインイベント
- 片道交通費支援制度 など
福岡県
福岡県は20代以下のランキングで5位、全体でも5位と、2021年の2位からはランキングを落としましたが、高い人気を集めています。
地方都市の移住人気は根強く、オンラインイベントの増加により、首都圏以外からも参加しやすくなっていると考えられます。
福岡県の移住支援
- オンライン就職・移住相談会
- ふくおか住みたか会員
- 福岡県移住支援金 など
岐阜県
岐阜県は20代以下のランキングで6位、全体では11位と2021年の8位からはランキングを落としましたが、安定した人気を継続しています。
イベントのオンライン化により、首都圏だけでなく、近畿圏や中部圏からの参加者が増えたことが効果を上げていると考えられます。
岐阜県の移住支援
- 移住相談窓口
- 移住体験プログラム
- 移住支援・補助金 など
北海道
北海道はコロナ禍で順位を落としていましたが、20代以下で7位とトップ10に復活しました。
全体でも2021年の16位から12位とランクアップしています。
北海道の豊かな自然と食は移住においても大きな魅力で、住まいの支援制度も充実しています。
コロナ禍の影響は残っていますが、全体でもまたトップ10の復活があるでしょう。
北海道の移住支援
- 移住相談窓口「どさんこ交流テラス」
- 移住支援金の支給
- 移住オンラインセミナー など
山梨県
山梨県は20代以下のランキングで8位、全体では4位となり、すべての年代でトップ10入りしています。
オンライン出張相談を強化したことが効果を上げているようです。
自然豊かで東京にも近いことが人気の理由です。
山梨県の移住支援
- やまなし移住&就職相談会
- やまなしUIターン就職支援センター
- 移住支援金制度 など
富山県
富山県は20代以下で9位、全体では13位と人気を高めています。
セミナー参加者は2021年の15位から10位と大きくランクアップしました。
セミナー窓口を強化し、オンラインイベント・相談会にも力を入れています。
富山県の移住支援
- オーダーメイド型オンライン現地案内
- 富山の魅力体験助成制度
- 移住支援金制度 など
栃木県
栃木県は20代以下で10位、全体では2021年の9位から3位と大きくランクアップしました。
都心へのアクセスもよく、2拠点居住が可能なことやテレワークが増えたことなどが人気の理由となっています。
栃木県の移住支援
- オンライン移住相談
- 移住セミナー・フェア
- サテライトオフィス体験支援補助金
宮城県
宮城県はランキング外となりましたが、地方都市として高い人気があります。
相談者の居住地に影響されないオンライン化で効果を上げています。
宮城県の移住支援
- オンライン移住体験ツアー
- WEB合同企業説明会
- サテライトオフィス設置推進補助金 など
> みやぎ移住ガイド
群馬県
群馬県は20代以下ではトップ10外、全体では9位となりました。
東京から100キロメートル圏内に位置していることは、今後も移住人気の強みとなるでしょう。
群馬県の移住支援
- 移住コーディネーター
- お試し住宅
- 移住支援金 など
新潟県
新潟県は安定した移住人気がありますが、2022年はランキング外となりました。
新潟は首都圏までのアクセスがよく、転職やリモートワークなどの支援サービスも充実していることが人気の理由のひとつと考えられます。
新潟の移住支援
- 30歳未満のUターン転職支援
- テレワーク・フリーランス移住応援金
- 合同企業説明会など
まとめ
地方移住への関心が高まるなか、年代別のニーズに合わせた支援などの情報が多く発信されるようになっています。
自分に合った移住先を見つけ、満足度の高い移住を実現しやすい環境がさらに整っていくといえるでしょう。
【参考】
・認定NPO法人ふるさと回帰支援センター
・各移住支援ウェブサイト