入社してすぐに転職してもいいのか、悩む人は多いのではないでしょうか。社会人経験が短い人の転職活動にはわからないことや不安が多くあります。
「就業経験が短いと不利なのではないか?」
「入社期間が1年未満なので、第二新卒扱いにならないのではないか?」
など、新卒の就活と転職活動の違いに戸惑うこともあるでしょう。
入社したのがブラック企業だったなど、新卒で入った会社を1年未満で辞める人は少なくありません。
学校を卒業してから就職していない既卒とあまり違いがないように思うかもしれませんが、一度、就職した人には既卒や新卒のときの就活とは違うアプローチが必要になります。
新卒で入社して1年未満など、職歴が短い人のサポートに強い再就職・転職支援サービスについてご紹介します。
新卒の再就職・転職活動
新卒入社後、早期に退職して職歴にブランクができている人(再就職)や在職中で転職するかどうかを迷っている人には、自分だけで活動するよりも、再就職・転職支援サービスを上手に活用することをおすすめします。
職歴が短い人向けのサービスには、第二新卒や未経験者歓迎の求人が豊富に集まります。希望に合った企業を紹介するだけでなく、応募書類の添削や面接対策もしてくれます。
入社して1年未満など早期離職からの再就職や転職では、いくつか登録して、自分に合ったサービスを見つけることが大切です。
新卒1年未満からおすすめ再就職・転職支援
利用者の声
25歳 男性
「僅か1年で第二新卒として転職を決意しました。転職を決めたものの、なんせ初めての転職活動はわからないことだらけ。ネットでいい就職.comを見つけ、初めての転職セミナーに参加。
アドバイザーの方から第二新卒としての転職活動のポイントをお聞きし、地元関西で腰を据えて働ける設計職を希望していることをお伝えしていました。1か月後ある企業を紹介されたのは、なんと大学時代に不採用となった企業でした。
しかし、今回はアドバイザーの方と二人三脚で、しっかりと対策を練り選考に臨み見事内定。」
(いい就職ドットコム)
23歳 女性
「新規開拓の営業職として入社しました。しかし、なかなか成果も上がらず、仕事がつらくなり3ヶ月で退職をしてしまいました。
職歴が短い中でのキャリアチェンジは難しく、困っていたところ、ネットで第二新卒エージェントさんを見つけ、相談をしてみました。
もう次は失敗したくないという気持ちを汲み取っていただき、若手の方が長く勤められる環境の企業を紹介して頂きました。」
(第二新卒エージェントneo)
24歳 男性
「4ヶ月とはいえ正社員歴がある以上、どうしても理解されにくいと感じました。そこでハタラクティブに登録したんです。就職先との認識の違いがないように、担当さんが間に入ってくれたので、安心できました。お陰で経験が少なくても1から教育してくれる今の出版社に内定をいただけました。」
(ハタラクティブ)
23歳 男性
「第二新卒としての自分の経歴の弱点に対して適切なアドバイスをもらうことができ、面接に関する不安な気持ちが徐々になくなっていきました。
ウズキャリの転職活動を通じて、最終的に2社の内定を獲得できました。」
(ウズキャリ第二新卒)
引用:各サービスサイトより
再就職・転職支援サービスの主な内容
- 個別相談・キャリアカウンセリング
- 就職に役立つセミナーやイベント、研修
- 自己分析・適性診断
- 未経験者・第二新卒歓迎の求人紹介
- 応募書類の添削・指導
- 面接対策・模擬面接 など
再就職・転職支援サービスのメリット
一度入社してからの再就職・転職では、新卒の就活とは違い、学校主催の会社説明会やOB・OGからのアドバイス、友人などから収集できる情報が圧倒的に少なくなります。
第二新卒の転職は退職理由もタイミングも一人ひとり違いますが、再就職・転職支援サービスを利用することで、採用市場に精通したキャリアアドバイザーから的確なアドバイスや生の情報を収集できます。
サービスはすべて無料で受けられます。
再就職・転職支援サービスを利用する流れ(例)
再就職・転職支援サービスを利用するにはWebサイトからの登録が必要になります。
Web登録・申込み
Webサイトのフォームから登録をします。登録すると、各種の再就職・転職支援サービスを利用できるようになります。
担当者から連絡
Web登録後にキャリアアドバイザーから電話またはメールで連絡があります。面談日程の調整や希望する仕事の条件などについて相談できます。
面談・カウンセリング
キャリアアドバイザーと面談(カウンセリング)をして、これまでの経験や仕事の希望、条件、疑問点などを伝えます。オンラインや電話での実施が多くなっています。
求人紹介
面談の内容をもとにして、希望の条件に合った求人や非公開求人を幅広く紹介してもらえます。応募したい求人には推薦してもらえます。
選考・面接
応募や書類選考を経て、企業との面接に進みます。面接の日程調整などは代行してくれます。事前に面接対策などのサポートもあります。
内定・入社フォロー
入社にあたり必要な準備のサポートをしてくれます。自分からは聞きづらい給与や待遇などの内容、条件の交渉は代行してもらえます。
再就職・転職支援サービスを選ぶポイント
それぞれのサービスには、強みがあります。受けられるサービスにも特徴がありますので、自分に合ったサービスを見つけて上手に活用することが大切です。
サービスの確認
- 未経験者歓迎の求人を扱ってますか?
- 第二新卒の採用に積極的な企業との実績はありますか?
- 希望する業界や職種の情報に精通していますか?
- 再就職・転職に有利なサポートを利用できますか?
- 再就職・転職に役立つセミナーやイベントを実施してますか?
早期離職の採用市場
20代の転職市場は活発です。転職市場には「第二新卒」という社会人経験が3年程度までの転職希望者の市場もあります。
新卒だけでなく、既卒や第二新卒の採用に意欲的な企業が増えています。
第二新卒の強み
第二新卒を採用する企業にとってのメリットは、第二新卒には新卒とは違い、社会人としてのビジネスマナーが身についているということがあります。
たとえ1年未満であっても、社会人として身につけたマナーや商品知識などすべてが既卒にはない強みになります。
第二新卒を歓迎している企業の多くは、経験やスキルよりも柔軟性やポテンシャルに期待してますので、短い職歴を気にしすぎるのではなく、強みを前向きにとらえて、活動することが大切です。
20代の給与
区分 | 20~24歳 | 25~29歳 | 43.9歳 (平均) |
所定内労働時間 | 167時間 | 166時間 | 166時間 |
残業 | 12時間 | 14時間 | 12間 |
月収 | 247,700円 | 289,800円 | 346,700円 |
年間賞与等 | 378,900円 | 663,100円 | 909,000円 |
年収 | 3,351,300円 | 4,140,700円 | 5,069,400円 |
(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)
転職後の給与
給与の変化 | 20~24歳 (%) | 25~29歳 (%) |
1割以上の増加 | 43.7 | 31.0 |
1割未満の増加 | 10.3 | 16.8 |
変わらない | 23.6 | 28.6 |
1割未満の減少 | 8.6 | 7.1 |
1割以上の減少 | 10.6 | 15.2 |
(厚生労働省「令和5年上半期雇用動向調査結果」より)
まとめ
新卒1年未満からの再就職・転職を成功させるためには、「自分ができること」「自分がやりたいこと」「自分に求められること」を事前に把握しておくことが大切です。
採用選考の方法は同じであっても、経験者採用と若手のポテンシャル採用では求められる基準が違ってきます。
再就職・転職活動では、求められていることを理解して、貢献できる経験や強みをアピールすることが大切です。
活動の不安や疑問は自分に合った再就職・転職支援サービスを上手に活用して解消していくことをおすすめします。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス
・各サービス提供企業サイト