危険物取扱者は、消防法で定められた危険物の取り扱いに必要となる国家資格です。
実用的な資格として転職・就職に有利で人気があります。
はじめて受験するのであれば、最も需要の多い乙種第4類からスタートして、取り扱える危険物を広げていくとよいでしょう。
危険物取扱者の試験に、短期間で効率的に合格を目指したい人は、試験に対応したお手頃価格の通信講座を上手に活用することをおすすめします。
短期合格のための危険物取扱者(乙種)通信講座をご紹介します。
危険物取扱者(乙種4類)の通信講座・通信教育
危険物取扱者乙種とは
危険物取扱者免状には、甲種、乙種、丙種の3種類があります。
甲種、乙種は取扱作業およびその立ち合い、丙種は乙種第4類危険物のうち指定された危険物に限り取扱作業をすることができます。
乙種は最も需要が多く、受験者の7割が乙種第4類を受験しています。
乙種で取り扱いできる危険物
- 第1類(酸化性固体)
塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類等 - 第2類(可燃性固体)
硫化リン、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム等 - 第3類(自然発火性物質及び禁水性物質)
カリウム、アルキルアルミニウム、黄りん等 - 第4類(引火性液体)
ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類等 - 第5類(自己反応性物質)
有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物等 - 第6類(酸化性液体)
過塩素酸、過酸化水素、硝酸等
スタディング
スタディング 危険物取扱者講座は、乙種4類合格のための試験対策講座です。
短期間で合格した人の勉強法を徹底的に研究し、短期合格者と同じように効率的に学習できるように開発されています。
スマートフォン・PC・タブレットによりオンラインで受講できるため、忙しい社会人や学生に向いています。
危険物取扱者 乙種4類合格コース
- 基本講座(ビデオ・音声)
- WEBテキスト
- スマート問題集
- 法令暗記ツール
- 模擬試験
講座の特長
- スキマ時間を活かした学習に最適化
- 最適な順番で学べる
- 圧倒的な低価格
受講者の声
限られた時間の中で、より効率的に理解を深めるために、ビデオ講座がある通信教育を探したところ、スタディングにたどりつきました。
過去に間違った問題だけをピックアップして、何度も回答ができるようになっていましたので、自分の苦手な問題だけを集中してトライすることで、短期間で得点力を大きくアップさせることができたと思います。
JTEX
技術講座専門のJTEXは、技術講座専門の通信教育です。
資格取得や技能向上のための技術系通信講座を数多く取り扱っています。
多くの企業も利用する専門性の高い講座を提供しています。
危険物取扱者合格講座(乙種第4類)
- 受講期間3ヵ月
- テキスト1冊(電子ブック対応)
- Web小テスト
- レポート回数3回
講座の特長
- 仕事にも使える専門性の高い通信教育
- レポート添削で学習アドバイス
- 質問券で講師に質問できる
受講者の声
非常に良い教材だと思った。終了後も手もとに置いて必要に応じて参考にできると思う。
フォーサイト
フォーサイト危険物取扱者乙種4類通信講座は、短期合格のための通信教育です。
資格取得のための通信教育専門スクールとして、国家資格を中心に難関対策をしていますので、合格率も高水準を実現しています。
危険物取扱者乙4スピード合格講座
- 受講ガイド
- テキスト
- 問題集
- 無料メール質問
- 模擬試験
講座の特長
- わかりやすいフルカラーテキスト
- ハイビジョン講義映像
- 機能的な過去問題集
通信講座を選ぶポイント
通信講座のコースやカリキュラムには、それぞれ特徴があります。
自分の希望に合う講座を見つけて上手に活用することが大切です。
講座の確認
- 受講料などかかる費用は確認しましたか?
- 受講後に目指せる資格・スキルは希望と合っていますか?
- テキストやコンテンツなどの内容は気に入りましたか?
- 希望するサポートやフォローを受けられますか?
危険物取扱者の資格
危険物とは、ガソリン等の石油類、金属粉等の燃焼性の高い物品のことです。
一定数量以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置かなければなりません。
甲種危険物取扱者
すべての危険物についての取り扱い作業とその保安監督、無資格者の取り扱いに対する立ち会いができる資格です。
乙種危険物取扱者
第1類から第6類の危険物のうち、資格を取得した危険物の取り扱い作業とその保管監督、無資格者の取り扱いに対する立ち会いができる資格です。
- 第1類:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類などの酸化性固体
- 第2類:硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体などの可燃性固体
- 第3類:カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質
- 第4類:ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体
- 第5類:有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなどの自己反応性物質
- 第6類:過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物などの酸化性液体
丙種危険物取扱者
ガソリン、灯油、軽油、重油など引火性液体の危険物に限り取り扱いができる資格です。
保管監督や立ち会いはできません。
危険物取扱者試験
危険物取扱者の試験は甲乙丙の3種類に分かれていて、その資格によって取り扱いのできる危険物が異なります。
乙種4類は最も受験者数が多く全体の7割を占めています。
ガソリンや軽油等、活躍の場が広がる危険物を取り扱うことができるので、人気が高い資格となっています。
受験資格
乙種・丙種の試験については制限なく、誰でも受験することができます。
甲種の試験を受験する場合は、以下のとおり一定の資格が必要です。
- 学歴
大学、短期大学、高等専門学校等で化学に関する学科・課程を修めて卒業した人 - 単位
大学、短期大学、高等専門学校、大学院等で化学の科目を通算して15単位以上修得した人 - 実務経験
乙種危険物取扱者免状を有する人で、危険物製造所等における危険物取扱いの実務経験が2年以上の人 - 学位
修士、博士の学位所持者で、化学に関する事項を専攻した人(外国の同学位) - 資格者
次の4種類以上の乙種危険物取扱者免状を有する人
(第1類まはは第6類、第2類または第4類、第3類、第5類)
試験方法
危険物取扱者試験は甲種、乙種、丙種いずれも筆記試験(マークシート)です。
合格基準は各科目とも60%以上の正解率です。
試験科目
資格 | 試験科目 | 問題数 |
甲種 | 危険物に関する法令 物理学及び化学 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 15問 10問 20問 |
乙種 | 危険物に関する法令 基礎的な物理学及び基礎的な化学 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 15問 10問 10問 |
丙種 | 危険物に関する法令 燃焼及び消火に関する基礎知識 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 5問 10問 |
試験科目の一部免除
乙種の試験において次に該当する人は試験科目の一部が免除されます。
- 乙種危険物取扱者免状を有する人
- 火薬類免状を有する人
- 乙種危険物取扱者免状を有し、かつ火薬類免状を所持する科目免除申請者
丙種の試験において次に該当する人は試験科目の一部が免除されます。
- 5年以上消防団員として勤務し、かつ、消防学校の教育訓練のうち基礎教育または専科教育の警防科の修了者
試験日
- 【前期】4月~9月
- 【後期】10月~3月
試験地
各都道府県の指定された会場
合格率
- 甲種:30%程度
- 乙種:40%程度(乙種第4類は約30%)
- 丙種:50%程度
問い合わせ
一般財団法人 消防試験研究センター
危険物取扱者の試験対策
危険物取扱者の資格を取得するためには、独学や資格・通信講座で勉強する方法があります。
危険物取扱者試験は参考書などのテキストが比較的多く、独学で合格する人もいます。
独学で合格を目指すのであれば、テキストを学習して、過去問題集を3回以上繰り返すことが基本です。
独学に不安がある人や働きながら効率的に合格を目指したい人は、通信講座を上手に活用することをおすすめします。
資格の取得期間
人気の乙種第4類の合格率は30%程度です。
適当な勉強では受かりません。
働きながらの受験であれば、3ヵ月以上の準備期間を設けることをおすすめします。
学習のポイント
テキストの内容を理解して、過去問題集を繰り返すことが基本です。
- 試験範囲全体に目を通す
- わからないところや苦手なところを確認する
- 過去問題集を繰り返し解く
まとめ
危険物取扱者の資格は幅広い業界でニーズがあります。
転職・就職や資格手当、昇格・昇進の期待ができ、スキルアップ、キャリアアップにも有効です。
効率的に短期間で合格を目指すのであれば、通信講座を上手に活用することをおすすめします。
【参考】
・一般財団法人消防試験研究センター
・各スクールウェブサイト