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ITコンサルタントに有利なおすすめ資格

ITエンジニアにとって、キャリアアップとは何でしょうか。

システム開発や運用を行うためにITエンジニアとして必須の免許や資格はありません。

ITエンジニアは資格ではなく、実務で培った経験が重視されるからです。

それでも、資格を取得することで業務経験を体系化したり、応用力、判断力を磨くことができます。

ITスキルを磨き、ステップアップにつながる資格をご紹介します。

ITコンサルに役立つ資格

ITコンサルタントとは

ITコンサルタントは、デジタルやITを活用して、クライアントの課題を解決することが仕事です。

企業の成長戦略を立案し、データ分析、システム開発・導入、プロジェクトの進捗管理など業務は多岐にわたります。

デジタルやITに関係しない経営課題はほぼないといってもよい時代となり、ITコンサルタントの需要は増え続けています。

ITコンサルの種類

  • IT専業系
  • SIer系
  • 戦略系
  • 総合系
  • シンクタンク系 など

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、情報処理に関する代表的な資格です。

経済産業省が情報処理技術者としての知識・技能が一定の水準以上であることを認定する国家試験です。

ITエンジニアとして専門職種の実力を証明するには、高度試験の受験がおすすめです。

ITストラテジストやシステムアーキテクト、プロジェクトマネージャなどを取得すると、中小企業診断士の一次試験のうち「経営情報システム」の科目免除となります。

受験資格

制限なし

試験区分

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験
  • 情報処理安全確保支援士試験

合格率(累計)

  • ITストラテジスト試験:14.4%
  • システムアーキテクト試験:13.9%
  • プロジェクトマネージャ試験:13.3%
  • ネットワークスペシャリスト試験:14.3%
  • データベーススペシャリスト試験:16.1%
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験:16.9%
  • ITサービスマネージャ試験:13.5%
  • システム監査技術者試験:14.3%
  • 情報処理安全確保支援士試験:18.3%

問い合わせ

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター

資格取得のメリット

  • 資格手当が支給される場合がある
  • 高度ITエンジニアとして、業界で高く評価される
社会人に必要なIT基礎知識の資格を取るには-転職・就職に
ITパスポート試験は業種や職種を問わず幅広い分野でITを正しく利用することを目的とした試験です。20代におすすめのITパスポート試験についてご紹介します。

技術士試験

技術士試験は、科学技術分野で高度な専門的応用能力を備えた技術者を認定する国家試験です。

幅広く科学技術部門が設定されていて、ITエンジニアは情報工学部門が近いでしょう。

第一次試験は技術士補試験を兼ねていて、合格すると技術士補となる資格を得られます。

第二次試験に合格すると、技術士として登録することができます。

受験資格

  • 第一次(技術士補):制限なし
  • 第二次(技術士):技術士補となる資格+実務経験

試験日

  • 第一次:11月
  • 第二次:【筆記】7月【口頭】12月から翌年1月の指定日

試験地

北海道、宮城、東京、神奈川、新潟、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

試験内容

  • 第一次:基礎科目、適性科目、専門科目
  • 第二次:筆記試験、口頭試験(口頭試験は筆記試験合格者のみ)

情報工学部門の合格率

50%程度

問い合わせ

公益社団法人 日本技術士会 技術士試験センター

資格取得のメリット

  • 昇進昇格に有利になる場合がある
  • 他の国家試験を取得する場合、技術部門により試験の全て、もしくは一部が免除される(弁理士、中小企業診断士、労働安全コンサルタントなど多数)
技術士・技術士補になるには
技術士の国家資格は国から認められた優れた技術者としての証になりますので、多くの若手が技術士を目指すことはキャリアを築くうえで大いに役立ちます。

ITコーディネータ

ITコーディネータは、経営者の立場に立って、経営とITを橋渡しし、IT経営を実現するプロフェッショナルです。

経済産業省の推進資格になっています。

ITコーディネータ資格を取得するためには、ITコーディネータ試験に合格して、ITコーディネータ資格認定用ケース研修を受講する必要があります。

受験資格

制限なし

試験日

2~3月、5~6月、9~10月

試験内容

多肢選択式(CBT試験)

  1. IT経営の認識に関するプロセス
  2. IT経営を実現するプロセス
  3. IT経営の各領域・プロセス・ステップで共通に推進する取り組み

合格率

50~70%

問い合わせ

特定非営利活動法人 ITコーディネーター協会

資格取得のメリット

  • 経営とIT両方の領域の専門性・即戦力を示すことができる
  • 将来的に経営幹部を目指すことができる

中小企業診断士

中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。

ITストラテジストなどの情報処理技術者試験に合格していると、免除科目がありますので、親和性が高い資格といえます。

受験資格

制限なし

試験日

  • 一次:8月の2日間
  • 二次:【筆記】10月【口述】翌年1月

試験地

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇

試験内容

【一次:筆記試験(多肢選択)】

  1. 経済学・経済政策
  2. 財務・会計
  3. 企業経営理論
  4. 運営管理
  5. 経営法務
  6. 経営情報システム
  7. 中小企業経営・中小企業政策(多肢選択)

【二次:筆記・口述試験】

中小企業の診断および助言に関する実務の事例

合格率

35%程度

問い合わせ

一般社団法人 中小企業診断協会

資格取得のメリット

  • 一定のスキルを証明することができ、社内外で有効
  • コンサルティングを行える
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USCPA(米国公認会計士)

USCPA(米国公認会計士)は、米国の公認会計士資格です。

米国の資格でありながら、日本でも多くの人がチャレンジしています。

州によって日本受験が可能です。

受験資格

USCPA試験の受験資格は、大きく「学位要件」と「単位要件」に分類することができます。州ごとに各要件が異なります。

受験地

アラスカ州、バーモント州、モンタナ州、グアム、ワシントン州などは日本受験が可能です。

試験日

年4回

試験形式

コンピュータ形式の試験となり、受験者はコンピュータのモニター画面に出題される問題に対して解答を入力します。

  • 受験者ごとに異なる問題が出題
  • コンピューター上の各種機能を用いて解答

科目合格制度

USCPA試験では、1科目ずつの受験が可能で、各科目とも75点以上で合格となります。

科目合格の有効期限は18ヵ月で、この期間内に全4科目合格できていない場合には、合格科目が失効してしまいます。

合格率

40~50%

問い合わせ

アメリカ各州の会計士委員会、日本の受験スクール

資格取得のメリット

  • 法務、税務、経済、IT、内部統制などの専門性と英語力を両方証明できる
  • 海外駐在員や海外出張要員などの採用で有利

TOEIC(R)L&Rテスト

多くの企業でTOEICテストのスコアが採用や昇格の条件になっています。

ビジネス英語は外資系企業やグローバル企業だけでなく、幅広い業種・職種で求められるようになっています。

受験資格

制限なし

試験日

毎月1回(午前と午後の2回)

※10月は月2回実施

試験地

全国のエリアごとの試験会場

試験内容

マークシート方式

  • リスニングセッション:約45分・100問
    ・写真描写問題
    ・応用問題
    ・会話問題
    ・説明文問題
  • リーディングセッション:75分間・200問
    ・短文穴埋め問題
    ・長文穴埋め問題
    ・1つの文書/複数の文書

スコアのレベル

  • 860以上
    Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる
  • 730~860未満
    どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
  • 470~730未満
    日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる
  • 220~470未満
    通常会話で最低限のコミュニケーションができる
  • 220未満
    コミュニケーションができるレベルに至っていない

企業が期待するスコア例

  • 中途採用:585~795以上
  • 技術部門:480~720以上
  • 営業部門:525~775以上
  • 国際部門:655~865以上

問い合わせ

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC受験のメリット

  • グローバルエンジニアとしてのスキルアップ
  • 企業が期待するスコアのアピール
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まとめ

ITエンジニアの役割りは幅広く、キャリアパスも多様化しています。

キャリアパスのベースとなる専門領域を習得して、強みとなるスキルを磨くことで、キャリアの可能性が広がります。

新たな資格取得にチャレンジすることは、ITエンジニアとしてのキャリアアップにつながるでしょう。

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【参考】
・総務省ウェブサイト
・経済産業省ウェブサイト