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スポーツ用品の業界研究【概要・動向】

スポーツ用品は、健康への意識の高まりから市場を拡大してきました。

社員の健康が企業の業績向上につながるという考えのもと、健康経営に取り組む企業が増えるなど、全体的にスポーツへの関心は高まっています。

転職・就職で押さえておきたいスポーツ用品業界の概要と動向についてご紹介します。

スポーツ用品業界

スポーツ用品業界は、スポーツ用品類を製造・販売するメーカー、スポーツ用品の卸売業、ウエアや道具などスポーツ用品を揃えて販売する専門店などの小売業で構成されています。

総合スポーツメーカーは自社ブランドの商品を様々な競技で展開したり、海外有力ブランドからライセンス提供を受けて、国内や東アジア地域などで商品を展開しています。

スポーツ専門店はスポーツ用品だけでなく、フットサルコートやゴルフクラブの試し打ちができるスペースを設ける店舗が増えています。

スポーツ用品市場はランニングやスニーカーブームによるスポーツシューズの人気が高く、成長軌道です。

トレーニングウエアやリュックサックなどスポーツ用品を日常的に着用するファッションも広がっています。

ゴルフやランニングなど屋外スポーツ関連が好調で、キャンプや釣りなどアウトドア関連も堅調です。

世界のスポーツ用品メーカー

  • ナイキ(米)
  • アディダス(独)
  • デカトロン(仏)
  • プーマ(独)
  • ニューバランス(米)
  • アンダーアーマー(米)

スポーツ用品メーカー

国内のスポーツ用品会社の多くは自社で製品を製造しているメーカーです。

メーカー各社は新興国市場への展開などグローバル化を進めています。

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で大きな打撃を受けましたが、屋外スポーツから回復しています。

また、テレワークの普及により自宅で使えるスポーツ用品やスポーツウェアなどの需要が高まっています。

アシックス

スポーツ用品の国内最大手。

競技用シューズが中心の総合スポーツ用品メーカーです。

グローバル展開を強化しています。

  • 設立:1977年7月21日
  • 本社:兵庫県
  • 従業員数:8,861人
  • 平均年齢:41歳

ミズノ

野球用品を中心とした総合スポーツ用品メーカー。

野球、競泳、ゴルフなどのウェア、ランニングシューズを展開しています。

技術開発にも積極的です。

  • 創業:1906年4月1日
  • 本社:大阪府、東京都
  • 従業員数:3,782人
  • 平均年齢:43歳

デサント

スポーツウェア専門メーカー。

自社ブランドのほか「ルコック スポルティフ」などを展開しています。

  • 創業:1935年2月
  • 従業員数:2,712人
  • 平均年齢:42歳

ゴールドウィン

スポーツウェア中心のスポーツ用品。

「エレッセ」「ザ・ノース・フェイス」など多数のブランドがあります。

  • 設立:1951年12月22日
  • 本社:東京都(本店:富山県)
  • 従業員数:2,997人

ヨネックス

テニス用品やバドミントン用品が中心のスポーツ用品メーカー。

中国市場が拡大しています。

  • 設立:1958年6月
  • 本社:東京都
  • 従業員数:2,403人
  • 平均年齢:40歳

スポーツ用品卸売業

野球用品、ゴルフ用品、登山用品、釣り道具などのスポーツ用品、ユニフォーム、競泳用水着などの卸売をしています。

少子化でスポーツ競技人口が減少するなか、球技系は頭打ちの状態となっています。

エスエスケイ

スポーツ用品卸大手。

野球、サッカー用品など自社製品も製造しています。

  • 創業:1946年11月1日
  • 本社:大阪府
  • 従業員数:518人

ゼット

卸のほか自社製造の野球用品、トレーニングウエアを展開しています。

  • 設立:1950年12月16日
  • 本社:大阪府
  • 従業員数:592人
  • 平均年齢:45歳

スポーツ用品小売業

各種のスポーツ用品を小売しています。

スポーツウェアを日常生活で着用するファッションスタイルの定着により堅調です。

EC対応により市場拡大を図っています。

アルペン

スポーツ専門店大手。

「アルペン」「スポーツデポ」などを運営しています。

新業態の店舗を積極的に出店しています。

  • 設立:1972年7月
  • 本社:愛知県
  • 従業員数:2,982人
  • 平均年齢:43歳

ゼビオホールディングス

子会社にスポーツ専門店の「ゼビオ」「ヴィクトリア」「ゴルフパートナー」など。

アウトドア売り場を拡充しています。

  • 設立:1973年7月5日
  • 本社:福島県
  • 従業員数:2,576人

ヒマラヤ

中部地盤に全国展開するスポーツショップ。

自社ブランドにも力を入れています。

  • 設立:1991年
  • 本社:岐阜県
  • 従業員数:737人

ゴルフ関連

ゴルフ人口は減少傾向でしたが、密を避けて運動できることで人気が高まっています。

フィットネスへの参入やモバイル向けサービスの強化など、新たな動きも出ています。

住友ゴム工業

ゴルフ、テニス用品メーカー。

「ダンロップ」「ゼクシオ」「スリクソン」などを展開しています。

  • 設立:1917年
  • 本社:兵庫県
  • 従業員数:7,573人

ブリヂストンスポーツ

ブリヂストン子会社のゴルフ用品メーカー。

「ツアーステージ」「ファイズ」などを展開しています。

  • 設立:1972年9月19日
  • 本社:東京都

ゴルフダイジェスト・オンライン

ゴルフ用品やゴルフ場予約サイトを運営。

海外事業に力を入れています。

  • 設立:2000年5月1日
  • 本社:東京都
  • 従業員数:1,123人
  • 平均年齢:38歳

ゴルフ用品

  • ヤマハ:ゴルフ用品、試打クラブレンタル
  • ゴルフ・ドゥ:中古ゴルフ用品中心
  • グローブライド:ゴルフクラブ大手
  • テーラーメイド ゴルフ:ゴルフクラブ大手
  • キャロウェイ ゴルフ:ゴルフクラブ、ゴルフボール
  • マジェスティゴルフ:高級品主力の老舗

スポーツ用品製造・卸売業の売上高

順位企業名売上高
(百万円)
1アシックス404,082
2美津濃(ミズノ)172,744
3アディダスジャパン140,000
4グローブライド120,684
5デサント108,892
6ゴールドウイン98,235
7ヨネックス74,485
8エスエスケイ44,842
9ゼット44,762
10プーマジャパン43,000
11モルテン39,424
12ドーム31,463
13ダンロップスポーツマーケティング30,538
14ムーンスター29,153
15モンベル29,125
16キャロウェイゴルフ25,098
17テーラーメイドゴルフ25,000
18ブリヂストンスポーツ18,826
19ブリヂストンスポーツセールスジャパン16,529
参考住友ゴム工業936,039

スポーツ用品小売業の売上高

順位企業名売上高
(百万円)
1アルペン233,215
2ゼビオホールディングス223,282
3メガスポーツ63,259
4ヒマラヤ62,133
5ベルカデイア50,447
6ゴルフダイジェスト・オンライン39,594
7ムラサキスポーツ34,239
8タカミヤ33,700
9ヴィクトリア26,553
10ワールドスポーツ25,733
11上州屋23,769
12つるや23,018
13かめや釣具16,097
14二木ゴルフ14,919
15アサヒレジャー10,406
16イシグロ10,150
17好日山荘9,213
18カムイ7,830
19加茂商事6,281
20シラトリ5,000

(帝国データバンク『業界動向2023-Ⅰ』より)

スポーツ用品業界の採用市場

スポーツ用品業界では、多くの企業で海外市場での販売力強化や新商品開発に注力する動きが見られるようになっています。

高いモチベーションで変化に対応していく人材が求められます。

スポーツ経験は就職の条件ではありませんが、スポーツ経験が活かされることもあり、多くのスポーツ経験者が営業職などで活躍しています。

販売職は新卒・中途採用ともに求人ニーズがあります。

まとめ

スポーツ用品業界では、ブランド力の強化やデジタル技術の活用などでグローバルな事業展開を進めています。

新しいライフスタイルに適応した取り組みにより、需要の取り込みを目指しています。

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【参考】
・総務省ウェブサイト
・一般社団法人日本スポーツ用品工業協会
・一般社団法人日本ゴルフ用品協会
・日本経済新聞出版『日経業界地図2023年版』
・東洋経済新報社『四季報業界地図2023年版』