監査法人の業界研究


監査法人には会計不祥事の発覚により厳格監査が求められるようになっています。

多くの人材が必要になるなか、会計士不足は深刻で、大手でも人材獲得に苦戦する状況です。

監査法人の転職・就職で押さえておきたい基礎知識、業界動向、採用市場をご紹介します。

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監査法人業界の最新動向(2021年)

監査法人

監査法人は企業の決算や財務状態が適切かを見極める監査集団で、全国に多数あります。

統合や再編を繰り返し、現在はEY新日本、トーマツ、あずさ、PwCあらたの4大監査法人が上場企業の7割以上を監査しています。

企業の不適切な会計処理が発覚して、監査法人にはより時間をかけた厳格監査が求められるようになりました。監査法人の人材不足は深刻で、人材獲得競争は激化しています。

監査法人では、採算を重視した監査先の選別や監査仕訳にAIを導入するなど対策を進めています。

国内監査法人

  1. 有限責任監査法人トーマツ
  2. あずさ監査法人
  3. EY新日本有限責任監査法人
  4. PwCあらた監査法人
  5. 太陽有限責任監査法人
  6. PwC京都監査法人
  7. 東陽監査法人
  8. 仰星監査法人
  9. BDO三優監査法人

世界10大会計事務所

  1. デロイト・トウシュ・トーマツ(米)
  2. プライスウォーターハウスクーパース(英)
  3. アーンスト・アンド・ヤング(英)
  4. KPMG(蘭)
  5. BDO(ベルギー)
  6. RSMインターナショナル(英)
  7. グラントソントン・インターナショナル(英)
  8. クロウ・グローバル(米)
  9. ネクシア・インターナショナル(英)
  10. ベーカーティリー・インターナショナル(英)

国内4大監査法人

上場企業の監査では、4大監査法人が7割以上を担当しています。監査の厳格化により、大手でも人材獲得に苦戦するようになっています。

有限責任監査法人トーマツ

  • 売上高:1,087億円
  • 公認会計士:3,237人
  • 主なクライアント:三菱UFJFG、ソフトバンクグループ、イオン

EY新日本有限責任監査法人

  • 売上高:992億円
  • 公認会計士:2,972人
  • 主なクライアント:日立製作所、キヤノン、みずほFG

あずさ監査法人

  • 売上高:1,004億円
  • 公認会計士:3,146人
  • 主なクライアント:NTT、三井住友FG、ホンダ

PwCあらた有限責任監査法人

  • 売上高:487億円
  • 公認会計士:906人
  • 主なクライアント:トヨタ自動車、ソニー、東京海上HD

公認会計士の採用市場

公認会計士の求人・転職

採用市場における公認会計士のニーズは高まり続け、リベンジ転職やキャリアアップ、キャリアチェンジのチャンスが広がっています。

監査法人の人材不足は深刻で、会計監査以外にIFRS導入の支援や内部統制の再構築、管理会計制度の見直し、日系企業の海外進出に係る会計アドバイザリーなどの案件増加により、公認会計士試験合格者の採用が活発になっています。

公認会計士・税理士の給与

区分20~24歳25~29歳41.8歳(平均)
所定内労働時間149時間159時間153時間
残業22時間20時間26時間
月収303,600円371,300円527,800円
年間賞与等531,900円830,900円1,333,500円
年収4,175,100円5,286,500円7,667,100円

(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」より)

公認会計士のキャリアパス

公認会計士の主な就業先は監査法人ですが、専門性を活かして活躍の場を広げています。コンサル業界や一般企業への転職も増えています。

監査法人

監査法人には4大監査法人、準大手~中堅監査法人、中小監査法人があります。

4大監査法人は、専門性を高めスキルを磨きたい人に向いています。準大手~中堅監査法人では、総合的なキャリアを積むことができます。中小監査法人は、独立を目指す人にとって独立の準備期間として経験しておくことが有効といえます。

コンサルティング

財務会計をベースとしたコンサルティング領域のことをFinancial Advisory Service(FAS)と呼びます。FAS会社では公認会計士の採用ニーズが高まっています。

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税理士法人

税理士法人(会計事務所)の領域でも公認会計士の採用ニーズが高まっています。一般的な税務顧問業務以外にも中小企業のM&Aや事業再生、組織再編、連結決算、IPO支援など財務会計分野のアドバイザリー案件などを扱うことが多くなっています。

金融機関

公認会計士の有力な転職先となっているのか金融機関です。メガバンクを中心とした大手金融機関では社内の経理ポジションを中心に公認会計士の採用を進めています。

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一般事業会社

上場企業や外資系企業ベンチャー企業内で活躍する公認会計士が増えています。経理・財務、内部監査、M&A、IPOなどで専門性が活かせます。

公認会計士の転職活動

公認会計士の人材獲得競争は激化しています。監査法人をはじめとしてさまざまな可能性があります。

希望のキャリアを実現するために、公認会計士のキャリアに精通した転職エージェントを利用して、チャンスを広げることをおすすめします。

20代後半の転職

20代の転職では、多くの選択肢があるといえます。大手・中堅の監査法人やコンサルティングファーム、金融機関、一般企業などへの転職が見られます。

20代は経験以上にポテンシャルが重視されますので、英語力やコミュニケーション能力などが評価されます。

転職活動の期間

一般的に書類選考から内定が出るまでに1ヵ月~2ヵ月程度かかっています。転職準備や現職の引継ぎなどの期間を考慮すると、転職活動には3ヵ月~5ヵ月の期間が必要となるでしょう。

内定が出てからの回答期限

中途採用の内定が出てからの回答は、新卒とは異なり、早めにすることが求められます。期間にすると、1週間~10日程度になります。

回答期限が1ヵ月であったとしても、早めに意思表示する方がよいでしょう。

転職エージェントを利用するメリット

  • すぐに転職するのではなくてもキャリアについて相談できる
  • 非公開・好条件の求人情報を多く保有している
  • 応募書類の添削、面接日の調整など転職サポートを受けられる
  • 給与などの条件や入社日の交渉を代行してもらえる
  • 無料で転職支援サービスを利用できる
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まとめ

監査法人業界が直面している課題は会計士不足です。公認会計士の採用市場は20代や公認会計士試験合格者の採用にも積極的ですので、キャリアチェンジ、キャリアアップのチャンスが豊富です。

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