手作り雑貨などの作品を販売してみたいけれど、
「あまり費用はかけられない」
「生活スタイルは変えたくない」
「リスクは避けたい」
という人も多いのではないでしょうか。
趣味を活かして低コストでハンドメイドの販売をはじめるなら、ハンドメイドマーケット(オンラインマーケット)の利用をおすすめします。
ハンドメイドマーケットのサービス
ハンドメイドマーケットとは
ハンドメイドマーケットとは、ハンドメイド作品の購入や出品・販売ができるオンラインマーケットのことです。
アクセサリーや雑貨、家具、食品などさまざまなジャンルの作品が販売されています。
趣味や特技を活かしてハンドメイド作家として活躍する人が増えています。
特にスキルがなくても、ハンドメイドのノウハウを教えてくれる通信講座や動画、本がありますので、作り方を学んで作家デビューすることができます。
すべての工程がハンドメイドではなくても、オリジナルデザインを外部発注した作品やリメイク品も出品OKです。
作品のカテゴリー
- アクセサリー
- バッグ・小物
- 雑貨
- 家具・インテリア
- 食器・キッチン
- 食べ物 など
出品できないもの
- 転売品
- 既製品
- キャラクターの生地など著作権や商標権の侵害に当たるもの
- ブランド品の加工品
- 化粧品 など
minne
minneは国内最大のハンドメイドマーケットです。
圧倒的な認知度と集客力が強みです。
若手の作家が多く、はじめてでも利用しやすいマーケットです。
サービスの内容
- 会員登録料:無料
- 月額使用料:無料
- 販売手数料:10.56%
- 登録作家数:80万件超
- 登録作品数:1,400万点以上
Creema
Creemaはハンドメイドマーケットのパイオニアです。
作品のジャンルは幅広く、プロの作家も多く登録しています。
本業化を目指す人にもおすすめです。
サービスの内容
- 会員登録料:無料
- 月額利用料:無料
- 販売手数料:10%
- 登録作家数:19万人
- 登録作品数:1,000万点以上
ハンドメイドマーケットを利用する流れ(例)
ハンドメイドマーケットを利用するには、Webサイトからの登録が必要になります。
登録する
ハンドメイドマーケットで作品を購入したり、出品・販売するには、会員登録をする必要があります。
作品を出品・販売するには、クリエイター(作家)登録も必要になります。
登録画面で基本情報や銀行口座情報を入力します。
出品する
作品を登録して出品します。
作品の特徴が伝わるように情報を入力します。
- 作品名
- 作品の写真
- 作品の説明文
- 価格
- 在庫数
- 配送方法・送料
- 発送までの目安 など
受注のお知らせ
出品した作品が売れると、受注のお知らせがメールで届きます。
注文の内容はマーケットサイトの管理画面から確認できます。
発送する
管理画面で入金を確認してから作品を発送します。
「発送完了」または「受取完了」で取引が完了します。
取引完了のタイミングはマーケットの運営会社によって異なります。
振込申請・入金
決済は運営会社が代行しますので、クリエイター(作家)は運営会社に振込を申請します。
毎月自動的に入金されるサービスもあります。
ハンドメイドマーケットのメリット
作品はネットショップでも販売することができますが、ハンドメイドマーケットを利用するメリットとは何でしょうか?
出品費用がかからない
モール型のネットショップは売れなくても出店料がかかりますが、ハンドメイドマーケットは、作品を出品して売れたら販売手数料を支払うシステムですので、売れなければ費用がかかることはありません。
ショップ運営の手間がない
自作のネットショップは作成から管理、集客まで自分で行いますが、ハンドメイドマーケットではその手間がかかりません。
購入者とのやり取りが不要
ハンドメイドマーケットの運営会社が決済を代行してくれるので、購入者との金銭のやり取りをする必要がありません。
ハンドメイドマーケットのページ作成
ページ作成のポイント
ハンドメイドマーケットのページは、スマホさえあれば簡単に作成できます。
作品ページの情報は、売上に大きく影響しますので、購入したくなる作品ページを作成することがとても重要です。
プロフィール
販売者(作家)名とプロフィール写真は、ブランド名とロゴのようなものです。
マーケットで作品を購入する人は、作品だけでなく、作家の想いやストーリーに共感して購入する場合が多いとされています。
プロフィールは作家の背景や作品に対する姿勢などが伝わるよう丁寧に作成します。
アピールできる経歴や受賞歴、資格などは信頼度アップにつながります。
作品一覧
作品は1点からでも出品できますが、複数の作品が並んでいる方が作品一覧ページの充実度はアップします。
作品一覧ページが充実している方がまとめ買いやリピート率が高くなります。
作品写真
作品写真は売上に直結するといっても過言ではありません。
作品の魅力が伝わる写真、使用シーンがイメージできるような写真を掲載します。
ページの更新
作品ページは一度作ったら終わりというわけではなく、買い物しやすいページになっているか定期的に見直すことが大切です。
新作がある場合だけでなく、よりよいページにするために週1程度の更新をするのがよいでしょう。
作品の説明
スマホで閲覧する人が多いので、長すぎて読みづらい説明はNGです。
最初の数行にわかりやすくまとめるのが効果的です。
作品の順番
作品の順番は定期的に並び替えましょう。
売りたい作品を先頭にしたり、カテゴリー別にまとめたりすることができます。
作品のラインナップ
売れる作品はシリーズ化したり、売れない商品は色を変えるなど必要に応じてラインナップを見直すことも大切です。
写真の撮影
写真は練習することで上達していきます。
背景の色や素材を変えるなど、自分の作品の魅力が伝わる写真を撮影しましょう。
お知らせ
お知らせ情報を掲載すると、作家活動の様子が伝わりやすくなります。
再訪する人も増えます。
- 新作情報
- リアルイベントの告知
- キャンペーン情報
- 人気作品の案内
- 進捗状況 など
会社員の副業
副業からフリーランスへ
ハンドメイドマーケットでスキルアップをして、実績を積んでフリーランスとして独立する人もいます。
会社員がすぐに独立するのではなく、まずは副業としてハンドメイドマーケットで、自信をつけるのは有効な手段といえます。
副業の法人化
個人で副業をスタートしても、安定して利益を上げられるようになると、法人化した方が仕事がしやすいケースがあります。
また税金の面でも法人化した方がよいケースがあります。
個人事業では利益が上がると、税率も上がります。
法人の税率はほぼ一定ですので、ある一定程度の金額を超えると法人化した方が利益としては有利とされています。
ただし、所得がない場合、個人に所得税は発生しませんが、法人化すると赤字であっても法人住民税が課せられます。
会社員の確定申告
副業で20万円を超える所得がある場合には、会社員であっても個人で確定申告が必要になります。
所得の計算は給与以外の収入から必要経費を引いた金額が20万円を超えるかどうかで確認します。
会社員で確定申告が必要な人
- 各種の所得金額の合計が20万円を超える人
- 給与の年間収入金額が2000万円を超える人
- 同族会社の役員や親族
- 災害減免法により源泉徴収法の猶予などを受けている人
- 源泉徴収義務のないところから給与等を受けている人
- 退職所得の税額が源泉徴収された金額より多くなる人
まとめ
副業として最初に作品を売るなら、ハンドメイドマーケットはチャレンジしやすい場といえるでしょう。
売ってみたい作品があれば、まずは出品して、売れるかどうか反応を見てみることをおすすめします。
【参考】
・厚生労働省「副業・兼業」
・国税庁ウェブサイト
・各サービス提供企業サイト