産休や育休中は会社の仕事を休んで出産や育児を優先できる期間です。
それでも、
「体調がいいときには働きたい」
「出産までは仕事をしたい」
「スムーズに職場復帰したい」
「保育園が決まらないので復職できない」
「少しでも収入を増やしたい」
など、さまざまな理由から副業したいという人も多いのではないでしょうか。
そんな産休・育休中の女性におすすめの副業をご紹介します。
産休・育休中にできる副業
産休・育休中の副業
産休・育休中は体調を整えたり、子どもの育児が優先されるので、自分の状況に柔軟に合わせられる仕事を選ぶとよいでしょう。
産休・育休中に向いている副業
休業中は自由度の高い副業が向いています。
- 自宅で作業できる
- 空き時間に作業できる
- 無理なく自分のペースでできる
- パソコンやスマホで作業できる
- 経験やスキルを活かすことができる
副業に役立つツール
休業中に効率よく副業をするために役立つツールは準備しておくことをおすすめします。
無料で使える便利なアプリは積極的に活用するとよいでしょう。
- パソコンとWiFiの環境
- メール
- SNSなどのコミュニケーションアプリ
- オンライン会議ができるアプリ など
※休業中であっても会社員が副業をするのであれば、会社に副業のルールがあるかどうかを調べておくと安心です。
在宅ワーク
在宅ワークは自宅で好きな時間に作業する働き方です。
自分のライフスタイルに合わせて働くことができ、簡単にはじめられるものから専門性を活かせるものまであります。
結婚、妊娠、出産、子育てなどライフスタイルが変化しやすい女性に人気です。
副業ではじめた在宅ワークが軌道にのって起業する人もいます。
在宅ワークの魅力
- 通勤しなくてもいい
- 交通費がかからない
- 場所に制限がない
- 好きな時間にできる
- 気軽にスタートできる
在宅ワークの例
- データ入力
- 文字起こし
- アンケートモニター
- ライター
- デザイナー
- ハンドメイド作家
- オンライン秘書
- コールセンター など
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、仕事を発注する企業が不特定多数の人に業務委託するという意味です。
自宅でできる案件が多く、副業としても人気が高くなっています。
在宅ワークで副業しようと思うなら、まずはクラウドソーシングサイトに登録して、やりたい仕事があるかどうか探してみてはいかがでしょうか。
事務・軽作業
- データ入力
- 文字起こし
- ブログ記事作成
- 質問・アンケート
- データ分類・カテゴリー分け など
スキルを活かせる仕事
- Webデザイン
- オンライン秘書
- バナー・ロゴ制作
- ビジネスサポート
- 翻訳・通訳 など
スキルマーケット
スキルマーケットは、自分の特技やスキルなど得意なことをサービスとして売ることができるマッチングサービスです。
無料で出品できて、多くのユーザーがいるので、イチから集客する必要がありません。
サービスに活かせるスキル
- 特技や趣味
- 好きなこと
- 本業での経験
- 士業などの資格
サービスの種類
イラスト作成や動画編集、ビジネスから悩みの相談まで自分の得意を何でも出品できます。
- 制作系
・似顔絵、イラスト
・デザイン作成
・Webサイト制作 - 相談系
・占い
・メイク、ファッション
・健康法、トレーニング など
アンケートモニター
アンケートモニターは、スキマ時間などに短時間で副業したい人におすすめです。
モニター登録したサイトの市場調査アンケートに答えて、現金や電子マネー、ギフト券などに交換できるポイントをためることができます。
体調がいいときや時間が空いたときに、短時間で作業することができます。
Webアンケート
定期・不定期に届くアンケートのなかから、好きなものを選んで、スマホなどから回答するアンケートです。
企業からのアンケート
性別や住んでいる地域など数問の簡単な質問に答えるアンケートです。
ホームユースアンケート
自宅で商品を実際に使用して、感想などを答えるアンケートです。
ハンドメイド
趣味などの作品がある人や創作作業が好きな人は、作品をハンドメイドマーケットで売って、収入を得ることができます。
アクセサリーや雑貨、家具、食品などさまざまなジャンルの作品が販売されています。
特にスキルがない人でも作り方やノウハウを学んではじめることができます。
作品のカテゴリー(例)
- アクセサリー
- バッグ・小物
- 雑貨
- 食器・キッチン
- 家具・インテリア
- 食べ物 など
出品できないもの
- 転売品
- 既製品
- 著作権や商標権の侵害に当たるもの
- ブランドの加工品
- 化粧品 など
アフィリエイト
ブログやSNSの記事にアフィリエイト広告を掲載して、収入を得ることができます。
ブログをしていない人でも、無料で使えるブログサービスがありますので、コストをかけずに副業をスタートすることができます。
広告のカテゴリー(例)
- 健康・美容
- 食品・グルメ
- ファッション
- 旅行
- 暮らし
- 趣味・スポーツ など
テーマの決め方
ブログをしている人であれば、ブログの内容に合ったプログラムを選びます。
初心者であれば、コンテンツを作成しやすいテーマを選ぶことをおすすめします。
- 知識や経験のあるジャンル
- 好きなジャンル
- 興味のあるジャンル
産休・育休の基礎知識
産休とは
産休とは、産前休業と産後休業のことです。
会社が独自の制度を設けていることもありますので、まずは利用できる制度を確認してみましょう。
産前休暇
出産予定日の6週間前(双子の場合は14週間前)から、請求すれば取得できます。
出産日は産前休業に含まれます。
産後休暇
出産の翌日から8週間は就業できません。
産後6週間を過ぎたあと、本人が請求し、医師が認めた場合は就業できます。
育休とは
育休とは、育児休業のことで、子どもが1歳に達するまでの期間、育児のために会社を休業できる制度です。
雇用形態にかかわらず条件を満たせば取得できます。
子どもが保育園に入れないなどの一定の条件を満たす場合には、最長2歳になるまで育児休業を延長することができます。
育児休業給付
育休中は企業に給与の支払い義務はなく、雇用保険から育児休業給付が支給されます。
給付金を受け取りながら副業をすることはできますが、給付金と副業の月収入の合計が育児休業前の給与の80%を超えた場合、育児休業給付は支給されません。
育児休業給付は非課税であり、保険料免除もあることから、休業前の手取り給与と比較した場合、概ね8割程度支給されることになります。
復職
子どもを育てている場合、復職後にも利用できる制度があります。
上手に活用することをおすすめします。
短時間勤務制度
3歳未満の子どもを育てている場合、一定の条件を満たせば勤務時間を短時間勤務(原則1日6時間)に変更することができます。
所定外労働の制限
3歳未満の子どもを育てている場合、一定の条件を満たせば所定外の勤務をしないことを申し出ることができます。
子の看護休暇
小学校入学前の子どもを育てている場合、年次有給休暇とは別に、1年につき5日間、子どもが2人以上なら10日間、病気やけがをした子どもの看護、予防接種、健康診断のために休暇を取得することができます。
時間外労働・深夜業の制限
小学校入学前の子どもを育てている一定の場合、時間外や深夜の勤務をしないことを申し出ることができます。
まとめ
出産するとこれまでと全く同じように働くということが難しくなって、働き方を変えなくてはならない人も出てくるでしょう。
たとえ休業前と同じではなくても、柔軟にキャリアを継続して、新たな可能性を見つけることに副業が役立つかもしれません。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・各サービス提供企業サイト