キーワード解説
パートタイマーとは
パートタイマーとは、法令上の用語ではありませんが、「1週間の所定労働時間が、同一の事業主に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」(パートタイム労働法)を指しています。
1週間の労働時間が正社員より短い場合は、「パートタイマー」「アルバイト」「嘱託社員」「臨時社員」「契約社員」など、会社により呼び方は異なっても、法律的にはすべてパートタイム労働者の扱いとなります。
パートタイム労働者も、労働者のためのさまざまな規定について、正社員と同様に扱われます。賃金、休日・休暇、退職、解雇などの規定はもちろん、一定の要件を満たす場合には、育児・介護休業法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法が適用されます。
パートタイム労働者・有期雇用労働者に関する法律改正
パートタイム労働者に関してはパートタイム労働法、有期雇用労働者に関しては労働契約法に規定がありました。しかし、同じ非正規雇用という枠組みであるため、両者について共通する部分を一つにして「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」として改められました。
労働条件の文書交付義務
パートタイム労働者を雇い入れる際にも、労働条件を明示することが義務づけられています。1日だけ雇用するアルバイトにも労働条件通知書などで労働条件の明示が必要となっています。
待遇決定にあたっての説明義務
求めがあった場合には、待遇の決定にあたって考慮した事項について、会社はパートタイム労働者へ説明する必要があります。
正社員との待遇確保の促進
通常の労働者と同視すべきパートタイム労働者の待遇を正社員と差別的に取り扱うことは禁止されています。働き方に応じて、賃金の決定や教育訓練、福利厚生などにおいて、正社員と均衡のとれた待遇を確保することが義務化されています。
正社員への転換の推進
パートタイム労働者から正社員への転換を推進するための措置が義務づけられています。
苦情処理・紛争解決援助
会社にはパートタイム労働者とのトラブルを自主的に解決することの努力義務と、紛争解決援助の仕組みを整備することが必要とされています。


