日本標準職業分類とは

キーワード解説

日本標準職業分類

日本標準職業分類とは、法令に基づく統計基準として職業に関して分類したもののことです。

公的統計の統一性または総合性を確保し、利用の向上を図ることを目的としています。

公的統計を職業別に表示するために、個人が従事している仕事の類似性に着目して区分し、それを体系的に配列した形で設定されています。

変化に応じて改定が行われ、現行の日本標準職業分類は平成21年改定のものです。

日本標準職業分類に準拠して、職業紹介事業や求人の募集などで共通して使用するための「厚生労働省編職業分類」が編集されています。

厚生労働省編職業分類は日本標準職業分類に準拠していますが、細分類は、ハローワークなどで使いやすいものとなるように、求人求職取り扱い状況の利用実績を見て、固有に設定されています。

分類に関する統計基準としては、日本標準職業分類の他に、「日本標準産業分類」、「疾病、傷害及び死因の統計分類」が設定されています。

管理的職業従事者

事業経営方針の決定・経営方針に基づく執行計画の樹立・作業の監督・統制など、経営体の全般または課以上の内部組織の経営・管理の職業です。

国・地方公共団体の公務員も含まれます。

  1. 管理的公務員
  2. 法人・団体役員
  3. 法人・団体管理職員
  4. その他の管理的職業従事者

専門的・技術的職業従事者

高度の専門的水準において、科学的知識を応用した技術的な仕事に従事するもの、および医療・教育・法律・宗教・芸術・その他の専門的性質の仕事です。

  1. 研究者
  2. 農林水産技術者
  3. 製造技術者(開発)
  4. 製造技術者(開発を除く)
  5. 建築・土木・測量技術者
  6. 情報処理・通信技術者
  7. その他の技術者
  8. 医師・歯科医師・獣医師・薬剤師
  9. 保健師・助産師・看護師
  10. 医療技術者
  11. その他の保健医療従事者
  12. 社会福祉専門的職業
  13. 法務従事者
  14. 経営・金融・保険専門職業従事者
  15. 教員
  16. 宗教家
  17. 著述家、記者、編集者
  18. 美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者
  19. 音楽家、舞台芸術家
  20. その他の専門的職業従事者
製造技術者の仕事(種類と分類)-職種研究に
製造業の技術者とは、食品、電気・電子、機械、化学などの製品の開発・設計から生産の技術的な業務に従事する技術者のことです。
情報通信技術者の仕事(種類と分類)-職種研究に
情報通信技術者とは情報処理および情報通信に関する専門知識・経験をもって、技術的な業務に従事する技術者のことです。
医療従事者の仕事(種類と分類)-転職・就職・職種研究に
医療分野にはさまざまな専門的・技術的な職種があります。需要の多い医療従事者について種類と分類をご紹介します。

事務従事者

一般に課長以上の職務にあるものの監督を受けて、庶務・文書・人事・調査・企画・会計などの仕事、ならびに生産関連・営業販売・外勤・運輸・通信に関する事務および事務用機器の操作の仕事です。

  1. 一般事務従事者
  2. 会計事務従事者
  3. 生産関連事務従事者
  4. 営業・販売事務従事者
  5. 外勤事務従事者
  6. 運輸・郵便事務従事者
  7. 事務用機器操作員
事務職のキャリア(種類と分類)-職種研究に
あらゆる企業や組織には事務の仕事があり、事務職はさまざまな業務を担当しています。事務にはどのような仕事があるのか、事務職の種類と分類についてご紹介します。

販売従事者

有体的商品の仕入れ・販売、不動産・有価証券などの売買の仕事、有体的商品・不動産・有価証券などの売買の仲立・取次・代理などの販売類似の仕事、商品の売買・製造・サービスなどに関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結、保険の代理・募集などの営業の仕事です。

  1. 商品販売従事者
  2. 販売類似職業従事者
  3. 営業職業従事者
販売職の仕事(種類と分類)-職種研究に
販売職は流通・小売業界おいて代表的な職種です。取り扱う商品やサービスによって、販売スタイルは変わってきます。販売職の種類と分類についてご紹介します。
営業職のキャリア(種類と業務)-職種研究に
ビジネスパーソンの代表的な職種の営業職。同じ営業職であっても、仕事内容は業界や担当で大きく異なります。営業職の種類と分類についてご紹介します。

サービスの職業

個人の家庭における家事サービス、介護・身の回り用務・調理・接客・娯楽など個人に対するサービス、および他に分類されないサービスの仕事です。

  1. 家庭生活支援サービス職業従事者
  2. 介護サービス職業従事者
  3. 保健医療サービス職業従事者
  4. 生活衛生サービス職業従事者
  5. 飲食物調理従事者
  6. 接客・給仕職業従事者
  7. 居住施設・ビル等管理人
  8. その他のサービス職業従事者
サービス職の仕事(種類と分類)-職種研究に
サービス職は幅広いビジネスを最前線で支えています。未経験からチャレンジできるものも多くあります。サービス職の種類と分類についてご紹介します。

保安職業従事者

国家の防衛、社会・個人・財産の保護、法と秩序の維持などの仕事です。

  1. 自衛官
  2. 司法警察職員
  3. その他の保安職業従事者

農林漁業従事者

農作物の栽培・収穫、養蚕・家畜・家きん・その他の動物の飼育、材木の育成・伐採・搬出、水産動植物の捕獲・採取・養殖をする仕事、およびその他の農林漁業類似の仕事ならびにこれらに関連する仕事です。

  1. 農業従事者
  2. 林業従事者
  3. 漁業従事者

生産工程従事者

生産設備の制御・監視の仕事、機械・器具・手動具などを用いて原料・材料を加工する仕事、各種の機械器具を組立・調整・修理・検査する仕事、製版・印刷・製本の作業、生産過程で行われる仕事に関連する仕事および生産に類似する技能的な仕事です。

  1. 生産設備制御・監視従事者(金属製品)
  2. 生産設備制御・監視従事者(金属製品を除く)
  3. 機械組立設備制御・監視従事者
  4. 製品製造・加工処理従事者(金属製品)
  5. 製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く)
  6. 機械組立従事者
  7. 機械整備・修理従事者
  8. 製品検査従事者(金属製品)
  9. 製品検査従事者(金属製品を除く)
  10. 機械検査従事者
  11. 生産関連・生産類似作業従事者
食料品製造・加工の仕事(種類と分類)-転職・就職に
食料品は、生産や輸入、製造・加工、流通などを経て、消費者に届けられます。食料品にはさまざまな種類があり、製品を製造・加工する多くの仕事があります。
機械整備・修理の仕事(種類と分類)-転職・就職・職種研究に
機械の整備や修理をする業務には専門的な能力が必要となります。特殊能力として需要は多く、資格や経験のある人材は常に求められています。
製品・機械検査の仕事(種類と分類)-転職・就職・職種研究に
製品や機械などの生産工程には、検査の仕事があります。製品・機械検査の仕事について種類と分類をご紹介します。

輸送・機械運転従事者

機関車・電車・自動車・船舶・航空機などの運転・操縦の仕事、およびその他の関連する仕事、ならびに定置機関・機械および建設機械を操作する仕事です。

  1. 鉄道運転従事者
  2. 自動車運転従事者
  3. 船舶・航空機運転従事者
  4. その他の輸送従事者
  5. 定置・建設機械運転従事者
運転手・操縦士の仕事(種類と分類)-転職・就職・職種研究に
輸送には、自動車やバス、電車、船、飛行機などの手段があります。それぞれの輸送の運転手や操縦士になるには、職種ごとに免許や資格が必要となります。
建設機械運転の仕事(種類と分類)-転職・就職に
機械運転には多くの種類があります。定置・建設機械運転は、専門性が高く、資格者の求人ニーズは安定しています。定置・建設機械運転の種類と分類についてご紹介します。

建設・採掘従事者

建設の仕事、電気工事に係る作業を行う仕事、ダム・トンネルの掘削などの仕事、鉱物の探査・試掘・採掘・採取・選鉱の仕事です。

  1. 建設躯体工事従事者
  2. 建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)
  3. 電気工事従事者
  4. 土木作業従事者
  5. 採掘従事者
建設技術者・技能者の仕事(種類と分類)-職種研究に
建築や土木などの建設工事には、多くの技術者や技能者が携わっています。建設技術者・技能者の種類と分類についてご紹介します。

運搬・清掃・包装等従事者

主に身体を使って行う定型的な作業のうち、運搬・配達・梱包・清掃・包装等の職業です。

  1. 運搬従事者
  2. 清掃従事者
  3. 包装従事者
  4. その他の運搬・清掃・包装等従事者

分類不能の職業

いずれの項目にも分類できない職業です。

  1. 分類不能の職業

【参考】
・総務省「統計基準等」
・ハローワークインターネットサービス

転職・就職に役立つ用語集
転職・就職活動ではさまざまな専門用語や人事用語が登場します。20代・第二新卒の転職・就職に役立つ用語を集めて解説しています。必要な情報を転職・就職活動にお役立てください。

 

  • 日本標準職業分類は統計基準として職業を分類したもの
  • ハローワークなどでは厚生労働省編職業分類が使用される