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営業職の仕事(種類と分類)-職種研究に

営業職は自社製品やサービスなど商品を販売する職種です。

同じ営業職であっても、仕事内容は業界や扱う商品、企業の規模などで大きく変わってきます。

営業職の種類と分類についてご紹介します。

営業職の種類

営業職とは

日本標準職業分類では、営業職業従事者について、

「他人を訪問し、有体的商品の販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結の仕事に従事するもの、及び金融・保険の商品の販売に関する勧誘・募集・契約締結の仕事に従事するもの、並びに不動産、サービスの販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結の仕事に従事するもの」

を分類しています。

営業職の分類

  1. 食料品営業
  2. 化学品営業
  3. 医薬品営業
  4. 機械器具営業
  5. 通信・システム営業
  6. 金融・保険営業
  7. 不動産営業
  8. その他の営業

食料品営業

食品業界の営業は、食料品の販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結を行います。

業種や企業規模が幅広く、求められる営業職も応募先により変わってきます。

営業の業務

ルートセールス、企画営業、海外営業など

  • 小売店の担当
  • 卸・問屋の担当
  • スーパーの担当
  • 飲食店の担当など

採用市場

文系の採用が多く、女性の人気も高い業界です。

ビール・飲料系は男性の採用が多い傾向です。

店舗ごとに商品の種類や割り当てを提案しますので、季節、地域、店舗による売れ筋を判断する能力が求められます。

店舗に自社製品を多く置いてもらうためには、信頼と実績の積み重ねが必要になります。

化学品営業

化学業界の営業は、化学品の販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結を行います。

化学メーカーの多くは、最終製品を生産するメーカーに製品を販売しますので、BtoBが主流の営業となります。

営業の業務

技術営業・企画、ルートセールスなど

  • 製品ごとの担当
  • エリアごとの担当
  • 海外営業 など

採用市場

採用は理系が多い傾向です。

製品やサービスごとに事業部門で営業を担当します。

営業職にも技術的な知識や専門性が求められます。

医薬品営業

医薬品業界の営業は、医薬品の販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結を行います。

営業職には、専門性とグローバルに活躍できる力が求められます。

営業の業務

ルートセールス、MRなど

  • 病院・医療機関の担当
  • 開業医の担当
  • 医薬品卸との関係構築 など

採用市場

MRの転職市場は活発です。

外資系企業が多い医薬品業界。

実力次第で転職のチャンスもキャリアアップも可能です。

病院やドクターに自社が開発した薬の情報を提供して、契約を取るために、基礎知識はもちろん、ドクターからの質問に答えられるようにしておかなければなりません。

また医薬品卸との良好な関係が成果を大きく左右します。

機械器具営業

機械・電機業界の営業は、生産機器、電機器具、輸送用機器などの販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結を行います。

海外営業に強みのある人材が求められる傾向が強くなっています。

営業の業務

代理店営業、技術営業、海外営業など

  • 国内外の営業担当
  • マーケティング
  • 量販店の対応 など

採用情報

採用は理系が多い傾向です。

海外営業、販促支援、マーケティングなどに強みがあれば、業界経験問わず、転職でキャリアアップすることが可能です。

技術の進化が速い業界なので、常に最新情報を押さえておくことが大切です。

商品知識はもちろん、対応力と柔軟性も求められます。

通信・システム営業

IT業界の営業は、情報処理・情報通信に関する取引上の勧誘、交渉、受注、契約締結を行います。

またクライアントの業務上の問題点の解決や要求の実現を行うための情報処理や情報通信の技術に係るシステムを提案し、これに必要な商品やサービスを販売します。

IT業界の営業系求人ニーズは高く、未経験からのキャリアチェンジにもチャンスがあります。

営業の業務

企画営業、技術営業、ルートセールスなど

  • システムの仕様・予算・スケジュール調整
  • 開発中の不具合・追加機能対応
  • 障害報告、仕様変更窓口 など

採用市場

理系が多く、業界全体として男性が高い割合を占めています。

修士卒の採用も多い業界です。

Web・ネット系は急成長で営業職の採用数が増加しています。

最先端の技術を扱う業界ですので、効率よくスピーディーに仕事をするために、情報の収集と共有が重要です。

技術系ではない営業職も技術的な知識やトラブル対応など臨機応変さが求められます。

金融・保険営業

金融・保険業界の営業は、金融・保険の商品の販売、融資に関する勧誘・募集・契約締結などを行います。

業界内の転職が多い傾向ですが、職種によっては未経験からのキャリアチェンジにもチャンスがあります。

営業の業務

カウンターセールス、ルートセールス、代理店営業など

  • リテールの担当
  • ホールセールの担当
  • 代理店の担当など

採用情報

採用は文系が多く、女性も多い業界です。

メガバンクは新規採用を抑える計画ですが、証券会社などにはリテール部門の強化に向けて、リテール営業の中途採用、未経験や第二新卒の採用に積極的な企業もあります。

金融系の営業は業種・地域・企業によってすべて違ってきます。

知識を得ることに前向きであることが求められます。

個人や企業のお金や生命にかかわるので、知識だけでなく、誠意さも必要です。

不動産営業

不動産業界の営業は、不動産の販売に関する取引上の勧誘・交渉・受注・契約締結を行います。

営業職の転職市場は活発で、未経験者にもチャンスがあります。

営業の業務

カウンターセールス、企画営業など

  • 一般住宅の担当
  • マンションの担当
  • オフィスビルの担当など

採用情報

採用は文系が多い傾向。

営業職は第二新卒の採用にも積極的です。

入社後の研修や専門資格取得支援も整っていますので、未経験者にとってもチャンスが広がっています。

物件によって顧客のニーズが全く違う業界なので、不動産を多面的に把握する分析力が求められます。

またコミュニケーション能力は不可欠です。

広告営業

広告業界では、広告外交や広告取りなどの営業が行われています。

テレビからネットへのシフトが進み、各社が営業力を強化しています。

営業の業務

代理店営業、企画営業、ルートセールスなど

  • メディアの選定
  • 広告手法の検討
  • クロスメディア展開の戦略立案 など

採用市場

中途採用はコンスタントに実施されています。

特に営業職は他業界からの転職のチャンスが拡大しています。

広告枠を売るだけでなく、クライアントのニーズに応じて、広告を企画・制作し、多くの人と共同作業で形にしていきますので、様々なことに好奇心をもって、どんな話題にもついていける感度や調整力が求められます。

人材サービス営業

人材サービス業界の営業は、求人企業の開拓や求人の受注など企業との対応を担当します。

営業職のニーズが高く、女性の活躍も目立ちます。

営業の業務

ルートセールス、企画営業、内勤営業など

  • 新規顧客の開拓
  • 取引先との窓口対応
  • スタッフとの対応 など

採用市場

人材サービス業界は営業職の採用が活発で、女性が多く採用されています。

クライアントに合わせて全く違う提案が必要になり、取引先人事部のコンサルタントのようなきめ細かな対応が求められます。

人をサービスとするので、予想できないクレームにも責任をもたなくてはなりません。

建設営業

建設業界の営業は、建設工事の受注に関する業務を行います。

求人ニーズは高く、建築・土木に関する知識や経験があればキャリアアップが可能な状況です。

営業の業務

ルートセールス、企画営業、技術営業など

  • 法人営業の担当
  • 個人向け営業の担当
  • 企画・提案など

採用市場

採用は理系が多く、男性が圧倒的に多い業界です。

人手不足解消のために、女性が働きやすい環境づくりの取り組みが行われています。

大きなビルなどを建てる場合は、景観の問題や工事中の騒音、近隣住人への説明会も仕事です。

建築・土木に関する知識や法律を理解していることが求められます。

物流営業

物流業界の営業は、物流システムを提案して、新規契約を獲得する業務を行います。

語学力や提案力のある営業職が求められています。

営業の業務

ルートセールス、企画営業など

  • 新規顧客の開拓
  • サービスの企画・提案
  • 顧客へのコンサルティングなど

採用市場

物流業界の人材不足は深刻で、ドライバー以外の求人数も増加しています。

営業職は未経験、第二新卒にも広くチャンスがあります。

企画営業は、物流の最適化や3PLの企画提案を担います。

運ぶだけではない物流の効率化に積極的にかかわる提案型営業が求められています。

コンビニ営業

コンビニ業界の営業では、本部と加盟店をつなぐスーパーバイザー(SV)の重要度が増しています。

営業の業務

SV(スーパーバイザー)、ルートセールスなど

  • 各店舗の経営指導
  • 本部の方針を各店舗に伝達
  • 店舗の要望対応など

採用市場

コンビニ業界の市場規模は拡大を続け、採用も増えています。

文系の採用が中心で女性も比較的多い傾向です。

担当する地域や店舗の売上を伸ばすことがコンビニ業界の営業の仕事。

SVには現場の店長や店員の仕事を深く理解し、動かす力が求められます。

営業職のスタイル

営業の方法

営業職は自社製品やサービスなどの商品を顧客に販売することが主な業務です。

営業職は売る方法・売る相手によっても分類することができます。

さまざまな業界で営業職が活躍していますが、営業の方法はそれぞれ違っています。

ルートセールス

担当するエリアの顧客を定期的に回り、販売促進や提案を行います。

基本的には既存顧客に対しての営業になります。

代理店営業

自社製品を販売する代理店に対して、販売促進やサポートを行います。

販売代理店との信頼関係を構築することが重要です。

カウンターセールス・内勤営業

来店してきた顧客に対して、要望や予算に合わせて、適切な商品を販売します。

旅行代理店や不動産賃貸などが代表的です。

企画営業

見込み客に対して、販売活動を行い、成約につなげる仕事です。

ニーズのヒアリング、問題解決の提案、商品説明など効果的に行い、売上を促進します。

技術営業

技術的な知識やノウハウをもとに、顧客の要望を実現したり、問題解決につなげます。

自社製品やサービスについて、豊富な技術知識が求められます。

海外営業

海外の顧客に対して、自社製品の販売活動を行います。

海外に赴任するのではなく、国内で担当する場合もあります。

MR

MRは病院や医師を訪問して、医薬品の情報を提供します。

製薬会社やCSO(MR業務受託会社)で活動しています。

顧客の種類

営業職は対象とする顧客によっても分類されます。

対象が変われば、求められる能力も大きく変わります。

法人営業

法人向けに営業活動を行います。

商品選定から購買決定、成約までにある程度の時間がかかります。

個人営業

個人の顧客向けに営業活動を行います。

商品選定から成約までに法人営業ほど時間がかからないといえます。

新規顧客

新たな顧客を開拓して商品を販売します。

見込み客に対して、成約につなげる営業活動を行います。

既存顧客

既存の顧客に対して、取引を継続、拡大させる営業活動を行います。

顧客とのよい関係を維持する努力が必要です。

営業職の採用市場

営業職の求人・転職

営業職の採用市場は未経験からキャリアアップまで活発です。

営業職にとって営業の実績が一番のアピール材料になります。

営業未経験からの転職であっても、自分を上手に売り込めるかがポイントです。

営業職の転職ノウハウ

営業職の転職活動

転職エージェントなどのサービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。

非公開・好条件の求人紹介や書類作成・面接対策のサポートなどで選考通過率のアップが期待できます。

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営業職の転職では幅広い業種やさまざまな営業スタイルの求人を保有する転職エージェントが有利です。

まとめ

入社して最初に経験するのが営業の仕事という企業も多く、営業職はビジネスパーソンの代表的な職種です。

企業は営業活動なくして成立せず、営業の売上は業績に直結します。

営業職はどんなキャリアを積むにしてもビジネスパーソンとしての成長につながる仕事といえます。

未経験から正社員の営業職になるには【20代・既卒】
営業職は採用市場が活発です。未経験から正社員として就職できるチャンスがあります。
営業職に有利なおすすめ資格-転職・就職に
営業職の転職で重視されるのは資格よりこれまでの営業実績です。それでも、経験が少ない20代や未経験者の転職では、資格も有効なアピール材料になります。

 

【参考】
・総務省ウェブサイト
・経済産業省ウェブサイト
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス

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