行政書士は依頼を受けて、官公署に提出する提出する書類や各種証明書などの作成を行います。身近な法律家として法律系の国家資格では最も受験者数が多い人気資格です。
独立開業に強い資格ですが、企業の法務部や法律事務所への転職やキャリアチェンジでアピールできます。
法律系資格で一番人気の行政書士についてご紹介します。
行政書士の資格
行政書士とは
行政書士は、行政書士法第1条の2、第1条の3の規定に基づき、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類、その他権利義務または事実証明に関する書類を作成することを業とするものとされています。
行政書士の具体的な業務としては、官公署への許認可に関する書類提出や契約書、交通事故調査報告書等、権利義務又は事実証明に関する書類作成業務などを行っています。
官公署へ提出する書類
- 建設業許可申請
- 宅地建物取引業免許申請
- 飲食店営業許可申請
- 帰化許可申請
- 株式会社設立書類作成など
権利義務に関する書類
- 売買契約書
- 賃貸借契約書
- 金銭消費賃借契約書
- 遺言状
- 遺産分割協議書など
事実証明に関する書類
- 内容証明
- 身分証明書
- 交通事故調査報告書など
行政書士の試験内容
行政書士試験
行政書士試験は、行政書士の業務に関し必要な知識および能力について、毎年11月に実施されています。
受験資格
制限なし
試験日
年1回(11月)
試験地
全国47都道府県
試験内容
- 行政書士の業務に関し必要な法令等46問(択一式および記述式)
- 行政書士の業務に関連する一般知識等14問(択一式)
試験科目
- 法令等:憲法、行政法、民法、商法、基礎法学
- 一般知識等:政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解
合格率
15%程度
問い合わせ
一般社団法人 行政書士試験研究センター
行政書士の試験対策
行政書士の試験勉強
行政書士は他の法律系国家資格よりは、合格しやすい資格ですが、それでも、合格率は15%程度。はじめて法律を学ぶのであれば、しっかりと準備することが必要になります。
資格を取得するには、独学や資格・通信講座などで勉強する方法があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分の状況やかけられる時間、費用に合わせて選択することになります。
準備期間
ゼロから法律を学ぶ人と基礎知識がある人とでは異なりますが、6ヵ月から1年程度の準備期間があるとよいでしょう。集中して勉強することができれば、3~4ヵ月での合格も可能です。
独学
独学で合格することもできますが、行政書士の試験問題は広範囲から出題されますので、出題傾向に合わせて勉強をすることが重要です。
通信講座
通学と独学の中間的な内容といえます。スクーリングやスクール講師のDVDなど通学講座の学習環境に近い方法を取り入れる講座も増えています。
通学・資格スクール
通学講座や資格スクールにはさまざまなタイプがあります。平日や休日、夜間に開催されるコースがあり、6ヵ月くらいのカリキュラムが一般的です。試験直前の短期講座などもあり、ポイントを絞った内容になっています。
行政書士試験に短期合格するためのポイント
行政書士試験は、出題範囲は広いですが、法令等問題は46問しか出題されません。応用知識を必要とする問題はあまり出題されませんので、出題傾向とポイントを把握して、効率的に勉強を進めていく必要があります。
行政書士試験のおすすめテキスト
行政書士試験のおすすめ過去問題集
行政書士試験のおすすめ通信講座
独学でも合格は可能ですが、独学に不安があったり、働きながら効率的に資格取得を目指すのであれば、お手頃価格の通信講座を上手に活用することをおすすめします。

まとめ
行政書士試験はポイントを絞って勉強しないと、時間がかかり、短期間での合格は望めません。適切な方法で勉強を進めることで、行政書士試験の短期合格が可能になります。

