資格の取得を目指す社会人にとって、
「どの資格が役立つか?」
「働きながらどのように勉強すればいいか?」
ということは、とても気になることではないでしょうか。
社会人が時間とお金をかけて、資格を目指すのであれば、自分のキャリアに合った資格を選び、取得するまで勉強を続けられるかということが重要になります。
社会人になってからの資格取得と勉強法についてご紹介します。
社会人になってからの資格取得
キャリアに活かせる資格
社会人になってから資格を目指す人は、多くの場合、キャリアに活かしたいと考えているでしょう。
社内でのキャリアアップやスキルアップ、転職や独立などのキャリアチェンジ、副業を考える人も多くなっています。
資格取得は、自分のキャリアに活かせる資格を選ぶことからスタートします。
経理・財務・金融系
経理・財務系の資格は、企業規模にかかわらず、すべての企業活動で必要となるスキルを身につけることができます。
経理・財務担当だけでなく、あらゆる業界・職種において役立てることができます。
金融業界は特有の資格が多く、業界内でのキャリアアップに有効です。
経営・管理系
経営・管理系の資格は、経営や労務など企業の戦略に関わるスキルの向上に役立ちます。
企業活動を支える部署で活かすことができます。
IT・技術系
IT・技術系の資格取得は、スキルレベルを客観的に証明することに役立ちます。
企業経営をサポートするスキルとして、IT企業や技術職以外からも高いニーズがあります。
建築・不動産系
建築・不動産系の資格には、専門性が高く、業務独占の国家資格が多くあります。
企業が求める資格としても上位の人気資格です。
- 宅地建物取引士
- 管理業務主任者・マンション管理士
- 一級建築士
- 施工管理技士
・建築施工管理技士(補)
・土木施工管理技士(補)
・管工事施工管理技士(補)
・電気工事施工管理技士(補) - 福祉住環境コーディネーター など
法律・士業系
法律・士業系の資格は、専門性が高く、難易度も高めです。
独立可能な資格も多いですが、企業内でのスペシャリストとして資格を活かすことができます。
福祉・介護系
福祉・介護系は資格者のニーズが高く、求人も安定しています。
一生の知識・スキルとして資格を活かすことができます。
社会人になってからの資格勉強
社会人の勉強法
社会人が資格を取得するには、目指す資格やかけられる時間、費用などによって、最適な勉強法は変わってきます。
独学、通信・資格スクール、大学・専門学校などから、自分の状況に合わせて選んだり、組み合わせたりして学びます。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
学習スタイル
- 独学
- 通信・オンライン
- 通学・資格スクール
- 大学・専門学校 など
独学
公式テキストや過去問題集が市販されている資格であれば、独学でも取得を目指すことができます。
まずは独学でがんばってみようと考える人も多いでしょう。
経済的に資格取得を目指すことができますが、スケジュール管理など強い意志が必要となります。
メリット
- 費用はあまりかからない
- 場所や時間の制限がない
- 自分のペースで進められる
デメリット
- 自己管理が難しい
- 効率的に学ぶには不利
- 最新情報の収集を自分でしなければならない
通信・オンライン
通信やオンライン講座は、独学と通学・資格スクールの間くらいの勉強法です。
予算を抑えて自分のペースで進められますので、働きながら資格取得を目指す社会人に向いているといえます。
メリット
- 通学より費用はかからない
- 場所や時間の制限がない
- 情報収集ができる
- サポートが充実してきている
デメリット
- 自分でペースを管理しなければならない
- 疑問をすぐに解決できない場合がある
通学・資格スクール
通学・資格スクールは、短期間で効率的に学習を進めることができる方法です。
勉強仲間や人脈ができますが、仕事をしながらスクールに通う時間を調整しなければなりません。
当然ですが、スクールに通うだけで合格できるわけではなく、自分でも勉強する時間を確保する必要があります。
メリット
- 直接講師の授業を受けられる
- その場で質問ができる
- 情報交換や最新情報の収集ができる
- サポートが充実している
デメリット
- 独学や通信より費用がかかる
- 場所や時間が決まっている
大学・専門学校
資格試験を受験するために養成施設を卒業することが必要となる資格やさまざまな知識を幅広く身につけたい場合は、大学や専門学校で勉強する方法があります。
予算や時間、期間にあまり制限がなく、じっくり時間をかけて学びたい人に向いています。
今の仕事を続けられるのか、時間を調整しやすい仕事を探すのか、勉強に専念するのかを決める必要があります。
メリット
- 資格だけでなくさまざまな知識を学ぶことができる
- 施設やサポート体制が充実している
- 就職に役立つ情報を得られる
デメリット
- 他の勉強法よりかかる費用が高額
- カリキュラムを修了するまで時間がかかる
通信講座・スクールの選び方
社会人が効率的に資格取得を目指したいとき、通信講座や資格スクールを活用して勉強する人が多いでしょう。
どの講座やスクールを選べばよいか、基準はそれぞれですが、まずは教材やカリキュラムが自分に合っていて、勉強しやすいものを選ぶことをおすすめします。
価格も重要ですが、やはり試験に合格するまで勉強を続けられるかどうかが資格取得のポイントになります。
判断基準
- 教材・カリキュラム
- 課題の量・質
- サポート体制
- 合格率
- 受講料 など
まとめ
資格は専門性が高くなれば、難易度も高く、取得が難しくなります。
それだけでキャリアに有利になる資格もあれば、経験とプラスして活かせる資格もあります。
専門性が高く、難しい資格であっても、自分のキャリアプランに合っていなければ、役に立ちません。
資格の特徴を理解して、これまでの自分のキャリア、これから目指したいキャリアに合った資格を選び、活用していくことが大切です。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・経済産業省ウェブサイト