インテリアコーディネーターは、快適な住空間を提案する専門職として認められる資格です。
女性に人気が高く、受験者の約8割が女性で、合格者の3割を20代女性が占めています。
関連するメーカーやリフォーム、内装、家具などの業界でセンスを活かして仕事ができますので、転職やキャリアアップに有利な資格として、多くの人がチャレンジしています。
インテリアコーディネーターの資格の取り方と勉強法をご紹介します。
インテリアコーディネーターの資格
インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーターは、住む人にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う専門職です。
公益社団法人インテリア産業協会が資格認定をしている民間資格です。
インテリアコーディネーターはさまざまな業種でを住空間をデザインする専門職として活躍しています。
仕事の基本的な流れ(例)
- ヒアリング
住む人のニーズを把握する - プランニング
ヒアリングをもとにイメージプランを固める - 商品セレクト
内装材・設備機器・照明器具・家具・カーテンなどを選択する - プレゼンテーション
図面やカタログなどの資料を使い、クライアントに提案する - 見積り
商品等の見積書を作成して、提出する - 契約
インテリア商品を決定して、契約する - 発注・仕入れ
商品をショップやメーカーに発注する - 施工・納品
商品が届いているか確認し、最終的なチェックをする - 代金回収
- アフターフォロー
不具合やクレームなどがあれば対応する
住宅メーカー
住宅メーカーでは、ショールームや展示場などの対応から総合的にコーディネート業務を行います。

設備・建材メーカー
住宅設備・建材メーカーでは、リフォームなどの相談業務やコーディネート業務を行います。

リフォーム会社
リフォーム会社では、リフォームの相談から総合的にコーディネート業務を行います。

専門店
家具・インテリアなどの専門店では主にインテリアの相談業務を行います。

小売店
デパートなどの小売業ではインテリアの相談業務やリフォーム相談に対応します。

建築設計・デザイン事務所
建築設計・デザイン事務所では、設計、コーディネート業務を行います。
インテリアコーディネーターになるには
インテリアコーディネーター資格試験
インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が認定する資格試験です。
インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行う能力を認定します。
受験資格
制限なし
一次試験免除制度
一次試験(学科)のみに合格した方は、次年度から3年間、受験申込時に一次試験の免除申請(合否判定通知に記載された一次試験免除通知番号を所定欄に記入)をすることで一次試験が免除され二次試験のみ受験できます。
試験日
- 一次試験:10月
- 二次試験:12月
試験地
北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12会場
合格率(2021年度)
区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
一次試験 | 9,640人 | 3,166人 | 32.8% |
二次試験 | 3,951人 | 2,334人 | 59.1% |
合計 | 9,935人 | 2,334人 | 23.4% |
勤務先の取扱品目別の上位合格者(2021年度)
順位 | 業種 | 人数(人) |
1 | 新築 | 691 |
2 | リフォーム | 251 |
3 | 家具 | 134 |
4 | 不動産 | 92 |
5 | デザイン・設計 | 91 |
6 | 施工(内装関連) | 55 |
7 | 住設機器類(キッチン・バス関連・空調等) | 49 |
8 | 内装材(床材、天井、壁、塗装材、装飾材、副資材) | 43 |
9 | 寝装品、インテリア雑貨、インテリアグリーン小物類 | 38 |
10 | 窓装飾(ウィンドウトリートメント、カーテンレール等) | 36 |
問い合わせ
公益社団法人 インテリア産業協会
インテリアコーディネーター一次・二次試験
インテリアコーディネーター資格試験には一次試験と二次試験があり、合格率約25%のハイレベルな試験です。
試験内容
- 一次試験:学科(マークシートによる択一式)
- 二次試験:プレゼンテーション・論文(記述式)
一次試験(学科)
- インテリアコーディネーター誕生の背景
- インテリアコーディネーターの仕事
- インテリアの歴史
- インテリアコーディネーションの計画
- インテリアエレメント
- インテリアの構造・構法と仕上げ
- 環境と設備
- インテリアコーディネーションの表現
- 関連法規
二次試験(プレゼンテーション)
インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、与条件を理解した上でインテリアの計画を行い、図面作成や着彩表現により必要な情報を伝達できる能力を有していることが求められます。
二次試験(論文)
インテリアコーディネーターとして、住まいのインテリアに関する与えられた課題について、これを理解・判断し、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していることが求められます。
インテリアコーディネーターの勉強法
インテリアコーディネーターの試験対策
インテリアコーディネーター資格試験は、独学や資格・通信講座で勉強する方法があります。
基礎知識の有無やかけられる時間、費用など自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
未経験からのスタートであれば、独学でチャレンジするよりも試験対策として専門的に基礎から学ぶ方が安心です。
通信講座や夜間の専門学校などであれば働きながら学ぶことができます。
インテリアコーディネーター公式テキスト
公式ハンドブックは、多くの大学・短期大学・専門学校・ 各種通信教育の参考図書として採用されています。
一次試験のおすすめテキスト
一次試験の過去問題集
インテリアコーディネーターの通信講座
ハウジングインテリアカレッジは、インテリアコーディネーターと二級建築士に特化した通信教育です。
合格できるインテリアコーディネーター通信講座では、圧倒的な合格ノウハウと徹底したサポート体制で、個別指導を行っています。
長年多くの合格者を輩出し、本当に合格したい人に選ばれています。
- わかりやすいオリジナル教材
- 一人ひとりに丁寧な添削
- 24時間受付のメールサポート
- いつでも学習できる動画解説
- 教育訓練給付制度対象講座あり
大学・専門学校
大学や専門学校で学ぶのであれば、自分に合った学校を見つけるために、まずは情報収集が必要です。
全国の大学、短期大学、専門学校、資格スクールなど幅広い学校が掲載されている情報サイトでは、資格や所在地など希望の条件でスクールを検索して、資料請求、願書請求、オープンキャンパス予約が簡単にできます。
スクールの特徴や詳細、出願・入試情報、学費・奨学金情報など学校選びに役立つ情報をまとめて収集できて便利です。
まとめ
リフォームやリノベーションに注目が集まるなか、インテリアコーディネーターのニーズは今後も続くことが見込まれます。
インテリアコーディネーターに加えて、二級建築士やインテリアプランナー、カラーコーディネーターなどの資格を取得して、専門性を高める人も多くいます。
参考:公益社団法人インテリア産業協会WEBサイト


