薬剤師の認定資格とキャリアアップ


薬剤師の多くは、調剤薬局病院・診療所に勤務しています。

医薬分業が推進され、調剤薬局に勤務する薬剤師は大幅に増加しています。

医薬品関係企業や保健衛生分野で専門家としてのキャリアを積む人もいます。

薬剤師は一生の資格ですので、キャリアの重ね方はさまざまです。

早くから薬剤師としてのキャリアデザインを検討しておくことが大切です。

薬剤師の専門性とキャリア

薬剤師の就業場所

医薬分業の推進や健康志向の高まりなどから、薬剤師の社会的なニーズが高まっています。

活躍の場は広がり、キャリアも多様化しています。

施設の種別薬剤師数と平均年齢

施設薬局病院診療所介護保険大学医薬品保健衛生
29歳以下22,33411,32011785143,766904
30~39歳47,46518,168459421,0468,7102,467
40~49歳44,43612,2698751961,3958,9631,514
50~59歳37,2348,4241,4031861,21310,2361,447
60~69歳26,8514,8001,9093618655,008396
70歳以上10,662967892195782,36148
総数188,98255,9485,6559885,11139,0446,776
平均年齢46.8歳41.6歳58.1歳59.6歳47.2歳48.0歳42.4歳

(厚生労働省「2020年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」より)

薬剤師の給与

区分20~24歳25~29歳41.2歳(平均)
所定内労働時間166時間165時間162時間
残業3時間8時間8時間
月収289,400円324,400円394,200円
年間賞与等54,300円674,500円920,900円
年収3,527,100円4,567,300円5,651,300円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

薬剤師の認定制度

日本薬剤師研修センターでは、薬剤師の自己研鑽をバックアップし、その成果を認定しています。

研修認定薬剤師制度

生涯にわたる研修等の実績の保証として、一定期間内に集合研修や自己研修を受け、定められた単位を取得し、その成果を客観的に認定する制度です。

漢方薬・生薬認定薬剤師制度

漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師であることを認定する制度です。

小児薬物療法認定薬剤師制度

小児科領域において医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、さらに患児とその保護者等に対しても適切な助言および行動ができる薬剤師を養成し、認定する制度です。

認定実務実習指導薬剤師制度

6年制薬学生の長期実務実習の指導にあたる薬剤師を養成し、認定する制度です。

健康サポート薬局研修修了証

健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関すること、介護や食事、栄養摂取に関することまで、気軽に相談できる薬局のことです。

健康サポート薬局として地域住民の健康の保持増進に貢献する意欲のある薬剤師を対象として研修を実施しています。

専門薬剤師・認定薬剤師制度

日本病院薬剤師会では、高度化する医療の進歩に伴い、より高度な薬物療法等について知識・技術を備えた薬剤師を養成する目的で、専門薬剤師・認定薬剤師制度を設けています。

がん、感染制御、精神科、妊婦・授乳婦、HIV感染症の5つの領域で認定されています。

専門薬剤師制度の認定資格

  • がん薬物療法認定薬剤師
  • がん薬物療法専門薬剤師
  • 感染制御認定薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師
  • 精神科薬物療法認定薬剤師
  • 精神科専門薬剤師
  • 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師
  • 妊婦・授乳婦専門薬剤師
  • HIV感染症薬物療法認定薬剤師
  • HIV感染症専門薬剤師

薬剤師の資格や知識を活かしたキャリア

多くの薬剤師が医療現場でキャリアを積みますが、薬剤師資格に限定されないさまざまな働き方も進んでいます。

製薬会社

薬の製造や販売を行う企業には、管理者として薬剤師を置くことが義務づけられています。

また製薬会社ではMRや研究開発などの仕事で、薬剤師の資格や知識を活かしてキャリアを積むことができます。

治験コーディネーター

製薬会社が開発した新しい薬の効果や安全性を試す治験にかかわる治験コーディネーターという道もあります。

治験コーディネーターは患者から治験同意を取り、治験の実施計画と被験者の安全を守ることが主な仕事です。

化粧品・食品メーカー

化粧品食品の成分分析、研究開発などにおいて薬剤師の知識を活かすことができます。

行政機関・公共機関

行政機関等では医薬品の承認審査や安全対策、薬事監視などに関する調査や指導を行っています。

厚生労働省の麻薬取締官として働く薬剤師もいます。

薬剤師の関連資格

薬剤師の国家資格を持っていれば、申請するだけで取得できる資格や試験の一部が免除になる資格があります。

薬剤師の知識は医療分野だけでなく、さまざまな関連分野で必要とされています。

スポーツファーマシスト

公認スポーツファーマシスト認定は、スポーツにおけるドーピングを防止することを目的とした薬剤師の認定プログラムです。

基礎講習会と実務講習の2種類の講習を受講後、知識到達度確認試験を行い、合格した受講者に対して、JADAが認定証を発行しています。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護サービスの利用者や家族の相談に応じ、最善の提案や調整をする公的資格です。

薬剤師の実務経験5年以上で介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を得ることができます。

糖尿病療養指導士

糖尿病療養指導士は、糖尿病治療における生活指導の専門知識をもつエキスパート資格です。

薬剤師や看護師管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士資格者の認定制度です。

NR・サプリメントアドバイザー

NR・サプリメントアドバイザーは、保健機能食品、サプリメントについて、指導・相談を行う専門家です。

専門的観点から個人個人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできることを認定する民間資格です。

まとめ

薬剤師はどこで働くにしても新しい知識を身につけて、専門性を磨き続けることが必要となります。

業務経験を積みながら知識と技術を深めることがキャリアアップにつながります。

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