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不動産業界・都市開発で有利なおすすめ資格

不動産の有効活用や再開発など、事業を計画し、進めていくためには専門的な知識が必要になります。

生活者の多様化や高齢化などに伴い、不動産業界で専門家のニーズが高まっています。

不動産業界・都市開発事業で役立つおすすめ資格をご紹介します。

不動産業界・都市開発で役立つ資格

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、土地や建物の取引を行うために必要な国家資格です。

不動産取引において、物件の法的な説明をして、説明書面と契約書面にサインするのは、宅地建物取引士のみに認められた業務です。

宅建士は不動産業界はもちろん一般ビジネスパーソンにとっても、基本的な法律知識が身につく資格として人気です。

受験資格

制限なし

試験日

年1回(10月)

試験地

全国の試験会場

試験内容

  1. 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
  2. 土地及び建物についての権利及び権利の変動に関する法定に関すること
  3. 土地及び建物についての法令上の制限に関すること
  4. 宅地及び建物についての税に関する法令に関すること
  5. 宅地及び建物の需要に関する法令及び実務に関すること
  6. 宅地及び建物の価格の評定に関すること
  7. 宅地建物取引業法及び同法の関係法令に関すること

合格率

15%程度

問い合わせ

一般財団法人 不動産適正取引推進機構

転職・就職情報

不動産業界であれば、必携の資格。営業職の求人でも「有資格者優遇」が大半です。

不動産業界の転職・就職では、持っていて当然という位置づけだといえます。

建設会社、ハウスメーカー、マンション管理会社、銀行や保険会社などでも評価されます。

20代のためのキャリアガイド
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宅地建物取引士のおすすめテキスト

建築士

建築士は建物の設計・施工・工事監理を行う建築のプロフェッショナルです。

資格は一級、二級、木造の3つに分かれていて、建物の規模や用途、構造に応じて、取り扱える業務範囲が定められています。

建築のメジャー国家資格で、多様な領域で活躍しています。

建築士の業務範囲

  • 一級
    全ての構造・規模・用途の建築物について、設計・工事監理を行える
  • 二級
    比較的小規模な建築物についてのみ、設計・工事監理を行える
  • 木造
    より小規模な木造建築物についてのみ、設計・工事監理を行える

受験資格

  • 一級
    ・大学、短大、高専等において建築に関する指定科目を修めて卒業した人
    ・二級建築士
    ・建築設備士 など
  • 二級
    ・大学、短大、高専等において建築に関する指定科目を修めて卒業した人
    ・高校において建築に関する指定科目を修めて卒業した人
    ・建築に関する専門教育を受けていない場合、建築実務経験7年以上 など
  • 木造
    二級と同じ

試験日

  • 一級・木造:【学科】7月【設計製図】10月
  • 二級:【学科】7月【設計製図】9月

試験地

都道府県ごとに指定された都市

試験内容

  • 学科:計画、環境・設備、建築法規、建築構造、建築施工
  • 設計製図:設計課題についての設計製図

合格率

  • 一級:10%程度
  • 二級:20~25%程度
  • 木造:30~40%程度

問い合わせ

公益財団法人 建築技術教育普及センター

転職・就職情報

建築士の求人ニーズは高く、採用条件の常にランキング上位です。

建設業界の他に不動産会社やリフォーム会社など幅広い業界でキャリアを活かすことができます。

社会人になってから建築士になるには
建築士の資格は一級、二級、木造に分かれていて、建物の規模や用途、構造に応じて、取り扱える業務範囲が定められています。建築士の資格取得についてご紹介します。

一級建築士の過去問題集

測量士・測量士補

測量士は、測量の計画を作成・実施するための国家資格です。

測量士補は、測量士の作成した計画に沿って、測量を行います。

都市再開発が活発化するなかで、測量士・測量士補の重要性は高まっています。

受験資格

制限なし

試験日

年1回(5月)

試験地

北海道、宮城、秋田、東京、新潟、富山、愛知、大阪、島根、広島、香川、福岡、鹿児島、沖縄(予定)

試験内容

  • 測量士
    ・測量に関する法規およびこれに関連する国際条約
    ・多角測量
    ・汎地球測位システム測量
    ・水準測量
    ・地形測量
    ・写真測量
    ・地図編集
    ・応用測量
    ・地理情報システム
  • 測量士補
    ・測量に関する法規
    ・多角測量
    ・汎地球測位システム測量
    ・水準測量
    ・地形測量
    ・写真測量
    ・地図編集
    ・応用測量

合格率

  • 測量士:18%程度
  • 測量士補:35%程度

問い合わせ

国土交通省 国土地理院 総務部総務課 試験登録係

転職・就職情報

都市開発や道路建設など公共事業も多く、安定してニーズがあります。

不動産業界全般の就職や転職で有利になり、キャリアアップにもつながります。

測量士・測量士補になるには
測量士・測量士補は、建築・土木工事を行う予定地の測量を行う技術者の国家資格です。公共事業関連の仕事も多く、就職・転職、キャリアアップに有利です。

測量士補の過去問題集

不動産コンサルティング技能試験・登録制度

不動産コンサルティング技能試験は、不動産の有効活用、事業計画、土地利用などについて不動産コンサルティングを行うために必要な知識及び能力を証明する試験です。

民間資格ですが、国土交通大臣認定資格です。

不動産業務の複雑化に伴い注目が高まっています。

受験資格

  • 宅地建物取引士資格登録者
  • 不動産鑑定士
  • 一級建築士

※試験合格後の技能登録には、その業務に関する5年以上の実務経験など条件があります。

試験日

年1回(11月)

試験内容

  • 択一式試験
    事業、経済、金融、税制、建築、法律
  • 記述式試験
    【必修】実務、事業、経済【選択】金融、税制、建築、法律から1科目

合格率

45%程度

問い合わせ

公益財団法人 不動産流通推進センター

転職・就職情報

不動産コンサルタントに必要な知識や経験を証明できますので、不動産仲介業などの転職で有利です。

不動産コンサルティング技能試験の過去問題集

再開発プランナー

再開発プランナーは、都市再開発事業の企画、調整等に関する知識と技術を認定する民間資格です。

再開発プランナー資格を取得するためには、再開発プランナー試験に合格したうえで、実務経験審査に合格して登録を行う必要があります。

受験資格

満20歳以上

試験日

  • 筆記試験:8月
  • 実務経験審査:11~12月

試験地

東京と大阪の2地区から選択

試験内容

  • 学科試験:四肢択一式
    ・市街地再開発事業及びマンションの建替え事業に係る法律等
    ・都市計画法等関連法規
    ・不動産関連法規
    ・評価・補償
    ・その他 都市再開発に関連する基礎知識
  • 実技試験:記述式を含む筆記

合格率

30%程度

問い合わせ先

一般社団法人 再開発コーディネーター協会

転職・就職情報

唯一の再開発専門技術者の資格制度として、業界での認知度が高く、若い世代中心に人気の資格です。

デベロッパーなどへの就職・転職に有利です。

再開発プランナーの試験問題

過去の試験問題についての解答と解説は日刊建設通信新聞社から直接購入することができます。

土地区画整理士技術検定

土地区画整理士技術検定は土地区画整理事業の専門的知識を証明する国家試験です。

都市開発や環境整備への社会的ニーズの高まりとともに注目を集めています。

受験資格

  • 大学卒業後、実務経験が3年(指定学科卒は1年)以上
  • 短期大学・高等専門学校卒業後、実務経験が4年(指定学科卒は2年)以上
  • 高等学校卒業後、実務経験が5年(指定学科卒は3年)以上
  • 不動産鑑定士・不動産鑑定士補で、実務経験が2年(大学の指定学科卒は1年)以上
  • 実務経験が8年以上

試験日

  • 学科・実地試験:9月

試験地

東京、名古屋、大阪、福岡の4地区

試験内容

  • 学科試験:土地区画整理事業総論、換地計画、土地評価、法規
  • 実地試験:換地計画

合格率

非公開

問い合わせ

一般財団法人 全国建設研修センター

転職・就職情報

土地区画整理事業や建設コンサルタント会社、関連業界における転職やキャリアアップに有効です。

商業施設士

商業施設士は商業施設の運営管理システムや店舗の構成・デザインなどを総合的に計画し、監理まで行う専門家としての知識や技術を認定する民間資格です。

商業施設はニーズの多様化や高齢化に伴い、新しい時代に対応することが必要になっていますので、大きな役割が期待される資格です。

受験資格

満20歳以上

  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)を卒業後、実務経験が2年(商業施設関連課程卒は1年)以上
  • 高等学校を卒業後、実務経験が3年(商業施設関連課程卒は2年)以上
  • 一級・二級・木造建築士、インテリアプランナー、再開発プランナー、中小企業診断士、一級販売士、インテリアコーディネーター、商業施設士補は実務経験不要
  • 5年以上の実務経験

試験日

年2回(6~7月、12~1月)

試験地

札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

試験内容

  • 学科試験
    ・共通問題:商業施設とその技術に係る一般的常識問題
    ・選択問題:生活と商業、企画と計画、施設と設計、監理と施工
  • 実技試験(構想表現)
    「図案表現」「文章表現」のどちらかを選択

合格率

非公開

問い合わせ

公益社団法人 商業施設技術団体連合会

転職・就職情報

設計事務所や店舗デザイン会社などへの転職や就職で有効です。

商業施設士の過去問

認定機関である商業施設技術団体連合会のウェブサイト上で過去問題が公開されています。

まとめ

インフラ整備や街の再開発、大規模商業施設など都市開発・環境整備事業への社会的ニーズの高まりとともに、関連する資格の人気も高まっています。

転職・就職、キャリアアップのためにも資格取得は有効です。

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不動産・デベロッパーの業界研究【概要・動向】
不動産業界は住宅や建設とも関わりが深く重要な産業です。転職・就職で押さえておきたい不動産業界の動向、採用市場をご紹介します。
キャリアに役立つ資格一覧
20代の転職・就職のチャンスを広げるおすすめ資格の種別・難易度(合格率)・受験資格を一覧でご紹介します。

 

【参考】
・国土交通省ウェブサイト
・厚生労働省ウェブサイト
・各試験実施機関ウェブサイト