転職の面接では、よくされる定番の質問があります。よくある質問であっても、答え方には接客業として求められる基準をクリアする必要があります。
評価されるのは、コミュニケーション能力など対人スキルだけではありません。
転職面接でよくされる定番の質問
転職の面接でよくされる質問に対して、接客業として、どのように回答することが望ましいか、具体例とともに解説します。
Q. 転職理由は何でしょうか?
転職理由は退職理由やキャリアチェンジの理由として聞かれることもあります。転職理由が不満からであっても、前向きな目的に転換して、転職でどう解決できるかが問われています。
解説
退職(転職)の理由は必ず聞かれます。前職を批判するのではなく、販売職としての経験を活かす前向きな転職であることをアピールすることが大切です。
NG回答では、自分が着たくない服でも売るのが販売の仕事ですので、考えが甘いと思われます。回答例では、今の仕事も勉強になると肯定していて、販売に対する前向きな姿勢が伝わります。同世代のお客様への対応も期待できると評価されます。
Q. なぜこの仕事を志望するのですか?
接客業という職種に対して、業務の理解や今後のビジョンが描けているかを確認されることがあります。転職理由やキャリアプランとの整合性を考えて回答する必要があります。
解説
志望動機を聞かれています。「なぜ入社したいのか」の理由となる具体的な説明と、会社に貢献できることまでを伝えれば説得力のある志望動機になります。
NG回答では、給与や休暇などの労働条件を志望動機にしています。労働条件は重要な問題ですが、そのまま志望動機にするのは不評です。回答例では、応募先でも活かせる強みまで説明しているので、説得力があります。

Q. 接客業として誇れる実績は何ですか?
即戦力としての実力をアピールできる質問です。過去の実績から応募企業でも活躍できることが伝わるように工夫することが大切です。
解説
接客は顧客志向だけでなく、売上の視点も重要な評価対象です。具体例や数字でわかりやすくアピールすることが大切です。
NG回答では、内容があいまいで具体的な実績が伝わりません。回答例では、具体的な数字をあげることで実績がわかりやすく、顧客を大切にしていることも伝わります。

接客業の模擬面接・面接対策
実際の面接では、思い通りにいかないことも多いものです。想定される質問に対して、声に出して回答する練習をしておきましょう。
接客業の模擬面接
模擬面接とは、入室から質疑応答、退室まで面接の一連の流れを、実際と同じように練習してみることです。
接客業の面接では、回答内容だけでなく、話し方や表情なども重視されます。
チェックポイント
- 姿勢
- 表情
- 声の大きさ
- 話すスピード(早口になっていないか)
- 回答のわかりやすさ
- 回答時間(1つの質問に30秒~1分程度が目安)
接客業の面接対策
転職エージェントの転職支援サービスを利用すると、企業ごとの面接対策などサポートを受けることができます。
転職支援サービスの例
- 転職市場を熟知した専任アドバイザー
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まとめ
接客業の転職面接では、対人スキルはもちろん、ホスピタリティや顧客満足度、売上への視点、マネジメント力が評価されます。
ありきたりな内容ではなく、具体的なエピソードや事例で印象に残るアピールをすることが大切です。

