保育士に転職するときの志望動機はどのような内容がよいのでしょう。
はじめての転職で履歴書を書いていて、志望動機で悩む人は多いのではないでしょうか。
たくさんある求人のなかから、なぜその施設を選んで応募するのか。
保育士の志望動機は
「なぜその施設を選んだのか」
「どこに魅力を感じたのか」
「何をやりたいのか(志)」
をポイントに作成すると説得力が出ます。
転職をする理由からこれからの目標まで、整合性のある内容にすることが大切です。
保育園の保育理念に共感する点や求めている人材と自分を関連づけるように作成しましょう。
自分の経験などエピソードを通して伝えることで、説得力がアップします。
保育士の志望動機について、作り方と例文をご紹介します。
保育士の転職志望動機(経験者・未経験者)
保育士の志望動機のネタ探し
志望動機を作るには、まず応募する求人のどこに魅力を感じたり、注目したのかを書き出します。
保育サービスの仕事や前職との関連性、保育園の保育理念や特徴、これまでの経験などから活かせると思うことについて接点を探してみましょう。
保育園以外に応募する場合であっても同じ手順で探せます。
どこに魅力を感じるか?
- 保育(医療・福祉)業界について
- その施設について
- その職種・業務について
なぜそう思うのか?
- 業界・職種についての知識から
- 施設・保育園の理念や特徴から
- 前職との関連性や利用者の視点から
やりたいこと・貢献できることは?
- 応募先で役立つ経験・資格・免許
- 入社後にやってみたい仕事や目標、キャリアプラン
- 戦力として活躍できるスキル・特技 など
裏付けとなる強みは?
- 活用できるこれまでの経験
- 保育の知識や経験、スキルアップ
- 適性を示す趣味や特技 など
保育士の志望動機のポイント
保育士の転職では、趣味や特技も志望動機としてアピールできます。
趣味・特技
保育園など応募先の理念や特徴を調べたうえで、自分がどのように貢献できるのかを結びつけて考えます。
免許や資格だけでなく、趣味と特技も大きなアピールポイントになります。
言葉や表現、音楽、絵・工作、運動など保育士としてのスキルや保育への取り組み方が自然に盛り込まれるようにまとめましょう。
転職理由
転職理由は志望動機の裏返しです。
前職の不満やマイナスな表現は避けましょう。
「前職では実現が難しいことに、これまでの経験を活かしてチャレンジして、貢献できる」という流れで、前向きな転職理由にして、志望動機と一貫性を持たせます。
保育士の志望動機の書き方
志望動機の書き方は自分の状況や適性に合った内容を選択して、熱意が伝わるように工夫します。
中途採用で重視されるのは、できる仕事や貢献できることですが、未経験からの応募や経験が少ない場合には、勉強中の資格やスキルをアピールすることも有効です。
- できる仕事・やりたい仕事
- 目標・貢献
- 業界・職種の理解
- きっかけ・接点
- キャリアプラン
- 同業他社との比較 など
前職では実現できない仕事を伝える
転職の志望動機は前職では実現できない目標のためであることを伝えます。
特に同じ業界や職種への転職は施設やサービスの特徴、守備範囲などの違いに焦点を当てて説明します。
その施設だからこそ働きたいということを伝える
同業他社の求人もあるなかで、なぜその施設の仕事に応募したのかを具体的に示します。
転職理由と整合性を持たせて、一貫性のある内容にすることで、説得力がアップします。
どのように貢献できるかを伝える
自分がどのように貢献できるかを具体的に書きます。
未経験者の場合には、活かせる適性やスキルを示して意欲をアピールします。
将来の目標などを通して、勤続意思を表すことも大切です。
保育士の志望動機の例文
同じ保育士という職種であっても、キャリアによって志望動機としてアピールできる内容は変わってきます。
自分の能力や経験を活かして貢献できることを伝えましょう。
保育士未経験者の志望動機
「保育士の資格は学生時代に取得していました。
子どもが好きなことはもちろんですが、自分の子どもの保育所を探すときに苦労した経験から、保育士として待機児童をなくすことに貢献したいと思うようになりました。
子育ての経験や特技であるピアノと歌を活かして、1日も早くお役に立てるようにがんばりたいと思います。」
保育士経験者の志望動機
「貴園ではキャリアを積むことによって、クラス担任から、主任、園長というキャリアパスが導入されていて、実績を積むことでキャリアアップできることに魅力を感じています。
0~5歳の保育全般業務に3年間の経験があります。
クラス運営や保護者への対応などの経験を活かして、子どもにとって最善の保育ができるように貢献したいと思います。」
ブランクがある場合の志望動機
「以前は大規模な保育園に勤めていました。
たくさんの子どもたちの成長に関わることにやりがいはありましたが、もっと一人ひとりに寄り添った保育がしたいと感じていました。
一般企業で働いてみましたが、保育士のやりがいを忘れられず、また保育士として働こうと決意しました。
小規模保育を実践されている貴園では、自分が目指す保育ができることに魅力を感じて、応募いたしました。」
※履歴書などの書類では「貴社」、面接などの口語は「御社」と使い分けます。
志望動機と自己PR
志望動機は自己PRの内容と一貫性をもたせることが大切です。
自己PRは「仕事をするうえでの信条や強みとなる経験、スキル、成果」などであり、志望動機は「その仕事を選んだ理由、その仕事で実現したいこと」になります。
自己PRとつながりのある志望動機を作成することができれば、応募する仕事で貢献できるという説得力が増します。
保育士の自己PR
保育士の自己PRでは、保育士として働くことの信条や経験、スキル、適性などがアピール材料となります。
保育士の書類作成サポート
保育士の転職活動
作成した応募書類に自信が持てなかったり、応募する前に添削してもらいたい、という人も多いのではないでしょうか。
転職サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。
サービスのメリット
- キャリアの可能性を広げるカウンセリング
- 自分だけでは見つけられない求人紹介
- 書類作成や面接対策のアドバイス など

まとめ
保育士には保育士資格は必要ですが、決まって使わなくてはならない道具などはありません。
自分自身がもっている話す力や聞く力、お絵かき、工作、歌、運動などのいろいろな子どもを楽しませるスキルを志望動機につなげることができます。
自分の経験や強みなど具体的なエピソードがアピールに役立ちます。



【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス