保育士国家試験の内容と対策


保育士の資格は、保育士養成校を卒業しなくても、保育士国家試験に合格すれば、取得することができます。

保育士試験は、各都道府県で毎年1回行われています。平成27年度から年2回目の試験として、地域限定保育士試験を実施していますが、平成28年度より、地域限定保育士試験に加えて、通常の保育士試験についても、一部の地域で年2回目の試験が行われています。

社会人からでも資格取得を目指しやすい環境が整えられています。

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保育士国家試験の内容

保育士試験の受験資格

保育士試験で保育士になるには、国家試験に合格して、保育所に採用される必要があります。

受験資格

  • 4年制大学を卒業した者
  • 4年制大学に2年以上在学し、62単位以上修得した者
  • 短期大学や専修(専門)学校を卒業した者
  • 高等学校卒業の場合は、児童福祉施設で2年以上児童の保護に従事した者
  • 中学校卒業の場合は、児童福祉施設で5年以上児童の保護に従事した者
  • 幼稚園教諭免許所有者 など

保育士試験の内容

保育士の国家試験は筆記試験と実技試験です。筆記試験は全部で8科目、1科目ずつ別々に合格が判定されます。1度に全科目に合格できなくても、合格した科目は3年間有効です。

実技試験は筆記試験に合格した人のみが受験できます。保育に関する表現技術の分野から2分野を選択して受験します。

試験日

  • 筆記試験:4月、10月
  • 実技試験:7月、12月

試験方法

  • 筆記試験:マークシート形式
  • 実技試験:実演による採点

試験科目

  • 筆記試験
    ・保育原理
    ・教育原理
    ・社会的養護
    ・子ども家庭福祉
    ・社会福祉
    ・保育の心理学
    ・子どもの保健
    ・子どもの食と栄養
    ・保育実習理論
  • 実技試験
    ・音楽に関する技術
    ・造形に関する技術
    ・言語に関する技術

地域限定保育士試験

地域限定保育士試験の合格者は、3年間は合格した都道府県内のみの通用となりますが、登録後3年経過すれば、全国で働ける保育士となります

保育士試験の合格率

保育士試験を受けて資格を取得する人は年々増加しています。合格率は20%程度と低めですので、やや難しい試験といえます。

保育士試験の実施状況

都道府県受験者合格者合格率
北海道1,67536521.8%
青森3266118.7%
岩手4577616.6%
宮城1,02319719.3%
秋田2866221.7%
山形4207918.8%
福島4648217.7%
茨城94417818.9%
栃木92617218.6%
群馬64612819.8%
埼玉3,19063619.9%
千葉3,80677820.4%
東京15,0583,05020.3%
神奈川7,9511,51319.0%
新潟89117920.1%
富山2265423.9%
石川3315717.2%
福井2486024.2%
山梨3226821.1%
長野63214222.5%
岐阜62311818.9%
静岡1,62633320.5%
愛知3,48577322.2%
三重60113522.5%
滋賀81416920.8%
京都1,67531718.9%
大阪4,85794719.5%
兵庫2,61154020.7%
奈良75713618.0%
和歌山2924515.4%
鳥取2125023.6%
島根2474719.0%
岡山84517821.1%
広島96819620.2%
山口3848421.9%
徳島3365215.5%
香川3257924.3%
愛媛4198420.0%
高知2444317.6%
福岡1,88436219.2%
佐賀4056415.8%
長崎5139518.5%
熊本70014020.0%
大分3446318.3%
宮崎57310217.8%
鹿児島81014618.0%
沖縄2,01626513.1%
合計68,38813,50019.7%

(厚生労働省「保育士試験の実施状況(平成30年度)」より)

保育士試験の支援

厚生労働省では、保育士資格を取得しやすくするための新たな取り組みを実施しています。

保育士試験の年2回実施の推進

  • 年1回以上行うこととされている保育士試験について、年2回実施されるよう推進
  • 2回目の試験合格者には、3年程度当該都道府県内のみで通用する「地域限定保育士」資格を付与し、3年経過後は地域を限定せずに働くことを可能とする

保育士試験の学習費用支援

保育士試験合格後、保育所等に保育士として勤務することが内定した人に対して、保育士試験の受験のためにかかった学習費用の一部を補助する取り組みを行っています。(教育訓練給付などとの併用は不可)

保育士国家試験の対策

保育士試験の勉強

保育士試験に合格するためには、独学よりも試験に対応したカリキュラムで効率的に学習することをおすすめします。

知識の習得とともに、保育や子どもに関するニュースや法律を意識しておくことも大切です。

保育士試験対策の通信講座

保育士試験の筆記8科目は最長3年間で取得できればよく、保育士試験対策の通信講座では、受講期間の無料延長などのサポートがあります。

教育訓練給付制度対象講座であれば、社会人経験のある20代・第二新卒はお得に受講できます。

保育士試験の通信講座おすすめスクール
保育士試験対策の通信講座をお手頃価格で受講できるスクールご紹介します。さらに条件を満たせば、教育訓練給付制度を活用してお得に人気の保育士講座で学ぶことができます。

保育士試験のメリット・デメリット

国家試験で保育士を目指すために、メリット・デメリットを確認しておきましょう。

  • 養成校を卒業しなくても資格を取得できる
  • 養成校の学費がかからない
  • 試験に合格すれば短期間で資格を取得できる
  • 合格率が20%前後と低め
  • 全科目合格までに2~3年かかる場合がある
  • 試験には受験資格がある

まとめ

保育士試験の合格率は20%程度ですが、筆記試験は科目別に最長3年間で合格すればよく、合格ラインは6割程度ですので、未経験からでもチャレンジしやすい試験です。

働きながら自分のペースで資格取得を目指すことができ、最短であれば6ヵ月程度で取得することも可能です。

認可外保育施設とされていた一部の事業が地域型保育事業として認可されるようになり、保育士のニーズはますます高まることが見込まれます。

保育士に社会人からなるルート
社会人から保育士になるには、どのようなルートがあるでしょうか。保育士になるためには、保育士養成校と保育士試験の大きく2つのルートがあります。
保育士資格を取得できる養成施設の種類・カリキュラム
保育士養成施設の大学・短大・専門学校では、保育士として必要な知識と技術を学び、卒業と同時に保育士資格を取得できます。時間と学費はかかりますが、将来、保育士としての仕事に役立つ経験を積むことができます。
保育サービスの業界研究
保育業界は保育所の増設を進めながらも、保育士の不足という新たな課題に直面しています。保育業界の転職・就職で押さえておきたい基礎知識、業界の動向、採用市場をご紹介します。
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