介護職の転職では、どのような志望動機がよいのでしょう。
履歴書を書いていて、志望動機で悩む人は多いのではないでしょうか。
介護業界には、さまざまな事業者やサービスがあります。
介護職の志望動機は、
「なぜその介護事業者を選んだのか」
「どこに魅力を感じたのか」
「何をやりたいのか(志)」
の流れで書くと説得力が出ます。
事業者の特徴と志望動機に整合性を持たせるために、事前に事業者について調べておくことが大切です。
介護職の志望動機について、作り方と例文をご紹介します。
介護職の転職志望動機(経験者・未経験者)
介護職の志望動機のネタ探し
志望動機を作るには、まず応募する仕事のどこに魅力を感じたり、注目したのかを書き出します。
介護サービスや前職との関連性、その事業者の経営理念や特徴、これまでの経験から活かせることなど接点を探してみましょう。
どこに魅力を感じるか?
- 介護サービス業界について
- その事業者について
- その職種・業務について
なぜそう思うのか?
- 業界・職種の知識から
- 事業者の方向性や特徴から
- 前職との関連性や利用者の視点から
やりたいこと・貢献できることは?
- 応募先で役立つ経験・スキル・資格
- 入社後にやってみたい仕事や目標、キャリアプラン
- 戦力として活躍できる経験・スキル など
裏付けとなる強みは?
- 活用できるこれまでの経験
- 介護の基礎知識やスキルアップ
- 適性を示すこれまでの経験 など
介護職の志望動機のポイント
介護職の志望動機では、他の職種以上に意欲や志が重視されます。
自分の経験から熱意を伝えましょう。
応募する仕事に魅力を感じたきっかけ
実際の経験やエピソードを交えて、具体的に書きます。
介護業界の経験がある人は、その内容を、介護業界が未経験の人は、他の仕事や人生経験から得たことを盛り込みます。
自らの具体的な経験を入れることで、内容が深くなり、説得力が増します。
応募する仕事でやりたいこと
新しい職場で実現したいことや、成長したいという思い、スキルアップを目指す意欲を伝えることが大切です。
転職理由
志望動機は転職理由の裏返しです。
現在の職場に不満があって転職する場合でも、職場の批判やマイナスな表現は避けるようにしましょう。
「前職では実現が難しいことに、これまでの経験を活かしてチャレンジして、貢献できる」という流れで、前向きな転職理由にします。
介護職の志望動機の書き方
志望動機の書き方は自分の状況や適性に合った内容を選んで、熱意が伝わるように工夫します。
中途採用で重視されるのは、できる仕事や貢献できることですが、未経験からの応募や経験が少ない場合には、勉強中の資格やスキルをアピールすることも有効です。
- できる仕事・やりたい仕事
- 達成目標・貢献
- 業界・職種の理解
- きっかけ・接点
- キャリアプラン
前職では実現できない仕事を伝える
転職は前職では実現できない目標のためであることを伝えます。
同じ職種への転職は事業者やサービスの特徴、利用者層、守備範囲などの違いに焦点を当てて説明します。
その事業者だからこそ入社したいことを伝える
同業他社の求人もあるなかで、なぜその事業者のその仕事に応募したのかを具体的に示します。
転職理由と整合性を持たせて、一貫性のある内容にすることで、説得力がアップします。
どのように貢献できるかを伝える
自分がどのように貢献できるかを具体的に書きます。
未経験者の場合には、活かせる適性やスキルを示して意欲をアピールします。
将来の目標などを通して、勤続意思を表すことも大切です。
介護職の志望動機の例文
介護業界では、さまざまな経歴を持った人が働いています。
できるだけわかりやすく具体的な内容を記載することが大切です。
未経験から介護職に転職する場合
「祖母の介護を経験したことが、介護職に興味を持ったきっかけです。
ボランティアとして貴施設を訪問した際に、施設の清潔さや明るさ、職員の方がイキイキと働く姿を見て、私も介護の仕事がしたいと強く思うようになりました。
介護職に就くことを考え、介護職員初任者研修を取得しました。
祖母の介護やボランティアの経験を活かしながら、他の業務も短期間で覚えて、1日も早くお役に立てるように頑張りたいと思います。」
異業種のサービス職から介護職に転職する場合
「人と接することが好きで、一貫して、接客業に携わってきました。
やりがいを感じていましたが、もっと人と深く関わり、役に立つ仕事がしたいと考えるようになり、介護職員初任者研修を受講しました。
介護職は未経験ですが、接客業で培ったコミュニケーション力を活かし、利用者やご家族から信頼される介護サービスを提供したいと思います。」
介護業界で異職種に転職する場合
「訪問介護のヘルパーとして2年の経験があります。
利用者の方の生活をサポートできることに大きなやりがいを感じていますが、利用者の方の生活全般に関わるサポートがしたいという思いが強くなりました。
施設での介護は初めてですが、前職で培った介護の経験やスキルを活かし、利用者の方が自宅のように安心して生活できるサービスを提供したいと思います。」
介護業界で異職種に転職する場合
「介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務しています。
入居者やご家族との関わりのなかで、介護サービス全般への理解を深めたいと思うようになり、ケアマネジャーの資格を取得しました。
これまでの介護現場で身につけた知識やコミュニケーション力を活かし、利用者やご家族、介護スタッフ、自治体など関係者から信頼されるケアマネジャーを目指したいと思っています。」
※履歴書などの書類では「貴社」、面接などの口語は「御社」と使い分けます。
志望動機と自己PR
志望動機は自己PRの内容と一貫性をもたせることが大切です。
自己PRは「仕事をするうえでの信条や強みとなる経験、スキル、成果」などであり、志望動機は「その仕事を選んだ理由、その仕事で実現したいこと」になります。
自己PRとつながりのある志望動機を作成することができれば、応募する仕事で貢献できるという説得力が増します。
介護職の自己PR
介護職の自己PRでは、介護業界で働くことの信条や経験、スキル・資格、適性などがアピール材料となります。
介護職の書類作成サポート
介護職の転職活動
作成した応募書類に自信が持てなかったり、応募する前に添削してもらいたい、という人も多いのではないでしょうか。
エージェントサービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。
サービスのメリット
- キャリアの可能性を広げるカウンセリング
- 自分だけでは見つけられない求人紹介
- 書類作成や面接対策のアドバイス など
まとめ
介護職は命と健康を守る仕事ですので、介護の専門的な知識やスキルはもちろん必要ですが、それ以上に周囲との協力関係や信頼関係を築けるかどうかが大切です。
志望動機からその人の仕事に対する思いや志が見られています。
【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス