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介護職員初任者研修の資格を取るには-転職・就職・スキルアップに

介護職員初任者研修は、介護職として必要とされる基本的な知識や技術を修得するための研修です。

介護業界は未経験、無資格からでもスタートすることはできますが、介護職員初任者研修を受講しておくことで採用選考や待遇で有利になります。

介護職員初任者研修は、これから介護業界を目指す人やはじめて介護について学ぶ人に必須の資格といえるでしょう。

介護職員初任者研修の資格

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、これまで複雑だった介護人材のキャリアパスをわかりやすくして、介護業界で将来の見通しをもって、働き続けられるように、介護職の入門資格として、創設された研修です。

以前の「訪問介護員養成研修(ホームヘルパー1~3級)」と「介護職員基礎研修」は終了し、介護業界のキャリアパスは介護初任者研修からスタートするようになりました。

※ホームヘルパーという職種は存続しています。

介護職員初任者研修の内容

介護職員初任者研修は、訪問介護、施設介護を問わず介護業務に従事しようとする人が対象となります。

都道府県知事などが実施機関を指定し、全国的に決められたカリキュラムで行われます。

130時間の講義と演習を通じて、介護業務をするために必要となる基礎知識や介護におけるコミュニケーション技術、身体介護の方法などについて学びます。

介護職員初任者研修の概要

介護職員初任者研修の資格を取得するためには、都道府県知事などが指定した実施機関で、「介護職員初任者研修課程」を修了することが必要になります。

独学では資格を取得することができません。

すべてのカリキュラムを修了したあとに筆記試験に合格すると、修了証が発行されて、資格を取得できます。

受講資格

学歴・実務経験の制限はなく、誰でも受講できます。

受講内容

介護職員初任者研修は、130時間の講義と実技演習で構成されています。

講義と演習とは別に、筆記試験による修了評価(1時間程度)も行われます。

修了評価

必要な知識や技術の習得状況を確認するために筆記試験による修了評価が行われます。

講義の内容をきちんと理解していれば合格できる試験です。

仮に不合格となっても多くのスクールでは追試を無料で受けることができます。

受講期間

さまざまな実施機関があり、スクールによって期間は異なりますが、1ヵ月程度から取得可能なコースがあります。

介護職員初任者研修の受講内容

介護職員初任者研修は、全国的に決められたカリキュラムのもとに行われます。

10科目、130時間の講義および実技演習を通じて、介護業務に必要となる基礎知識や介護におけるコミュニケーション技術、身体介護の方法などについて学びます。

介護職員初任者研修のカリキュラム

科目時間数内容
職務の理解6介護の種類やサービスの分類、施設、職務内容など
介護における尊厳の保持・自立支援9サービス利用者の自立支援や介護予防という考え方に基づいたケアなど
介護の基本6介護職の専門性や介護の基本的な理念を学ぶ
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9介護保険制度や障害者自立支援制度などの目的や仕組みなど
介護におけるコミュニケーション技術6サービス利用者や利用者家族とのコミュニケーション、職場における情報共有など
老化の理解6加齢や老化によるこころとからだの変化や日常生活への影響など
認知症の理解6認知症についての基礎的知識など
障害の理解3障害者福祉の基本的な考え方など
こころとからだのしくみと生活支援技術75介護に必要な基礎的知識や生活支援技術の習得など
振り返り4カリキュラムの総復習
合計130

介護職員初任者研修を受講するメリット

介護職員初任者研修は、受講するために必要となる資格はなく、未経験・無資格から誰でも安心して受講できます。

介護業界は未経験・無資格から働くことができますが、資格を取得していると給与アップなど優遇されるチャンスが広がります。

介護職のキャリアパスが明確になり、介護職の入門として介護職員初任者研修が位置付けられましたので、これから介護業界で働こうと考えている人は、介護職員初任者研修を受講しておくことをおすすめします。

実務者研修の時間が短縮できる

実務者研修の受講科目が一部免除されます。

実務者研修は初任者研修の上位資格であり、介護福祉士国家試験の受験資格にも必要となります。

初任者研修を修了しておくと、450時間の実務者研修が320時間に短縮され、その分、受講料も安くなります。

ホームヘルパーになれる

ホームヘルパーとして働くためには、初任者研修以上の介護資格が必要です。

ホームヘルパーは訪問介護サービスやデイサービスセンターなどさまざまな介護サービスで求められています。

待遇アップ

未経験者でも1ヵ月程度で取得できますので、無資格で働くよりも活躍できる場が広がり、好条件の求人も多くなります。

介護職員初任者研修の受講方法

介護職員初任者研修の通学・通信講座

介護職員初任者研修は通学・通信コースで実施されています。

カリキュラムに実技演習がありますので、どちらのコースを選択しても、スクリーニング(通学)が必要となります。

カリキュラムは同じですが、スクールによってコースの特徴はさまざまですので、自分に合った講座を選ぶことをおすすめします。

介護職員初任者研修の費用

通学や通信など選ぶスクールにより2万円台から10万円を超えるものまでかかる費用には幅があります。

介護職として働くことを条件として介護職員初任者研修を無料で受けられるサービスもあります。

介護職員初任者研修の受講期間

受講期間は通学と通信で異なります。

通信コース(通信講座+スクーリング)では3ヵ月程度の期間が多いですが、短期集中などの講座であれば、最短3週間での資格取得も可能となっています。

通学コース(学科学習+実技スクーリング)であれば、30日程度の通学日数となっていますので、毎日通うことができれば1ヵ月程度で取得することができます。

介護職員初任者研修の選び方

  • 受講料などかかる費用
  • コースの種類
  • 振替授業などフォロー体制の有無や内容
  • スクーリングの場所
  • 就業サポートの有無 など

介護職員初任者研修のスクール

介護職員初任者研修の講座は同じカリキュラムでも、スクールによりさまざまなコースが用意されています。

指定を受けたスクールは資料を請求することができますので、講座の内容を確認して、自分に合ったスクールで受講することをおすすめします。

資格支援のあるサービス

介護職員初任者研修を無料で受講できる派遣サービスなどを利用すると、実務経験を積みながら資格を取得することができます。

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まとめ

介護職員初任者研修の上位資格である実務者研修も受講資格に制限はありません。

未経験・無資格であっても受講できますが、まったくの未経験から介護を学ぶのであれば、まずは介護職員初任者研修の受講をおすすめします。

介護職として働くには、知識や技術以上に適性や志が大切になります。

介護職員初任者研修は実務者研修に比べて、受講期間が短く、費用の負担も軽いので、学びや実務経験のなかで、自分の道を見極めやすいといえます。


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【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・研修実施機関ウェブサイト

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