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書類選考に通らない職務経歴書の失敗

転職活動では書類選考を通過した人だけが面接へ進めるのが一般的です。

職務経歴書の重要度は高く、経験者採用の採否は書類選考が7割以上といってもよいくらいです。

職務経歴書などの応募書類を志望動機だけ変更して、一度、NGになったものとほぼ同じ内容のまま使いまわしている人はいませんか?

書類選考が何度も通らないのは、応募書類に何か問題があるかもしれません。職務経歴書の使いまわしには注意が必要です。

書類選考が通らないのは、職務経歴書に何か問題があると考えて、もう一度、自分の職務経歴書の体裁や書き方、内容をチェックしてみる必要があります。

職務経歴書とは

職務経歴書とは、主に経験者採用で履歴書を補完するための自己PRとして作成する応募書類のことです。

職務経歴書の役割

職務経歴書の内容は書類選考に大きく影響しますので、応募する企業ごとに求められていることを把握して、アピールすることが重要です。

未経験の業界や職種であっても、自分のキャリアで活かせることが伝わるように作成します。

「アピールできることがない」、「何が強みかわからない」という人は、職務経歴書を作成する前に、キャリアの棚卸しをしてみることをおすすめします。

職務経歴書の体裁

所定の用紙や決まったフォーマットは特にありません。

履歴書では簡単にしか記載できない職務経験について、求人に関係する部分を中心にアピールします。

履歴書は手書きが無難ですが、職務経歴書は基本的なスキルを示すためにもパソコンで作成することをおすすめします。

職務内容

職務内容は、経験した職務の種類や年数、転職回数などによって、見やすい書き方が変わってきます。

職務経歴書の職務内容は、相手が読みやすいようにまとめることが大切です。

自己PR

職務経歴書は経験した職務内容を羅列するだけでは、ほとんど効果がありません。

強みや意欲が伝わるように工夫しましょう。

NGになる職務経歴書とは?

選考に必要な情報が不足している

空白が多いとそれだけで、採用選考の対象から外されてしまうことがあります。

工夫していたこと、努力していたこと、得られた経験や成果を付け加えたり、取得していない資格でも勉強中であることを盛り込みます。

経験不足は自己PRで将来性や意欲を伝えることが大切です。

NG理由

  • 空白が多く、内容が少ない
  • ブランク期間の記載がない
  • 自己PRがない、やる気が伝わらない
空白期間のある履歴書・職務経歴書の書き方
職歴の空白期間は3ヵ月程度であれば転職活動を理由にして問題ありませんが、4ヵ月以上であればブランクについて説明できるようにしておきましょう。

メリハリがなく、読みにくい

情報をすべて記載すればよいわけではなく、伝えるべき情報を整理して、読みやすくまとめるのもビジネススキルです。

A4サイズ1枚、長くても2枚にまとめ、職歴の前に「職務経歴の要約」をつけたり、項目別にして、見出しをつけるなど読みやすさの工夫が必要です。

NG理由

  • 枚数が多く、文字も多い
  • 情報を羅列しているだけ
  • ぎっしり書かれていて、ポイントがわからない

採用基準とギャップがある

採用基準と大きくかけ離れている応募書類は選考対象外とされてしまいます。

応募先の求人情報をしっかりチェックして、条件に合致しない部分や不利な内容についてはカバーする補足説明を必ず盛り込むことが重要です。

NG理由

  • 応募条件を満たしていない
  • 募集内容と希望条件が合っていない
  • 採用対象とまったく合致しない

内容が具体的でない

具体例や事例を加えたり、売上や成績などは数字を入れることで、実際の実力レベルがイメージできる記載になります。

自己啓発については「~の資格に向けて勉強中」などの表現にすることで具体的になります。

NG理由

  • 漠然とした記載内容で、実際にどのような業務をしていたかがわからない
  • 実績や評価に数字がなく、抽象的になっている
  • 「効率的」「積極的」「意欲的」などあいまいな表現でまとめられている

簡単なミスが多い

入社後も続きそうなミスは事務処理能力に問題があると判断されます。

特に慎重さや緻密さが求められる職種では適性に欠けると判断される可能性が高くなります。

ダブルチェックをしたり転職エージェントなどの転職支援サービスを利用して応募書類の添削を受けるのもよいでしょう。

NG理由

  • 誤字脱字・変換ミスがある
  • フォントが揃っていない
  • 年齢と卒業年度が整合しないなどの間違いがある

社会人としての常識に欠ける

第二新卒であっても社会人経験者にはビジネスマナーが身についていることも選考基準のひとつになります。

書類の内容以前に社会人としての常識に欠けることに対しては、厳しい見方をする求人企業が多いことを理解しておきましょう。

NG理由

  • 敬称の誤り、宛名や部署名の間違い
  • 添え状や封筒が在職企業のロゴ入り
  • 郵便料金の不足など
履歴書の添え状(カバーレター)の書き方
挨拶状として応募書類に添付する添え状(カバーレター)は書類選考に必要な書類ではありません。形式的な要素が強い書類だからこそ、社会人としての常識が問われます。

まとめ

企業によって求める人材はそれぞれ違います。

それでも書類選考で落ち続けるのであれば、応募書類に問題があるかもしれません。

職務経歴書には、一定のフォーマットやマナーがあります。

経験やスキルがあっても、職務経歴書からそれを伝えられなければ、書類選考を通過することはできません。

はじめての転職で職務経歴書を作成している人は、まずは応募書類の体裁や書き方、内容に問題がないかチェックしてみましょう。

転職するときの履歴書の書き方
転職活動では、通常、書類選考に通過しなければ面接に進むことができません。書類選考を通過する履歴書の書き方についてご紹介します。

 

参考:職務経歴書の基本構成


 

職務経歴書

20××年×月×日
氏名○○ ○○

 

【職務内容】

具体的な仕事内容や実績を伝えます。アピールになるアルバイト経験や派遣社員経験は記載して大丈夫です。

  • 勤務先、入社・退社年月、所属、職種
  • 経験した業務の詳細・実績
  • 勤務先での評価、表彰、受賞、昇格、後輩指導など
応募企業に役立つ経験をクローズアップして伝えましょう。具体的に業務をイメージできるように書き方を工夫します。

 

【資格・スキル】

応募企業に役立つ知識や技能を伝えます。

  • 免許・資格・スキルレベル
  • 業務に関連する学歴、自己啓発
勉強中のものもアピールになる資格・スキルは書いておきましょう。

 

【転職理由・自己PR】

入社意欲や求人ニーズに合った適性や強みを伝えます。

  • 転職(退職)理由
  • 自己PR
具体的なエピソードを盛り込んでアピールします。

 


 

【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス