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空白期間のある履歴書・職務経歴書の書き方

職務経歴にブランクがある人は、転職をする際の応募書類にどのように記載すればよいか、悩む人も多いのではないでしょうか。

応募書類の空白期間は3ヵ月程度であれば、転職活動を理由にして問題ありません。

4ヵ月以上のブランクがあると、採用担当は理由を気にするようになります。

応募書類では空白期間を気にする採用担当の不安を払拭する強みをアピールすることが重要になります。

空白期間(ブランク)を強みにする応募書類

履歴書は採用選考で提出を求められるもっとも基本的な応募書類です。職務経歴書は履歴書より職務内容を詳細に記載した文書です。

転職の採用選考では、多くの場合、履歴書と職務経歴書で書類審査が行われます。Webエントリーであっても、面接時には履歴書と職務経歴書の提出を求められるのが一般的です。

空白期間がある人にとっては、ブランク前の業務内容が実質的に最大のアピールポイントになります。

携わった業務についてわかりやすく記載し、どのような環境で、どのような仕事をして、どのような結果を出したかを具体的に説明します。

応募企業で発揮できる強みを打ち出しましょう。

空白期間の理由

空白期間の後に正社員として就職しているのであれば、ブランクについては簡潔な説明でかまいません。

空白期間の後、最初の就職になるのであれば、採用担当を納得させる理由が必要になります。

病気やケガの療養

病気やケガで仕事ができなかった場合、現在は完全に回復していること、業務に支障がないことまでを伝えましょう。

アルバイトをしていた

正社員としてではなく、アルバイトやパートタイマーとして働いていた場合、期間限定であったことを伝えます。

アルバイトであれば、やりたいことができる仕事を探すためなど、アルバイトの仕事をしながら真剣に転職活動をしてきたことをアピールしましょう。

パートタイマーであれば、育児や介護などフルタイムで働くことが難しい状況があり、現在は解消されていることを伝えましょう。

転職活動がうまくいかなかった

転職活動がうまくいかず、結果的にブランクの期間が長くなってしまった場合には、転職活動だけでなく、必要なスキルを習得したり、資格を取得するために自己啓発してきたことを記載しましょう。

資格取得・公務員の勉強をしていた

資格取得や公務員の勉強をしていた場合は、応募企業で活用できる資格やスキルを積極的にアピールしましょう。

勉強してきた知識が応募企業で活かせるのであれば前向きな姿勢をアピール。

資格を取得できなかった場合や応募企業と関連しない場合は、きっぱり方向転換して、今後は仕事に集中することを記載します。

海外留学から帰国した

海外留学から帰国して空白期間ができた場合などは、留学の目的や留学中の経験で得たこと、知識、語学力などを活かして応募企業で貢献できることをアピールしましょう。

空白期間のNG理由

ブランクのある期間について、採用担当が躊躇するには理由があります。

正直に記載することが原則ですが、表現には工夫も必要です。

転職先が決まらなかった

転職活動期間が長引き、応募社数が多いと、どこの企業も採用しない応募者というイメージを与えてしまいます。

厳しい状況であっても、そのまま記載するのではなく、応募企業に関連する自己啓発をして、レベルアップしたことなどを中心に記載しましょう。

前職の人間関係から体調を崩してしまった

前職や職場を原因とした内容を記載するのは表現の工夫が必要です。

そうした理由で前職を辞めた応募者に対して、応募企業で同じような状況が起こらないと確信できる可能性は低いからです。

前職の方針や上司の批判

空白期間について、前職や上司への不満を理由にすることは評価されません。

転職(退職)理由には、応募者の企業への責任感や就業環境に対する考え方が表れます。

前職のせいにするのではなく、前職では実現できない目標実現のための転職であること、転職しないと実現できない目標を明確に示すことが採用担当を納得させるコツです。

空白期間の書き方

応募書類の経歴に空白期間があると、採用担当は必ず理由を確認します。

応募書類に理由を記載してもしなくても、何らかの方法で確認される準備はしておきましょう。

休職中

病気やけがなどで休職した場合、自ら率先して休職期間の内容やその理由などについて詳細を応募書類に記載する必要はありません。

ただし虚偽の情報を記載すると詐称になりますので、休職期間が長い場合などは記載するようにしましょう。

会社の倒産

会社の倒産は従業員に責任はありませんので、事実をそのまま記載して問題ありません。

倒産した会社の実績も通常通りアピールして問題ありません。

転職活動でマイナス評価になることは基本的にはないといえるでしょう。

出産や介護

出産や家族の介護などが理由のブランクは、本人の能力とは直接関係ありませんので、事実を記載します。

ブランクが3年以上の長期になると、職務能力の低下がないことなどをアピールする必要があります。

ブランクの期間にスキルアップしたことや資格を取得したことを伝えましょう。

空白期間の後

ブランクの期間に資格を取得したり、海外留学した事実だけではアピールになりません。

ブランクの前と比べてレベルアップしているか、ブランク中の経験や知識が仕事にどう活かせるかを伝えることで、採用担当の納得感が高まります。

ブランク後の例

「営業職として2年間勤務し、さらにマーケティングの勉強をしたく、海外大学に留学しました。

これまでの実務経験と学んだマーケティング理論は今回の海外拠点立ち上げの求人で活かせると思い、応募しました。」

ブランク中の資格・スキル

ブランクの期間中に取得したものだけでなく、取得できなかったものも必要に応じて説明します。

応募企業の業務に関連するものであれば、取得できていない資格でも、勉強を続けていることがアピールにつながります。

まとめ

「転職先が決まらず空白期間ができた」「資格取得を目指して挫折した」というような場合でも、そのまま記載するのではなく、採用担当を納得させる理由を考えましょう。

ブランクの期間を自己啓発やスキルアップなど有効に活用してきたことがわかれば、採用担当の懸念や疑問を払拭することができます。

マイナスの印象を与えず、今後の仕事に向けた前向きな姿勢がポイントです。

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参考:職務経歴書の基本構成


 

職務経歴書

20××年×月×日
氏名○○ ○○

 

【職務内容】

具体的な仕事内容や実績を伝えます。アピールになるアルバイト経験や派遣社員経験は記載して大丈夫です。

  • 勤務先、入社・退社年月、所属、職種
  • 経験した業務の詳細・実績
  • 勤務先での評価、表彰、受賞、昇格、後輩指導など
応募企業に役立つ経験をクローズアップして伝えましょう。具体的に業務をイメージできるように書き方を工夫します。

 

【資格・スキル】

応募企業に役立つ知識や技能を伝えます。

  • 免許・資格・スキルレベル
  • 業務に関連する学歴、自己啓発
勉強中のものもアピールになる資格・スキルは書いておきましょう。

 

【転職理由・自己PR】

入社意欲や求人ニーズに合った適性や強みを伝えます。

  • 転職(退職)理由
  • 自己PR
具体的なエピソードを盛り込んでアピールします。

 


 

【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス