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職務経歴書の基本的な作り方【書式・構成・添削】-転職・就職に

転職活動では書類選考に通過した人だけが面接に進めるのが一般的です。

書類選考に通過する職務経歴書と通過できない職務経歴書は何か違うのでしょうか?

特に経験の浅い20代・第二新卒では、職務経歴書のできが採用の可否に大きく影響します。

まずは基本的な職務経歴書の作り方について押さえておきましょう。

職務経歴書の作り方

職務経歴書とは

職務経歴書とは、転職などの採用選考で提出する応募書類で、履歴書より職務内容を詳細に記載した文書のことです。

実務能力を重視する転職の採用選考では、多くの場合、履歴書と職務経歴書で書類審査が行われます。

一般的に書類審査を通過した人に対してのみ、面接が行われますので、転職の採用選考における職務経歴書の重要度は高いといえます。

職務経歴書の役割

  • 求められている経験やスキルがあることを伝える
  • 未経験や不足しているスキルは勉強中であることを示す
  • 伝えたいことをわかりやすくまとめる

職務経歴書のフォーマット

職務経歴書に決まったフォーマットがあるわけではなく、書式は自由です。

基本となるのは「編年体式」と「キャリア式」です。

自分のキャリアに合うものを選んで読みやすく作成します。

編年体式

経歴を古いものから順に時系列にまとめる書き方です。

基本的な構成は入社、配属、異動などの見出しと見出しに沿った職務内容、実績を記載する形式です。

古い方から書くのが一般的ですが、最新のものから書く形式(逆編年体式)もあります。

習熟度やレベルアップをアピールしやすいので、同じ業務に携わってきた人に向いています。

キャリア式

時系列ではなく、職務内容ごとに経歴をまとめる書き方です。

基本的な構成は、経歴の要約、職歴と、職種別、プロジェクト別、取扱商品別などキャリア(同じ業務)ごとにまとめて記載する形式です。

プロジェクトごとに、業務内容や規模、担当が異なる技術職やエンジニアに向いています。

職務経歴書の書き方

書式の制約がない職務経歴書は手書きも可能ですが、できればパソコンで作成して、基本的なビジネススキルや構成力をアピールするのが効果的です。

職務経歴書に最初に目を通すのは採用担当ですので、わかりやすく見やすい書き方を工夫しましょう。

A4サイズ1~2枚にまとめる

職歴3年以下の職務経歴書はA4用紙1枚をベストと考えて、要点をまとめます。

伝えたいことが多くても、長々と記述するのはNGです。

20代の職務経歴書であれば、最大でも2枚以内に収めるのがよいでしょう。

タイトル・氏名・日付

中央に他より大きめの文字で「職務経歴書」とタイトルを入れます。

右上に日付、日付の下に氏名を入れるのが基本スタイルです。

日付は履歴書と同じ日にします。

面接で持参する場合は「持参日」にします。

職務経歴

どんな事業を行っている会社のどんな部署で働いてきたかを記載します。

時系列やキャリアごとなどにまとめます。

勤務先の所属部署・職種・役職を記載します。

名称だけでなく、役割や規模なども書くと、就業環境が伝わりやすくなります。

  • 在職期間
  • 正式社名
  • 事業内容
  • 従業員数
  • 資本金

職務内容

応募企業に役立つ経験を中心に業務の詳細や実績を記載します。

具体的な業務内容や処理件数、責任範囲、実績などでアピールします。

具体的な業務内容では、その仕事にどう取り組んできたかまでを記載します。

具体的に詳しく書くことで、どんな職務能力があるかがわかるだけでなく、取り組み姿勢や業務の理解度まで伝えることができます。

実績・達成したこと

どんな実績を出したか、どんな評価を受けたか、どんな変化、成長があったか、改善、提案したことなどをまとめます。

実績は売上などの数字や表彰経験などで具体的に示し、具体的な事例がない場合は、上司やクライアントに評価された内容やその期間にどのように成長、レベルアップしたかを盛り込みましょう。

転職理由・自己PR

応募企業のニーズに合致していること、採用されたら貢献できることなど、入社意欲、熱意を整理して伝えます。

職歴ごとの職務経歴書

アピールできる職歴があまりないと感じる人であっても、丁寧に職務経歴書を作成することで適性や強みを伝えることができます。

職種ごとの職務経歴書

職種ごとに期待される経験やスキルがあります。

未経験者であっても応募する求人で活かせる経験やスキルをアピールすることがポイントです。

キャリアごとの応募書類に役立つ情報はこちら

職務経歴書のチェック

職務経歴書の見直し

職務経歴書を作成したら、採用担当の視点をもって、わかりやすく強みが伝わるようにできているかを見直してみましょう。

不採用になる職務経歴書

職務経歴書は履歴書には記載できない経験やスキルをアピールすることが主な役割です。

逆効果とならないように注意しましょう。

  • 入社後も続きそうな誤字脱字、年月日の不一致
  • 社会人としての常識を疑う敬称の誤り
  • 応募条件を全く満たしていない採用基準とのギャップ
  • 情報が少なく、意欲が伝わらない
  • 長文でメリハリがなく、読みにくい

採用担当の視点

専門性の高い職種であっても最初に目を通すのは多くの場合、採用担当です。

経験したことをすべて記載するのではなく、求人に合致している部分を中心にわかりやすくまとめることがポイントです。

  • 必要な応募条件・求人スペックを満たしているか
  • 求められている内容を理解して応募しているか
  • 職務経験がどれくらい役立つか
  • 短期間で即戦力になりそうか
  • 入社時期や通勤など許容範囲にあるか
  • 入社して定着できそうか

職務経歴書の添削

作成した職務経歴書は提出する前に最終確認しましょう。

できれば第三者に添削してもらうことをおすすめします。

内容の確認

  • 応募企業が求めているスキル、経験を把握していますか?
  • 求められているスキル、経験と自分の職務経験を合致させていますか?
  • 応募企業で発揮できる強みを3つ以上あげられますか?
  • 自分のキャリアに合ったフォーマットを選んでいますか?
  • 経歴要約や強みなどで、わかりやすくアピールしていますか?
  • 職務内容は見出しなどをつけて、読みやすさの工夫をしていますか?
  • 実績、評価などは数字を入れて、記載していますか?
  • 保有資格は応募職種で活かせるものですか?
  • 応募職種で活かせる勉強中の資格について、自己啓発していることを記載していますか?
  • 自己PRは仕事に関連する内容を結論から記載して、わかりやすくアピールしていますか?
  • 志望動機は応募企業向けの内容ですか?
  • 未経験からの応募でも、今までの経験から活かせることを記載していますか?
  • 未経験の業界、職種への応募は、志望動機などで業界や職種への理解を示していますか?
  • 職歴、ブランクなどマイナスの印象を払拭できる内容になっていますか?
  • 応募企業で発揮できる強みがわかりやすくアピールできていますか?
  • 面接で会ってみたいと思われる職務経歴書だと思いますか?

まとめ

応募する企業が求めている経験やスキルをきちんと理解して、常識的な職務経歴書を作成することができれば、高い確率で書類選考を通過することができます。

職務経歴書の基本を押さえて、採用される応募書類を作成しましょう。

転職サイト「WEB応募フォーム」の選考を通過する書き方
転職サイトを経由した求人企業への応募は一般的になっています。事実上の一次選考となるWebフォームには選考に通過する書き方があります。
書類選考に通らない職務経歴書の失敗【20代・第二新卒】
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空白期間のある履歴書・職務経歴書の書き方【20代・第二新卒】
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第二新卒・20代の自己PRの書き方-転職・就職に
採用選考においてどのような自己PRが評価されるのでしょうか。新卒との違いをアピールできる第二新卒・20代の自己PRの書き方を解説します。

 

参考:職務経歴書の基本構成


 

職務経歴書

20××年×月×日
氏名○○ ○○

 

【職務内容】

具体的な仕事内容や実績を伝えます。アピールになるアルバイト経験や派遣社員経験は記載して大丈夫です。

  • 勤務先、入社・退社年月、所属、職種
  • 経験した業務の詳細・実績
  • 勤務先での評価、表彰、受賞、昇格、後輩指導など
応募企業に役立つ経験をクローズアップして伝えましょう。具体的に業務をイメージできるように書き方を工夫します。

 

【資格・スキル】

応募企業に役立つ知識や技能を伝えます。

  • 免許・資格・スキルレベル
  • 業務に関連する学歴、自己啓発
勉強中のものもアピールになる資格・スキルは書いておきましょう。

 

【転職理由・自己PR】

入社意欲や求人ニーズに合った適性や強みを伝えます。

  • 転職(退職)理由
  • 自己PR
具体的なエピソードを盛り込んでアピールします。

 


 

【参考】
・厚生労働省ウェブサイト
・ハローワークインターネットサービス

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