百貨店・デパートの業界研究


百貨店業界は訪日外国人客の需要で都市部は好調でしたが、新型コロナウイルスの影響により売り上げは急減しました。

地方・郊外店はさらに厳しい状況が続いています。

百貨店・デパートの転職・就職で押さえておきたい業界の動向、収益ランキング、採用市場をご紹介します。

百貨店・デパート業界の最新動向(2022年)

百貨店

百貨店は主要都市を中心に店舗展開する全国展開型百貨店と地元に密着した地方百貨店に大別されます。

市場縮小が続くなか、経営統合や業務提携など業界再編が続いています。

コロナ前はLCCの普及などで訪日外国人客が増加し、免税品売上を伸ばしてきましたが、地方は苦戦を続けていました。

さらにネット通販の普及により他業種との競争が激化しています。

百貨店の種類

  • 全国展開型百貨店
  • 地方百貨店
  • 鉄道系百貨店

全国・地方百貨店

百貨店は、コロナ禍で経営環境は厳しく、業績回復の見通しは不透明なままとなっています。

各社はデジタル化を強化し、構造改革を進めています。

三越伊勢丹ホールディングス

百貨店最大手。

東京都内にある新宿伊勢丹、日本橋三越、三越銀座店がグループの売上高の大半を占めています。

オンラインと不動産事業を強化しています。

  • 従業員数:11,588人
  • 平均年齢:45歳

J.フロント リテイリング

大丸と松坂屋が経営統合。

プラザやパルコを買収して子会社化しています。

金融事業や不動産事業などさまざまな事業を進めています。

  • 従業員数:6,528人
  • 平均年齢:46歳

エイチ・ツー・オー リテイリング

関西地盤の阪急阪神東宝グループ。

関西ドミナント戦略を展開しています。

  • 従業員数:8,983人
  • 平均年齢:47歳

高島屋

独自路線を貫く老舗。シニア層に強みがあります。

海外展開にも積極的です。

  • 従業員数:7,550人
  • 平均年齢:47歳

そごう・西武

セブン&アイ・ホールディングス傘下。

業務改革を進めています。

松屋

銀座本店・浅草店の老舗百貨店。

銀座本店が収益の柱です。

  • 従業員数:891人
  • 平均年齢:44歳

天満屋

岡山に本社を置く地方百貨店。

中国四国地区に展開しています。

井筒屋

九州中国地区の地方百貨店。

小倉店と山口店に経営資源を集中させています。

  • 従業員数:794人
  • 平均年齢:49歳

大和

北陸地区の地方百貨店。

金沢・香林坊店が旗艦店です。

  • 従業員数:654人
  • 平均年齢:44歳

その他の地方百貨店

  • 藤崎(宮城)
  • さかい屋(神奈川)
  • 福屋(広島)
  • トキハ(大分)
  • 鶴屋百貨店(熊本)
  • 山形屋(鹿児島)

鉄道系百貨店

鉄道会社資本の百貨店は、ターミナル駅を中心に展開しています。

近鉄百貨店

近鉄沿線に店舗を展開。

あべのハルカス近鉄本店が旗艦店です。

  • 従業員数:2,246人
  • 平均年齢:45歳

JR東海高島屋

「JR名古屋タカシマヤ」を運営。

駅直結好立地で名古屋地域トップです。

  • 従業員数:1,065人

東急百貨店

東急沿線に店舗を展開。

渋谷本店が旗艦店です。

  • 従業員数:1,691人

私鉄系百貨店

  • 東武百貨店
  • 小田急百貨店
  • 京王百貨店
  • 名鉄百貨店
  • 京阪百貨店

ファッションビル

ファッションビルではファッションや雑貨を取り扱い、店内の運営を店舗が行っています。

丸井グループ

首都圏中心。

小売・店舗、カード、小売関連サービス事業を展開しています。

  • 従業員数:4,855人
  • 平均年齢:39歳

ルミネ

JR東日本系。

日本最大のファッションビル運営会社です。

  • 従業員数:712人

パルコ

J・フロントリテイリングの完全子会社。

ファッション専門のビルを運営しています。

  • 従業員数:684人

ショッピングセンター

ショッピングセンターは都心部を中心に新規オープンが続いています。

人気テナントを多く集め、単独店よりも高い集客力が期待できます。

JR東日本

駅ビル最大手。

  • ルミネ
  • アトレ
  • エキュート

JR西日本

不振のJR大阪三越伊勢丹は専門店「ルクア大阪」へ転身し、好調です。

  • 天王寺ミオ
  • 京都駅ビル
  • ルクア

JR九州

  • JR博多シティ
  • アミュプラザ

百貨店・デパート業界の収益ランキング

百貨店上位1~20位

順位企業名営業収益(百万円)
1高島屋680,899
2そごう・西武440,484
3大丸松坂屋百貨店436,462
4三越伊勢丹408,691
5阪急阪神百貨店348,173
6近鉄百貨店218,351
7東急百貨店132,220
8ジェイアール東海高島屋101,142
9東武百貨店95,437
10小田急百貨店86,263
11岩田屋三越84,413
12丸井72,067
13天満屋55,151
14京王百貨店54,819
15松屋52,730
16名古屋三越52,108
17井筒屋50,534
18ジェイアール西日本伊勢丹44,154
19札幌丸井三越43,552
20鶴屋百貨店41,901

(帝国データバンク『業界動向2022-Ⅰ』より)

百貨店・デパート業界の採用市場

百貨店の求人・転職

販売スタッフ、スーパーバイザー、エリアマネージャー、流通専門職などの求人は常に一定数のニーズがあります。

ネット通販との競争が課題となっており、オムニチャネルの構築に力を入れています。

各種商品小売業の給与

区分20~24歳25~29歳44.2歳(平均)
所定内労働時間162時間160時間159時間
残業6時間6時間4時間
月収219,700円240,100円272,500円
年間賞与等371,100円480,300円603,500円
年収3,007,500円3,361,500円3,873,500円

(厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」より)

20代の転職活動

人材紹介会社の転職支援サービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーの転職サポートを無料で受けることができます。

非公開・好条件の求人紹介だけでなく、専任のキャリアアドバイザーによる企業ごとの書類作成面接対策などのサポートで、選考通過率のアップが期待できます。

キャリアごとの転職支援

転職・就職のためのスキルアップ

百貨店では、接客技術を店舗競争力のひとつとして強化しています。

リテールマーケティング(販売士)検定の資格は、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、高度で専門的な知識を持つ人材としてアピールできます。

スマホで学べるスタディング販売士講座は、効率的に勉強ができるように、スキマ時間を活かした学習に最適化されています。

資格取得のメリット

  • 販売の専門性を証明できる
  • マネジメントスキルが身につく
  • ビジネスパーソンとしてスキルアップできる

受講生の声

市販のテキスト等は一切購入しないで、こちら1本で合格することができました。文字を書くことがあまり好きではないので(笑)スマホを見て、問題に解答していくだけで本当に楽しみにできたことが、高得点での短期合格につながったと思います。

スタディング 販売士講座

まとめ

百貨店では、顧客に寄り添った「百貨店らしい」提案に力を入れています。

高い接客力のある人材が、これまで以上に求められようになるといえるでしょう。

総合小売業界の売上高ランキング(2021)
総合小売は業界の再編が加速し、業界勢力図が変化しています。総合小売業界の売上高・純利益・営業利益率(決算期21/3)ランキング上位20社をご紹介します。
接客業で有利なおすすめ資格
接客業に必須の資格があるわけではありませんが、関連する資格を取得することは接客・接遇のスキルアップにつながります。 接客・接遇に役立つ資格をご紹介します。
流通・小売業界で有利なおすすめ資格
流通・小売業界は少子高齢化やライフスタイルの変化、IT化などにより大きく変化しています。急激に環境が変化している流通・小売業界の転職では資格が役立ちます。
販売職に有利なおすすめ資格
顧客ニーズの多様化により販売、接客の専門化が進んでいます。販売職の就職・転職では販売スキルを客観的に証明することが有利です。
転職・就職に役立つ業界天気図一覧(2022年)
採用市場と密接に関わる企業の業績。業界の動向は転職活動を進めるうえで、重要な情報のひとつです。2022年度の主要業界天気図を一覧にしました。

 

業界研究・業界地図