小売業はこれまでにないスピードで業界の再編が加速し、業界勢力図が変化しています。
競争が激化する総合小売業の売上高・純利益・営業利益率ランキング(決算期22/3)をご紹介します。
総合小売業の業績
各種商品小売の売上高ランキング
順位 | 企業名 | 年商 (百万円) |
1 | イオンリテール | 1,817,394 |
2 | イトーヨーカ堂 | 1,067,545 |
3 | セブン-イレブン・ジャパン | 863,025 |
4 | ドン・キホーテ | 666,153 |
5 | イズミ | 632,835 |
6 | ユニー | 569,928 |
7 | マックスバリュ西日本 | 550,812 |
8 | オーケー | 525,052 |
9 | カインズ | 482,678 |
10 | イオン九州 | 481,198 |
11 | ヨークベニマル | 469,415 |
12 | トライアルストアーズ | 451,148 |
13 | DCM | 425,512 |
14 | ファミリーマート | 410,920 |
15 | コーナン商事 | 395,357 |
16 | 平和堂 | 388,461 |
17 | マルエツ | 385,807 |
18 | コメリ | 365,619 |
19 | ローソン | 355,102 |
20 | イオン北海道 | 340,796 |
21 | サミット | 323,698 |
22 | 生活協同組合コープさっぽろ | 321,541 |
23 | ベイシア | 302,075 |
24 | ダイエー | 299,053 |
25 | カスミ | 282,024 |
26 | ダイレックス | 269,885 |
27 | オークワ | 262,732 |
28 | 生活協同組合コープこうべ | 258,682 |
29 | イオン東北 | 250,901 |
30 | ジャパネットたかた | 240,000 |
31 | イオンビッグ | 214,180 |
32 | セリア | 208,084 |
33 | ナフコ | 206,877 |
34 | いなげや | 205,064 |
35 | ビバホーム | 202,039 |
36 | 東急ストア | 199,945 |
37 | サンエー | 197,235 |
38 | 長崎屋 | 192,634 |
39 | ヨーク | 190,650 |
40 | アイリスプラザ | 184,564 |
41 | UDリテール | 184,421 |
42 | サンリプ | 182,481 |
43 | JR東日本クロスステーション | 176,993 |
44 | ジュピターショップチャンネル | 157,383 |
45 | 三和 | 157,000 |
46 | イズミヤ | 144,163 |
47 | 島忠 | 141,850 |
48 | ラルズ | 141,844 |
49 | みやぎ生活協同組合 | 141,066 |
50 | ジョイフル本田 | 137,924 |
各種商品小売の純利益ランキング
順位 | 企業名 | 純利益 (千万円) |
1 | セブン-イレブン・ジャパン | 189,652,000 |
2 | ユニー | 38,693,000 |
3 | ファミリーマート | 26,403,000 |
4 | オーケー | 22,204,000 |
5 | JR東日本クロスステーション | 21,706,000 |
6 | カインズ | 21,400,000 |
7 | イズミ | 19,140,000 |
8 | DCM | 17,893,000 |
9 | QVCジャパン | 17,840,000 |
10 | コメリ | 15,827,000 |
11 | コーナン商事 | 15,423,000 |
12 | セリア | 14,301,000 |
13 | ジュピターショップチャンネル | 13,680,000 |
14 | ローソン | 13,470,000 |
15 | ビバホーム | 12,720,000 |
16 | 平和堂 | 9,965,000 |
17 | ヨークベニマル | 9,055,000 |
18 | ジョイフル本田 | 8,985,000 |
19 | ダイレックス | 8,376,000 |
20 | ナフコ | 7,961,000 |
各種商品小売の営業利益率ランキング
順位 | 企業名 | 売上高 営業利益率 |
1 | ブティックス | 28.1 |
2 | セブン-イレブン・ジャパン | 25.8 |
3 | 北の達人コーポレーション | 23.9 |
4 | クラシコム | 17.2 |
5 | スクロール | 15.1 |
6 | インターナショナルスワングループ | 15.0 |
7 | 東宝ステラ | 14.5 |
8 | タカヨシ | 12.5 |
9 | ミル総本社 | 10.3 |
10 | セリア | 10.1 |
10 | 山田養蜂場 | 10.1 |
12 | アークランズ | 9.7 |
13 | ガクシア | 8.6 |
14 | ジョイフル本田 | 8.3 |
15 | ティーライフ | 8.0 |
16 | ファミリーマート | 7.6 |
17 | ハンズマン | 7.5 |
18 | ローソン | 7.3 |
19 | にっしんれん事業所 | 7.2 |
20 | プロジェクトファイブ | 6.9 |
20 | ライズクリエイション | 6.9 |
(帝国データバンク『全国企業あれこれランキング2023』より)
各種商品小売業とは
各種商品小売業とは、衣、食、住にわたる各種の商品を一括して一事業所で小売する事業のことです。
主となる販売商品の判別が難しい百貨店や総合スーパーなどが分類されます。
代表的な業態の例
- 百貨店
- 総合スーパー
- 総合ディスカウントストア
小売業界の動向
小売業界は再編統合を繰り返し、勢力図を塗り替えてきました。
新型コロナウイルスの影響やECの拡大などにより、今後も小売業界のあり方は変化していくと考えられます。
百貨店の動向
百貨店は訪日外国人観光客の需要で大都市は堅調でしたが、新型コロナで売上は急減しました。
地方・郊外店はより厳しい状況となっています。

スーパーの動向
スーパーは、異業種との競争が激しさを増しています。
リアル店舗だけでなく、ネット販売も含めた新たな競争が始まっています。

コンビニエンスストアの動向
コンビニエンスストアは、人手不足に伴う人件費の高騰などで悪化した加盟店の収益改善が急務となっています。
規模拡大から既存店強化に方針転換する動きが見られます。

ホームセンター・ディスカウントストアの動向
ホームセンター・ディスカウントストア業界は、コロナ禍による巣ごもり需要が追い風となり客数を増やしました。
大手による再編・提携の動きが活発です。

専門店の動向
ドラッグストアは高齢化社会と健康志向の高まりで成長を続けています。
調剤事業を強化し、地域のヘルスケアステーションとして医療ニーズの取り込みを進めています。
家電量販店はネット通販の台頭により、実店舗を中心とするビジネスモデルの変化を迫られています。
事業を見直し、新たな収益源を模索する動きも目立っています。


通信販売の動向
通信販売はネット通販が市場をけん引しています。
ネット通販の成長で業界の垣根を越えた競争が厳しさを増しています。

まとめ
小売業界では少子高齢化による市場の縮小で競争が激化し、業界の再編が加速しています。
将来の発展のために実店舗やオンラインショップの販売・流通チャネルを統合するオムニチャネルなどの経営戦略や新しい事業の育成に力を入れています。




【参考】
・総務省「日本標準産業分類」
・経済産業省ウェブサイト