機械産業は幅広く、多岐にわたる機械群で構成されています。メーカーの数も多く、就業者数は製造業トップです。
就活・転職で押さえておきたい建設機械業界の概要と動向をご紹介します。
機械産業
機械産業は幅広く、多岐にわたる機械群で構成されています。
日本標準産業分類では、機械は「はん用機械器具」「生産用機械器具」「業務用機械器具」「電子部品・デバイス・電子回路」「電気機械器具」「情報通信機械器具」「輸送用機械器具」に分類されています。
その分類のうち、はん用機械器具、生産用機械器具、業務用機械器具が狭義の機械といわれています。
機械(狭義)の業種
- はん用機械器具製造業
・ボイラ・原動機製造業 - 生産用機械器具製造業
・農業用機械器具製造業
・建設機械・鉱山機械製造業
・繊維機械製造業
・生活関連産業用機械製造業
・包装・荷造機械製造業
・金属加工機械製造業
・半導体・フラットパネルディスプレイ製造業 - 業務用機械器具製造業
・事務用機械器具製造業
・医療用機械器具・医療用品製造業
建設機械とは
建設機械は、「建設・解体工事」「除雪」「畜産」「林業」「湾岸・荷役」「護岸・河川・橋梁工事」「道路工事」「トンネル・上下水道」などで使用されるインフラ整備に欠かせない機械です。
種類が多く、機種も多様化しています。建設機械は景気の先行指標として動向が注目されます。
インフラ・住宅需要が堅調です。脱炭素化にむけて電動化製品の開発を進めています。
建設機械の種類
- 油圧ショベル
- クレーン
- ブルドーザー
- トラクタ
- キャリア など
建設機械の海外メーカー
- キャタピラー(米)
- 徐工集団工程機械(中)
- ディア・アンド・カンパニー(米)
- 三一重工(中)
総合建機
総合建機メーカーは建設機械の製造、販売、レンタルなどを行います。
各社は環境対応の取り組みに力を入れています。
コマツ
国内最大手。
米国キャタピラー社に次ぐ世界2位の建設機械メーカーです。
アジア地域ではトップシェアです。
- 設立:1921年5月13日
- 本社:東京都
- 売上高:3兆5,434億円
- 従業員数:64,343人
- 平均年齢:41歳
日立建機
国内2位の建設機械メーカー。
油圧ショベルを中心に事業を展開しています。
- 設立:1970年10月1日
- 本社:東京都
- 売上高:1兆2,794億円
- 従業員数:25,430人
- 平均年齢:40歳
コベルコ建機
油圧ショベル大手。
神戸製鉄所の子会社です。
- 設立:1999年10月1日
- 本社:東京都
- 売上高:3,817億円
- 従業員数:7,948人
住友建機
油圧ショベルを主力とする建設機械メーカー。
住友重機械工業の子会社です。
- 設立:1968年7月1日
- 本社:東京都
ミニショベル
ミニショベルは狭所に対応し、市街地の道路や水道、農林業、畜産などで使用される機体です。
クボタ
ミニショベル世界首位。
トラクタなど農業機械でも国内トップで、機械用エンジンにも強みがあります。
- 創業:1890年
- 本社:大阪府
- 売上高:2兆3,282億円
- 従業員数:50,352人
- 平均年齢:40歳
ヤンマーホールディングス
農機大手。傘下にヤンマー建機。
農機、建機、発電機など幅広く扱っています。
- 創業:1912年3月
- 本社:大阪府
- 売上高:6,012億円
- 従業員数:21,553人
竹内製作所
ミニショベル大手。
輸出が中心で、欧米での売上が大半を占めます。
- 設立:1963年8月21日
- 本社:長野県
- 売上高:1,789億円
- 従業員数:1,053人
- 平均年齢:38歳
クレーン
クローラクレーンやホイールクレーンなど移動式クレーンは、建設・解体、土木工事で使用されます。
タダノ
建設用クレーン最大手。
海外での事業拡大に力を入れています。
- 設立:1948年8月24日
- 本社:香川県
- 売上高:1,929億円
- 従業員数:4,651人
- 平均年齢:42歳
古河機械金属
クレーン国内大手。
- 創業:1875年8月
- 本社:東京都
- 従業員数:2,855人
アイチコーポレーション
高所作業車国内首位。
- 創立:1962年2月2日
- 本社:埼玉県
- 従業員数:1,046人
加藤製作所
クレーン国内大手。
- 創業:1895年
- 本社:東京都
- 従業員数:1,009人
- 平均年齢:40歳
住友重機械建機クレーン
住友重機械工業の完全子会社。

建設機械業界の職種
建設機械業界には技術系から事務系、海外勤務など幅広い業務があり、さまざまな職種が活躍しています。
技術系
- 技術開発
- 生産技術
- 品質保証
- サービスエンジニア
- 情報系
- 製造 など
事務系
- 国内営業
- 海外営業
- 財務経理
- 人事総務
- 調達
- 企画管理 など
建設機械業界の採用市場
機械業界では人材の確保と育成が課題になっています。建設機械各社は環境対応の開発に力を入れています。
製品開発、品質管理・保証、生産技術に加え、アフターサービスなど技術系に高いニーズがあります。営業など事務系職種にも求人があります。
生産用機械製造業の給与
区分 | 20~24歳 | 25~29歳 | 44.0歳 (平均) |
所定内労働時間 | 170時間 | 169時間 | 169時間 |
残業 | 15時間 | 17時間 | 14時間 |
月収 | 245,000円 | 283,900円 | 359,100円 |
年間賞与等 | 677,700円 | 900,700円 | 1,338,300円 |
年収 | 3,617,700円 | 4,307,500円 | 5,647,500円 |
(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より)
機械業界の転職活動
エージェントサービスを利用すると、業界や職種に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。
非公開・独自案件の求人紹介だけでなく、書類作成や面接対策のアドバイスなどで選考通過率のアップが期待できます。


まとめ
建設機械はさまざまな現場から人々の日常生活を支えています。これからの建設機械業界は環境に対応しながら、現場の生産性向上に貢献できることが重要になります。
ものづくりを主導する機械業界は技術を磨き、次世代へつないでいくことが期待されます。



【参考】
・国土交通省ウェブサイト
・一般社団法人 日本建設機械工業会
・各企業公式サイト
・日本経済新聞出版『日経業界地図2024年版』
・東洋経済新報社『四季報業界地図2024年版』